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RAVPowerの世界最小USB PD 61W充電器、RP-PC112を購入しました。
目次
小型USB PD60W充電器
これまで世界最小クラスのUSB PD 60W充電器はInnergie PowerGear 60C (GaN非採用) ぐらいしかなく、セールで最安6,000円、通常1万円という高額な充電器のため手が出しにくい状況でした。
RAVPower RP-PC112は3,000円台からというお手頃価格ながら、ノートPCからスマホまで大抵のUSB PD対応機器を充電できる60W出力に対応しています。
最初に購入したものは初期不良品だったのですが、無料で正常品と交換してもらえました。
RAVPower RP-PC112 | |
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型番 | RP-PC112 |
サイズ | 約49 x 49 x 32 mm |
重さ | 約105g (実測103.7g) |
USB Power Delivery出力 | 商品説明:5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3A、20.3V/3A 実際のPDO:5V/2.4A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3A、20.3V/3A |
ポート数 | USB Type-C x1 |
充電器本体に合わせたサイズになっているため、パッケージもかなり小型です。
折りたたみ式プラグなので、持ち歩きの際にプラグが他の物に引っかかる心配がありません。
初期不良品と正常品を見比べてみると、初期不良品はUSB Type-Cの端子が少し斜めになっています。
PSEマークは菱形の物があります。
5Vで電流値を詐称している
Cold Socket (非Vbus Hot) – ○
USB Type-Cの規格では、機器が接続されたことを確認してからVbusに電圧をかけるよう定められています。
この充電器は機器が接続されていない状態ではVbusに電圧をかけておらず、規格に適合した動作をしています。
Bridged CCs – ○
USB Type-Cポートは別個のRpでプルアップされています。
e-MarkedケーブルでもSinkの接続を検出できるため、問題なく充電できます。
PDO – ✕
仕様とTotal Phase USB Power Delivery Analyzerで確認した実際に通知されているPDOは一致しませんでした。(ログはこちら)
仕様には5V/3Aと書かれているのですが、通知されているのは5V/2.4Aで、規格ではUSB PD充電器の場合、5Vで3Aを出せないのは認められていません。
実用上は9V以上が使われることがほとんどなので影響は小さいものの、「過去に指摘を受けているのに改善する気が無い」「5Vで3A出せると思わせる優良誤認の状態のまま売り続けている」ことからBAD評価に変更します。
接続した時点で下記のPDOを通知していたため、Split PDOではありませんでした。
12V/3A充電が出来るので、One Mix 3やCHUWI MiniBookなどのUMPCも急速充電できます。(下記写真はバッテリー残量100%時です)
高速充電規格 – ×
USB PD以外の急速充電規格に対応しているので、規格違反となります。
5A対応ケーブルは使わない方が良いですが、Quick Charge 2.0/3.0対応のため、古いスマートフォンでも急速充電できるというメリットはあります。
過電流防止機能 – ○
20.3VのPDOでは、3.57Aで出力がシャットダウンされました。
GaN非採用で世界最小のInnergie PowerGear 60CやPixel 3a、CHUWI MiniBookと比較するとこんな感じです。
これほどコンパクトなのに60W出力でき、しかもプラグを折りたためるので、ただ小さいだけの他社品よりも持ち運びしやすいです。
Quick Charge対応、5Vで3Aが出せないなど規格違反があり、やはりまともな世界最小USB PD 60W充電器の座は当面Innergie PowerGear 60Cのままになりそうです。
8/24現在ホワイトがセール中で、3,899円で購入できます。
USB Type-C製品のレビューが役立った場合、私のほしい物リストから何か贈っていただけると嬉しいです。