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Helio P60・Android 9.0搭載のUMIDIGI Xを購入しました。UMIDIGI初の画面内指紋認証・有機EL搭載モデルということで期待していましたが結果は…。
有機ELでより鮮やかに
UMIDIGI Xでは、画面内での指紋認証に対応した有機ELディスプレイが搭載されています。
有機ELディスプレイを搭載することでより発色が良くなり、Always On Display + 前面での指紋認証で快適になりそう…と思っていましたが、実際はAODは使えず、認証精度・スピードが悪く、デメリットの方が目立つ結果となりました。
到着を待っている間にAndroid 10・48MPクアッドカメラ搭載のUMIDIGI F2も出てきましたし、踏んだり蹴ったりです…。
UMIDIGI X | |
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OS | Android 9.0 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 128GB |
プロセッサ | MediaTek Helio P60 (MT6771V/C) |
ディスプレイ | 6.35インチ 1548 x 720 |
サイズ | 158.6 x 75.6 x 8.1mm |
重さ | 196g |
SIM | Nano SIM Dual SIM |
メインカメラ | 48MP + 8MP + 5MP |
フロントカメラ | 16MP |
バッテリー | 4150mAh |
USB端子 | USB Type-C |
ケース・フィルム付き
UMIDIGI Xの付属品は、いつも通りケース・保護フィルム (貼り付け済み)、充電器、USB Type-Cケーブル、説明書等です。
発売キャンペーンでUMIDIGI初の完全ワイヤレスイヤホン Upods も付いてきましたが、微妙でした。
保護ケースは最初から取り付けられています。
黒いカバーのため背面のデザインが全く見えなくなってしまいますが、透明TPUケースのように使っている間に黄ばみが目立ってくる問題は起こりません。
ケースにはストラップホールも付いています。
背面デザインはLenovo Z6 Proのコピーで、レンダリング画像ではカメラの横側も赤くなっているように見えますが、光の反射でぎりぎり見えるかどうか、という程度です。
カーブしていない平たい形状なのですが、カメラが結構出っ張っているため、机の上に置いたときガタガタさせたくないという場合はケースが必須です。
3.5mmイヤホンジャックは上面に搭載されているため、有線イヤホンでも音楽を楽しめます。
メインカメラは48MPですがSamsung GM1搭載のため、同じ48MPカメラ搭載といってもSONY IMX586搭載のスマートフォンと比べると若干見劣りします。
IMX586搭載のOnePlus 7 Proと等倍で切り取って比較してみると、OnePlus 7 Proのほうが実際の緑色に近い色合いで、細部が潰れていませんでした。とはいえOnePlus 7 Proは6万円越えのフラッグシップモデルですし、たった2万円で高級機と張り合えるレベルなら十分と言えるでしょう。
発色は良いがタッチに問題あり
UMIDIGI Xには有機ELディスプレイが搭載されているため、より鮮やかな表示が可能となっています。特に海外では好まれる、青色が強調された色合いにされているので、sRGBなど正確な色を求める人には向いていません。
水滴型ノッチ搭載で、バッテリー残量の%表示も可能となっています。
有機ELディスプレイを搭載したことで画面内指紋認証も搭載できるようになった…のですが、認識精度が悪くて失敗することが多く、認識スピードも1.5秒程度と遅いです。
また、設定には「Display screen fingerprint」という本体を傾けたり画面をタッチしたりした時に指紋認証できるようにするオプションがあるのですが、実際はタップしても機能しませんでした。さらに有機ELディスプレイのメリットの一つである「Always On Display (常時表示)」も有効化できないため、指紋認証するには一旦画面を点灯させないといけません。
UMIDIGI F1など過去の機種では、画面消灯時でも指紋認証すればロック解除と画面点灯を同時にしてくれていたので、このダウングレードは残念です。
顔認証は変わらず高速に認証してくれるので、併用できるよう設定しておいた方が良さそうです。
指紋認証時のエフェクトは4種類から選べます。
他社に比べて指紋認証センサーの位置を示すアイコン表示の実装が雑らしく、場合によっては実際のセンサー位置と異なる場所に表示されることがあります。また、説明も「背面」のままです。
ジェスチャー操作は三本指でのスクリーンショット撮影のみで、ダブルタップで起動などはありません。画面内指紋認証になったので、指紋センサーでのジェスチャーも廃止されました。
ゲームモードは指定したアプリでの通知を無効化する機能で、パフォーマンスを向上する設定はありません。
「Smart Assistant」周りは、中国Leagooのスマートフォンなどに搭載されているFreeme OSから機能をパクってきたようで、設定にはfreeme_で始まるものがいくつかあります。
有機ELディスプレイにコストを掛けた代わりにタッチセンサーでコストカットしたのか、リストなど縦に長いものをスクロール中にタップしたと判定されたり、戻るボタンを一回押しただけで二回押したと判定されたりする誤タッチがたまに発生します。
これはUMIDIGI F1では起きていませんでしたし、今後のアップデートで改善されることに期待します。
UMIDIGI XのプリインストールアプリはGoogleアプリがメインで、邪魔なものはありません。(Nova Launcherは後から入れています)
技適認証済み
後から技適認証対応となった過去モデルとは違い、UMIDIGI Xは発売時から技適認証済みで、番号はR 205-190399と表示されています。
日本でも大手を振って使えるのは良いところですね。
対応バンドも
3G: 1 / 2 / 4 / 5/ 6 / 8 / 19
4G: 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28A / 28B / 34 / 38 / 39 / 40 / 41
とかなり幅広く、WCDMA B6のプラスエリア、LTE B19などのプラチナバンドにも対応しています。
S660と同程度のパフォーマンス
UMIDIGI XはHelio P60 MT6771 V/Cを搭載しています。
AnTuTuベンチマークでの結果は142239とSnapdragon 660搭載機種と同じぐらいのスコアなので、負荷の高いゲームをする時以外であれば大丈夫でしょう。
せっかくの有機ELディスプレイなのに発色以外のメリットが発揮できない、という残念なところはありますが、2万円でそこそこのカメラに普段使いに十分な性能、さらに技適有りで豊富な対応バンド、というメリットもあるので、サブ機としては使えると思います。
UMIDIGI XはAliExpressやAmazon.co.jpで販売されており、AliExpressなら$179.99・19,783円、Amazon.co.jpなら21,777円とさほど変わらない値段で購入できます。
GearBestでは10/14現在、$179.99・19,709円と若干安く購入できます。