ANBERNIC RG350レビュー。きれいなIPS画面で快適にプレイできる169.7g軽量レトロゲーム機

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軽量レトロゲーム機、ANBERNIC RG350をいただきました。


ファミコンからGBA・PS1まで一台で

昔は軽かった携帯ゲーム機も今では大型化が進み、軽量化されたSwitch Liteでさえ275gとスマホを超える重さになっています。そんな中登場したANBERNIC RG350は、169.7gという軽さでファミコン・スーファミ、GBAなどのゲームを楽しめるレトロゲーム機です。

乾電池式だったGBAと同じぐらいのサイズ感ながらも2500mAhバッテリーを内蔵し、USB Type-C充電も可能です。

ANBERNIC RG350
RAM 512MB
プロセッサ JZ4770 @ 1.0GHz
ディスプレイ 3.5インチ 320 x 240
サイズ 約145×74×15mm
重さ 実測169.7g
バッテリー 2500mAh
端子 USB Type-C x2
mini HDMI x1
microSDカードスロット x1

Leyoyoから販売されているANBERNIC RG350には、専用保護ケースが付いています。しっかりとしたハードケースなので、持ち運びの際に便利です。

ポーチ付き

保護ガラスと充電ケーブルも付属しています。

説明書は英語と中国語のみですが、読まなくても十分操作できると思います。

保護ガラス

32GBのmicroSDXCカードも付いてくる…のですが、なんとRG350が入っているケースの底にくっついています。昔ながらの中華な雰囲気を味わえます。

microSDカード

コンパクトで軽量

ゲームボーイアドバンスと並べてみました。

GBAよりも少し大きな3.5インチIPSディスプレイにスティックやXYボタンも搭載していながらも、GBAと同じぐらいのサイズに収まっています。

Nintendo Switchのようなキー配置なので、特に違和感を感じることなく操作できます。

GBAと比較

「透明な黒」カラーでは正面だけでなく背面も半透明です。

昔は専用ACアダプターを使っていて、ふとした拍子に外れて電源が切れてしまった…なんてこともありましたがRG350はバッテリー搭載のため、乾電池を持ち歩いたりケーブルを繋ぎっぱなしにしたりする必要はありません。バッテリーは6時間ほど持ちます。

GBAと比較

残念ながらUSB PDには対応していないため、USB Type-A to Type-Cケーブルでの充電しか受け付けず、5V/1.25Aほどでの充電となります。電源オフ時は5V/0.8Aほどに抑えられます。

USB Type-C

重さは169.7gと軽量です。GBAがカセット・電池込みで208.6gなので、時代の進歩は素晴らしいですね。

169.7g

USB1はコントローラーなどを接続するために使用するポートで、充電するときやPCに接続するときはUSB2を使います。Switch Proコントローラーは使用できませんでした。

USB Type-Cポート経由での映像出力はできないものの、mini HDMIポートでの映像出力は可能です【追記】実際にはまだ動作しないようです。

mini HDMI

下部には電源ボタンやリセットボタン、音量キーがあります。

スピーカーは小さいながらもこもったような音にはならず、いい音を出してくれます。スピーカー音量が少し大きめで、3段階調整 (最大100) なのに設定できる最低音量は32までとなっています。

ボタン

豊富なエミュレータ

ANBERNIC RG350はさまざまなエミュレータを搭載することで、ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ、ゲームボーイアドバンスに加えメガドライブやネオジオ、PCエンジン、PlayStation 1などのゲームプレイに対応しています。

搭載エミュレータはXMAME、DoSBox、FBA、Fceux、Gamebatte (GB・GBC)、Genesis Plus GX、OpenBOR、Oswan、Pcsx4all、Picodrive、PocketSNES、Race、ReGBA、Snes9x、Temper、gngeo、mame4allで、各種ROMを読み込ませることで遊べます。

エミュレータ

エミュレータによって操作方法が異なる (L2+R2でメニュー呼び出しなど) ので最初は手探りで操作していかないといけませんが、それほどボタン数が多いわけではないので大丈夫でしょう。

GB

IPSディスプレイは発色がよく、バックライトがあるのもあって本家GBAよりもむしろきれいに見えるほどです。かがくの ちからって すげー

画面の明るさは電源ボタンを押しながら音量キーを押すことで調整できます。

GBA

RG350単体でも遊べるよう、いくつかフリーのゲームが入っています。

無料ゲーム

LinuxベースのOpenDinguxを搭載していることもあり、ターミナルなども使えます。あまり使うことはないと思いますが…。

ターミナル

microSDカードを取り外さなくても、NetworkにてFTP接続してPCとデータの送受信ができます。

FTP接続といってもRG350はWi-Fi非対応なので、USB2にUSB Type-Cケーブルを挿し、Microsoft Update カタログより「Acer Incorporated. – Other hardware – USB Ethernet/RNDIS Gadget」ドライバをダウンロード・インストールする必要があります。Windows 10でも「Windows 7,Windows 8,Windows 8.1 and later drivers」を使えば問題ありません。

Windows エクスプローラーのアドレスバーにftp://10.1.1.2/と入れるだけで接続できます。

ネットワーク

音量はサウンドミキサーで調整できます。音量キーで操作するのとほとんど変わりませんが…。

ミキサー

ちなみに内蔵ストレージは、なんと普通のmicroSDXCカードが使用されています。ファームウェアやエミュレータなどはここからダウンロードできるので、万が一microSDカードが壊れてしまっても差し替えて使えます。もちろん保証対象外ですが、中華ゲーム機で保証を気にする必要はないでしょう。

FAT32でフォーマットし、Etcherなどで焼けばOKです。

内部

ファミコンやGBAなど、昔のゲームをPCではなく携帯ゲーム機で遊びたい、という方にANBERNIC RG350はおすすめです。

ANBERNIC RG350はAmazonにて12,000円で購入できます。Whatskoから販売されているものだと02/06現在、2040ポイント還元で安く購入できます。

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