最新型の骨伝導ヘッドホン、AfterShokz Aeropexをいただきました。
軽量で疲れない上、音漏れもしにくい
骨伝導ヘッドホンとは、通常のイヤホンとは異なり骨に振動を伝えることで内耳に音を伝達するタイプのヘッドホンです。カナル型などのイヤホンだと長時間使っていると痛くなったり、周囲の音が聞こえなくて危ない目に遭ったり、といろいろな問題がありますが、骨伝導ヘッドホンなら耳にかけるだけで耳を塞がないため痛くならず、周囲の音も聞こえます。
イヤホンより安全な反面、従来の骨伝導ヘッドホンでは音漏れが大きかったり音質が極端に悪かったり、とデメリットもあったのですが、AfterShokz Aeropexでは音漏れを他社より軽減していた前モデルAirからさらに50%も削減し、その上で骨伝導ヘッドホンが苦手とする低音に深みを持たせる改善がされています。
25.9gと軽量・コンパクトで、IP67防水防塵に8時間のバッテリー持ち、と普段使いだけでなくランニングやサイクリングなどのスポーツ中に音楽を聞く用途にもぴったりです。
AfterShokz Aeropex | |
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品番 | AS800 |
Bluetooth | 5.0 |
チップ | Qualcomm QCC3024 |
対応コーデック | SBC |
防水・防塵 | IP67 |
重さ | 25.9g |
バッテリー | 145mAh 連続再生 約8時間 スタンバイ 約10日間 |
AfterShokz Aeropex のキャッチコピーは “BE OPEN” で、箱のフタがマグネットでくっついているなど高級感のあるパッケージになっています。
付属品もパッケージの高級感を裏切らない豪華さで、マグネットでフタが留まる柔らかなシリコンポーチに充電ケーブルが2個、耳栓が付いています。ユーザーガイドも付いており、もちろん日本語も含まれています。
フォーカルポイントのサイトにて登録すると2年の製品保証が受けられます。保証を受けるには購入証明書と保証書が必要になりますが、Amazonの場合注文履歴から印刷すればいいので楽ちんです。
AfterShokz Aeropexの充電は付属のマグネットケーブルで行うことになりますが、2個付いているので1個なくしたり断線してしまったりしたときでも安心です。
充電を始めると一旦電源が切られますが、もう一度電源オンすれば充電しながら使えます。ケーブルが短いので基本的には充電が終わってから使うことになるとは思いますが…。
充電ポートや電源ボタンがある箇所の側面には各種認証マークがあり、ちゃんと技適マークもあります。
コンパクトでも機能性は抜群
AfterShokz AeropexはIP67防水対応で、水深1mで30分の水没に耐えられます。
充電ポートにはフタなどはないため、水に濡れたまま放置しておくと錆びそうなのが少しマイナスポイントです。水に濡れていると漏電防止機能が働きLEDが赤色と青色に点滅して震えるので、そうなったらすぐ拭いておいた方が良いでしょう。
充電ポートの上に電源ボタンを兼ねた音量ボタンがあります。耳栓をしながら音楽を聞く場合、+と-を同時に長押しすると耳栓向けのイコライザーモードに変わります。
耳栓をしながら聞くとイコライザーでよくある「コンサートホール」モードのように若干エコーしている音になり、低音も大きめに聞こえます。
耳のあたりに当てる部分にはマルチボタンがあり、音楽再生中に1回押すと再生/一時停止、2回押すと次の曲へ、といった操作ができます。
着信があると1回押しで受話、長押しで拒否、2回押せば最後に発信した番号にリダイアル、と通話をよくする人向けのアクションもあります。
ちなみに電源オン時や接続時の音声ガイダンスは日本語です。
軽量で強いグリップ力
AfterShokz Aeropex本体はなんと25.9gと、かなり軽量です。
耳に入れないので耳の穴が痛くなりませんし、長時間つけていても全く負担にならないので素晴らしいです。この記事もAfterShokz Aeropexで音楽を聞きながら書いていますが、全然作業の邪魔になりません。
個人差があるとは思いますが、私の場合首とネックバンド部分の間に隙間ができたため、ネックバンド型でありがちな「首筋にひんやりしたバンドが当たって気持ち悪い…」というようなことがありませんでした。
グリップ力がかなり強く、下を向いたり首を振ったりしても全くズレません。メガネを掛けていても問題なく掛けられます。
クリアな中~高音域と低遅延
音質についてはPremiumPitch 2+技術のおかげで低音が強化されている…とのことなのですが、やはり骨伝導という性質上、通常のイヤホン (手持ちの1MORE E1026BT-IやSONY WF-1000XM3) よりは低音が出ていないように思います。聞き比べると弱い、というだけで中~高音域はクリアできれいに聞こえてくるので、「動きながら音楽を聴く」スタイルで使う分には十分良いと思います。
従来モデルでは耳に当てる部分が振動して気になる、という意見もあったようですが、AfterShokz Aeropexでは音量を少し大きめにしても振動しているように感じられませんでした。音漏れについては大きく改善されており、普通の音量なら隣の人にも聞こえません。周囲の音が聞こえにくくなるぐらい音量を大きくすると音漏れし始めますが、そんな音量で使うならオープンイヤー型骨伝導ヘッドホンを使う意味がありませんし、通常の使い方の範囲なら問題ないでしょう。
商品説明ではあまり触れられていないのですが、実はQualcommの最新チップ QCC3024 が使用されておりバッテリー持ちが8時間と伸びているほか、遅延もより小さく抑えられています。
「Bluetoothワイヤレスイヤホン・ヘッドホン用 遅延検証テスト動画」で試したところ0.6程度とTWS Plus対応イヤホン並の低遅延でした。音が聞こえたらタッチして止める、というテストの都合上実際はもう少し遅延が小さく、ドラマなど人がしゃべるシーンを見る際に口の動きと音のズレがほとんどありませんでした。
また接続の安定性については、耳を手で覆ったりスマホから3部屋ほど離れたりしても途切れることはありませんでした。
耳への負担を大きく抑え、周囲の音を聞き取りやすくしつつもクリアな音質で楽しめますし、ランニングやサイクリングなど周りの音を気にしないといけないシーンで音楽やラジオなどを聞きたい、という方にAfterShokz Aeropexはおすすめです。
AfterShokz AeropexはAmazonや楽天市場などにて、18,170円~19,998円ほどで販売されています。Amazonにて公式ショップ「AfterShokz Official Store JP」から購入すればウエストポーチももらえるそうです。