なにかと話題のSIMフリースマホ、UMIDIGI Xでau SIMが使えることを確認しました。
VoLTE通話可能
UMIDIGI XはAmazonの商品説明ではau不可と書かれているのですが、対応バンドは
4G: TDD-LTE: B38 / 40 / 41
FDD-LTE: B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 12 / 13 / 17 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28A / 28B / 66 / 71
3G: WCDMA: B1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8
CDMA EVDO: BC0 / BC1
2G: GSM: B2 / 3 / 5 / 8
CDMA 1X: BC0 / BC1
と、auでも使われているものをいくつか含んでいます。
LTE B1・18・26がauの主要な周波数のため、スペック上はほぼカバーできていることになります。
そこで本当にauで使えないのか、SIMを借りて確認してみました。
UMIDIGI X | |
---|---|
OS | Android 9.0 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 128GB |
プロセッサ | MediaTek Helio P60 (MT6771V/C) |
ディスプレイ | 6.35インチ 1548 x 720 |
サイズ | 158.6 x 75.6 x 8.1mm |
重さ | 196g |
SIM | Nano SIM Dual SIM |
メインカメラ | 48MP + 8MP + 5MP |
フロントカメラ | 16MP |
バッテリー | 4150mAh |
USB端子 | USB Type-C |
UMIDIGI Xに最初から登録されているAPNの中にはLTE NETのものが入っていなかったため、「uno.au-net.ne.jp」を新規登録しました。
登録は簡単で、
APN:uno.au-net.ne.jp
ユーザー名:685840734641020@uno.au-net.ne.jp
パスワード:KpyrR6BP
認証タイプ:CHAP
APNタイプ:default,supl,mms,hipri
APNプロトコル:IPv4 / IPv6
と順に入力していき、右上のメニューから保存するだけです。間違って左上の矢印で戻ってしまうと保存されないので注意してください。
登録したAPNを選択すると、このように4G通信できるようになります。「4G LTE拡張モード」をオンにしておくと、VoLTEアイコンもステータスバーに表示されます。
この状態でau回線の他のスマートフォンに発信してみると、ちゃんとVoLTEにて通話できることを確認出来ました。
電話番号の下にも「HD」アイコンが出ています。
3Gの通話に使われるCDMA 1X WINは2022年3月末にはサービス終了しますし、VoLTEが使えるなら2022年以降も安心です。それまで本体が持つかはともかく…。
UMIDIGI Xは技適マークもありますし、格安中華スマホなのに大手を振って使える、というのは大きなメリットです。
docomo・au・SoftBankどのキャリアのSIMを挿しても使える上、DSDSやVoLTEに対応している2万円弱の格安スマホはなかなかありません。
LTE B1、B18といった主要な周波数帯・プラチナバンドに対応しているとは言え、フルに対応しているわけではないのでメイン機としては若干不安ですが、サブ機としてなら十分活躍できると思います。
au回線でなくてもUQモバイルなどau系のMVNOでも使えるわけですし、選択肢が増えるのは良いことです。
…とここまで書いておいてなんですが、今買うならUMIDIGI F2のほうが断然お勧めです。
UMIDIGI Xとほぼ同じ価格なのに、最新のAndroid 10・48MP + 5MP (深度) + 13MP (120°超広角) + 5MP (マクロ) のクアッドカメラを搭載しています。
また、他スペックもMediaTek Helio P70に6GB RAM、128GB UFS 2.1ストレージ、パンチホール型ノッチでFHD+ディスプレイ、さらにSIMトレイはDual SIMとmicro SDカードが同時に使えるトリプルスロット、ともうUMIDIGI Xユーザーを泣かせるために作ったのではないか、と疑ってしまいたくなる凄さです。
バッテリー容量も5150mAhとUMIDIGI Xより1000mAh多いですし、もうUMIDIGI Xを選ぶメリットはありません…。