ELECJET様よりUSB PD・PPS 45W充電できるモバイルバッテリーPowerPieをいただきました。
目次
Note 10+も急速充電できるモバイルバッテリー
Galaxy Note 10+ではUSB PD 45Wを使った高速充電が採用されていますが、通常のUSB PDではなくProgrammable Power Supply (PPS) で45Wに対応していないといけません。
PPSとは電圧が固定ではなく、スマートフォンの温度などを考慮して小刻みに上げ下げできる仕組みで、充電効率の改善や発熱の低減が可能です。
PPSに対応した充電器は少なく、モバイルバッテリーとなるとさらに限られる…という中、PowerPieは20000mAhと大容量でありつつUSB PD・PPS 45W充電に対応し、入力も45Wで可能というNote 10+ユーザーにぴったりなスペックになっています。
もちろんNote 10+だけでなく他のスマートフォンやNintendo Switch、CHUWI MiniBookといったUSB PD対応デバイスをコレ一つで急速充電できるので、持ち運びの際に荷物が減って楽になります。
ELECJET PowerPie 20000mAh | |
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サイズ | 155×70.2×24.6mm |
重さ | 387.5g (実測) |
USB Power Delivery出力 | 商品説明:5V=3A,9V=3A,12V=3A,15V=3A,20V=2.25A (PD) 4.4V-11V=4.05A (PPS) 実際のPDO:5V=3A,9V=3A,12V=3A,15V=3A,20V=2.25A (PD) 4.4V-11V=4.05A (PPS) |
USB Power Delivery入力 | 5V=3A,9V=3A,12V=3A,15V=3A,20V=2.25A (PD) |
USB Type-A出力 | 5V=3A,9V=2A,12V=1.5A |
ポート数 | USB Type-C x1 USB Type-A x1 |
ELECJET PowerPieはUSB PD / PPS 45Wに対応しているため、45W充電できるGalaxy Note 10+だけでなく、iPhone 8 / X / 11シリーズでも18Wの急速充電が可能です。Galaxy Note 10+では30分で0%から79%まで充電できます。
スマートフォンだけでなくNintendo SwitchやMacBook・Mi Notebook Airといったゲーム機やノートパソコンも充電できます。iPhone XSで5.2回、Nintendo Switchで3.2回、MacBook 12インチは1.3回満充電にできます。
一台であらゆる機器を急速充電できる、というのはUSB PDの良いところですね。
ELECJETの製品はこれまで箱が簡素だったのですが、PowerPieではシルバーの豪華なパッケージになっています。
モバイルバッテリー本体のほか、USB Type-C to Type-Cケーブルやポーチも付いています。
ELECJET PowerPieは45Wの高出力ながらも、iPhone Xと同じぐらいの大きさに収まっています。さすがに厚みはありますが…。
同じUSB PD 45W対応のOmars USB-C モバイルバッテリー20000mAhと比べてみると、コンパクトになっていることが分かります。
重さは387.5gと、558gもあるOmarsとは段違いの軽さです。
日本への展開を強化するためPSEマークも付いた…のですが、事業者名が書かれていない不完全なものでした。
試験自体はしているので大丈夫ですが、マークを修正するよう伝えておきます。
ELECJET PowerPieはUSB Type-CとUSB Type-Aポートが一つずつ付いており、バッテリー残量はインジケーターで分かります。
理想的な急速充電対応
Cold Socket (非Vbus Hot) – ○
USB Type-Cの規格では、機器が接続されたことを確認してからVbusに電圧をかけるよう定められています。
この充電器は機器が接続されていない状態ではVbusに電圧をかけておらず、規格に適合した動作をしています。
Bridged CCs – ○
USB Type-Cポートは別個のRpでプルアップされています。
e-MarkedケーブルでもSinkの接続を検出できるため、問題なく充電できます。
PDO – ○
仕様とTotal Phase USB Power Delivery Analyzerで確認した実際に通知されているPDOは一致しました。
接続した時点で下記のPDOを通知していたため、Split PDOではありませんでした。
Galaxy Note 10+を持っていないのでPPSでの45W充電は確認出来ませんが、Xiaomi Mi Note 10でPPS充電できることは確認出来ました。
12V/3A充電が出来るので、CHUWI MiniBookなどのUMPCも急速充電できます。
Nintendo Switchももちろん急速充電できます。外でのポケモン剣盾のプレイも捗りますね。
ELECJET PowerPieへの充電もUSB PD 45Wでできます。世界最小級USB PD 60W充電器Innergie PowerGear 60Cで充電した結果、0%から100%までの充電に掛かった時間は2.1時間ほどでした。
高速充電規格 – ◎
USB Type-Cポートでは、USB PD以外の急速充電規格に対応していないため規格に適合しています。Kotomi Premiumのバグで表示されていませんが実際はUSB DCP対応のため、USB PD非対応のUSB Type-Cポート搭載スマートフォンなども充電できます。
USB Type-AポートのほうではQuick Charge 2.0/3.0、Samsung AFC、HUAWEI FCP / SCPに対応しています。
USB Type-C規格に合わせつつ、USB Type-Aポートでレガシーな端末も急速充電できるようにする、という理想的な急速充電対応です。素晴らしい!
過電流防止機能 – ○
20V/2.25AのPDOでは、2.45Aで出力がシャットダウンされました。
4.4V-11V=4.05AのPPSでは、10V/3.8Aあたりで電圧に制限が掛かり、6V/3.9Aでシャットダウンされました。
小型なのにUSB PD 45Wに対応しており、USB Type-C規格に従いつつ古い端末も急速充電できるようにしてくれているため、Galaxy Note 10+を超急速充電したいかたはもちろん、他のAndroidスマートフォンやiPhone、UMPCなど充電したい端末が多い方にもおすすめです。
ELECJET PowerPieは公式サイトにて$69.99 (約7,600円) で販売されており、全世界送料無料です。
いつの間にかAmazonでも発売されましたし、Amazonのほうが早く届くのでおすすめです。ただしサイレント仕様変更されているようで、5V/3Aではなく2.4Aになっているそうです。
USB Type-C製品のレビューが役立った場合、私のほしい物リストから何か贈っていただけると嬉しいです。