POWER-Z KT001 Kotomi Premiumレビュー。USB PDトリガー/キャプチャもできる多機能テスター

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POWER-Z KT001 (Kotomi Premium) を購入しました。

PCでのUSB PDキャプチャもできる、Kotomi Proの強化版

POWER-Z KT001は、電圧・電流のチェックやUSB PDトリガーなどを備えた多機能テスター、Kotomi Proの強化モデルです。ChargerLABのブランド、「POWER-Z」として販売されているので名前が違いますが、実はガワを変えただけで中身はKotomi Premiumとなっています。

Kotomi Premiumはタオバオで販売されているのですが、内蔵電池の関係で日本からは購入できないようになっています。一方POWER-Z KT001はAliExpressやeBayでも販売されており、日本にも送料無料で発送してくれます。

以前いただいたKotomi ProやPOWER-Z KM001との主な違いは以下のようになっています。

POWER-Z KM001
(KING METER)
Kotomi Pro POWER-Z KT001
(Kotomi Premium)
外観 KM001 Kotomi Pro KT001
サイズ 62 x 24 x 12mm 77 x 35 x 13mm 77 x 35 x 14mm
ディスプレイ 1インチOLED 1.44インチTFT 1.44インチTFT
対応言語 英語 英語/日本語/中国語 英語/日本語/中国語
入力ポート USB A/micro USB/Type-C USB A/micro USB/Type-C USB A/Type-C
電圧精度 0.0001V 0.0001V 0.0001V
電流精度 0.0001A 0.0001A 0.0001A
電圧範囲 0~24V 3.7~25V 4~26V
電流範囲 0~5A 0~5A 0~6A
QC2.0/3.0トリガー 対応 対応 対応
Samsung AFCトリガー 非対応 対応 対応
Huawei FCPトリガー 非対応 対応 対応
Huawei SCPトリガー 非対応 対応 対応
USB PDトリガー 対応 対応 対応
USB PDキャプチャ PROのみ対応 非対応 対応
QC4/PPSトリガー 非対応 対応 対応
Type-Cケーブル抵抗値測定 一部対応 対応 対応
温度表示 非対応 対応 対応
PCアプリ 対応 非対応 対応
FWアップデート 対応 対応 対応

POWER-Z KT001では、V1.77から3V~20V・0.1A~5.0Aの間で細かく変化させ、発熱や変換ロスを抑えられる「Programmable Power Supply (PPS)」/「Qualcomm Quick Charge 4」に対応し、V1.78からはHuaweiの「Smart Charge Protocol (SCP)」にも対応するようになりました。

これからはAndroidスマートフォンではQC4が一般的になるはずなので、今から買うならPOWER-Z KT001一択でしょう。

Kotomi Proとほぼ同じサイズ

POWER-Z KT001は紙箱の中の缶ケースに入れられて送られてきました。紙箱裏には仕様が書かれたシールが貼られていたのですが、KT001ではなくKM001のシールでした…。

缶に入っている
缶に入っている

大きさはKotomi Proとほぼ同じです。

Kotomi Proなど

Kotomi ProやPOWER-Z KM001と連結するとこんな感じです。

連結濃いオレンジ色のガワになっています。ネジを外せば簡単に取り替えられるようになっているので、どこかでKotomi Premiumのガワを調達できれば、それに差し替えることも出来ます。

オレンジ色のガワ
オレンジ色のガワ

操作は側面上のスイッチでします。PC接続用のMicro USBポートと、OUT側のUSB Type-Cポートも配置されています。

上側
上側

下側はIN側のUSB Type-CポートとUSB Power Deliveryスイッチのみです。

下側
下側

裏面に各ポートの説明はあるのですが、スペースが足りなかったのかMicro USBポートの説明はありません。

裏面
裏面

基板には密かにKotomi Premiumと書かれています。

Kotomi Premium
Kotomi Premium

操作方法や設定はKotomi Proとほぼ同じです。電圧・電流グラフの作成・保存画面が追加されていますが、PCアプリから操作した方が楽です。

ファームウェア・アプリのダウンロード

ファームウェア・アプリのダウンロードは、Kotomi Premiumではpan.baidu.comでできるようにしてくれました。

これで日本からでも問題なくダウンロードできます。

Power-Z(Kotomi)+App+V1.79.4+Build+190622.rarはこちらにミラーしています。

アプリも日本語化したので、起動時に日本語になっていると思います。中国語になっていれば、「高級」→「Language」で変更できます。

何か日本語訳で改善した方が良いところがあればコメントでお知らせください。

「ドライバ」でドライバをインストールした後、Micro USBケーブルでPOWER-Z KT001とPCを接続すると、アプリ上で現在の電圧・電流などが見られます。

Micro USB接続
Micro USB接続

左下の「開始」ボタンを押せばグラフで記録してくれます。左上の「記録」→「保存」でログファイルに保存できます。

また、「画面写真」ボタンを押せばPOWER-Z KT001の画面を下のスペースに表示できます。

グラフで見られる
グラフで見られる

「PD ログ」ボタンを押せば、USB Power Deliveryの通信ログを確認出来ます。例えばSource CapabilityをクリックするとPDOが「詳細」のところに表示されます。

専用のUSB PDスニファだと2万円~4万円ほどするものが多い中、1万円以下でここまで詳しくログを見られるのはなかなかありません。

GoodCRCが邪魔な場合、「GoodCRCの表示」のチェックを外しておくとGoodCRCを表示しないようにしてくれます。

こちらも「保存…」ボタンでファイルに保存できます。

PD通信のログ
PD通信のログ

ファームウェア更新は「高度なオプション」→「ファームウェア更新」でできます。

また、「高度なオプション」→「ロゴのカスタマイズ」で起動時のロゴを変更することも出来ます。

ロゴも変えられる
ロゴも変えられる

様々なブランドで販売中

中国国内だけでなくグローバル市場で販売したい…という思惑からか、Kotomi PremiumはPOWER-Z KT001の他に、AVHzY CT-2としても販売されています。

オリジナルのKotomi Premiumは転売であればAliExpressで購入でき、POWER-Z KT001はeBayで販売されています。

また、AVHzY CT-2はAmazon.co.jpで出品されています。
英語でファームウェア・アプリの更新履歴を公開してくれているので助かります。

価格は6,000円~8,000円ほどと販売店によってバラツキがあります。今買うのであればすぐに届くAVHzY CT-2が良さそうです。

USB Type-C製品のレビューが役立った場合、私のほしい物リストから何か贈っていただけると嬉しいです。

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