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SONY WF-1000XM3Bを購入しました。対応コーデックを問わず低遅延で接続でき、ノイズキャンセルにマルチペアリングなど必要な機能を詰め込んだ、現状最高クラスの完全ワイヤレスイヤホンです。
どこでも低遅延・ノイズレス
完全ワイヤレスイヤホンといえば音ずれが大きく、動画再生にはあまり向いていないというのが当たり前でしたが、aptX Low LatencyやaptX Adaptiveなどの登場で徐々にワイヤレスでも低遅延が実現できるようになってきました。
aptXは基本的にQualcomm・Snapdragonチップ搭載の製品でなければ使えないという縛りがある中、SONY WF-1000XM3BはあえてaptX LLを使わず独自の左右同時伝送方式を採用することで、接続機器を問わず何でも低遅延で聞けるようになっています。
さらにWH-1000XM3と共通のノイズキャンセル技術を使い、小型なボディでありつつも周囲のノイズをしっかり打ち消してくれます。
SONY WF-1000XM3B | |
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Bluetooth | 5.0 |
対応コーデック | AAC、SBC |
対応距離 | 10m |
再生時間 | 最大6時間(NC ON)/最大8時間(NC OFF) |
ケース充電時間 | 約1.5時間 |
SONY WF-1000XM3Bはノイズキャンセルなど機能が詰め込まれている分、一般的な完全ワイヤレスイヤホンよりは少し大きめです。
大きい分イヤホン単体で6時間のバッテリー持ちを実現しており、さらにケースで3回フル充電できるため、ノイズキャンセルオンで24時間、オフで32時間もの音楽再生ができるようになっています。
ケースが大きいため、小さいケースだとすぐ無くしてしまいそう、という方も安心です。
付属品はハイブリットイヤーピースロング(SS,S,M,L)、トリプルコンフォートイヤーピース(S,M,L)の7種類とUSB Type-A to Type-Cケーブル、取扱説明書です。
ケースのイヤホンを入れる部分はぴったりサイズにはされていないため、final E500に付属しているような他社イヤーピースにも自由に交換できます。
ケースはマグネットのフタが付いており、イヤホンもマグネットでくっつくようになっています。正しい向きでないと入らないようになっているため、間違えてもすぐ分かります。
スマートフォンなどとNFCでペアリングすることもできます。
底部にUSB Type-Cポートがあります。時代遅れのmicro USBやLightningではないため、他のスマートフォンやタブレットの充電器を共用できて便利です。
充電速度は約1.5時間と、大容量バッテリーの割にかなり高速です。
micro USB採用のWI-1000Xだと3.5時間もかかっていましたが、抜群のバッテリー持ちに上下の区別がないUSB Type-Cで充電時間も短いため、充電があまり手間に感じません。
イヤホンにはノイズキャンセル・通話用マイクと、タッチセンサーボタンが付いています。
外側と内側両方にマイクが付いており、「デュアルノイズセンサーテクノロジー」でより高精度なノイズリダクションが可能となっています。
少し大きいイヤホンですが外れにくくはなく、付けたまま歩いたり階段を上がったりしても全く問題ありませんでした。
左右のイヤホンは色と小さい突起で判別できます。
両耳で使うだけでなく、左または右だけの片側使用もできます。両耳装着時は、片耳を外して自動的に音楽を一時停止させることもできます。(設定でオフに変更可能)
アプリでノイキャン自動調整も
ノイズキャンセリングやDSEE-HXなどの設定はHeadphones Connect アプリで行います。バッテリー残量や使用コーデックのチェックもできます。
DSEE-HXはMP3などの圧縮音源を最大96kHz/24bitまで拡張することでハイレゾ級の高音質にするアップコンバート機能で、デフォルトではオフになっています。
対応コーデックはAACまでではあるもののDSEE-HXもあることで補えており、これまで試してきた完全ワイヤレスイヤホンの中でも最高級にクリアな音声で聴けました。ノイズキャンセリング時はノイズや人の声もカットされるため、通常のイヤホンよりもさらに音楽に集中できます。
WI-1000XやBose QuietComfort 20に比べると若干ノイズキャンセリングが弱く感じられましたが、ケーブルのない完全ワイヤレスイヤホンでケーブルありのモデルに匹敵するレベルのノイズ除去ができるのは素晴らしいです。
イコライザーもアプリ上で設定可能です。
ノイズキャンセリングはモードを手動で選ぶタイプと、周囲の状況に合わせて自動調整する「アダプティブサウンドコントロール」があります。
歩いているとき、電車に乗っているときなど、ノイズをある程度打ち消しつつも周囲の声は聴いておかないと危ない、という場合に役立ちます。外音取り込みを強めると電車のアナウンスなども聞こえやすくなります。
モードが変わる度に通知音が鳴ってしまいますが、「通知音と音声ガイダンス」をオフにすれば消せます。「音声ガイダンスは欲しいけど通知音はいらない」という人向けに分けて欲しかったですが…。
「クイックアテンションモード」もあるため、「アダプティブサウンドコントロール」を使っていなくても左イヤホンのタッチセンサーを押している間は音量を絞って周囲の音を聞きやすいようにできます。
ちなみに音声ガイダンスは英語や日本語を選べます。
タッチセンサーを押した際のアクションも好きなようにカスタマイズできます。
外音取り込みや再生、音量コントロールの他に、Googleアシスタント・Amazon Alexaの呼び出しも可能です。
スマホもPCもSwitchも低遅延
対応する接続機器が限られるaptX LLやAppleの技術とは異なり、SONY WF-1000XM3Bで採用されている独自の左右同時伝送方式では、あらゆるBluetooth対応機器で遅延削減・安定性向上の恩恵を受けられるようになっています。
Apple製品ばかり使っている人はAirPods Proを買っておけば良いと思いますが、AndroidスマホにWindows PC、DAPなど色々なガジェットを使いこなしている人にはWF-1000XM3Bのほうがおすすめです。
Bluetoothトランスミッター相手でもその効果は発揮されており、Nintendo Switchでゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドをプレイしても操作に違和感はありませんでした。
低遅延とは言っても遅延ゼロではないので音ゲーはさすがに難しいと思いますが、動画視聴や通常のゲームプレイには十分なほど遅延が解消されています。
Windows PC上にてBluetoothワイヤレスイヤホン・ヘッドホン用 遅延検証テスト動画で試した結果は0.2目盛り程度でした。
マルチペアリングで切り替えも楽々
ワイヤレスイヤホンで意外と困るのが、「接続先を変えたいときのペアリング操作」。通常のワイヤレスイヤホンだと一旦切断してからでないと他の機器に接続できないことが多いですが、SONY WF-1000XM3Bでは他の機器に接続している時でも、接続させたい機器で「接続」を押せばそちらに接続されるようになっています。
切断した後は最後に接続した機器に接続されるようになります。
あらかじめペアリングしておく必要はありますが、「スマホで音楽を聴いていたけど、PCで動画を見たくなった」というような場合でもかなりスムーズに切り替えができます。
低遅延にノイズキャンセリング、高音質でバッテリー持ちも抜群、と現状の完全ワイヤレスイヤホンでは最高峰の性能・機能をバランス良く搭載しており、もはや完全ワイヤレスイヤホンはこれ一つ買うだけで十分と言えるほどです。
3ヶ月ほど使っていますがソフトウェアアップデートで安定性向上や機能追加もされ、不満を感じるところがありません。
音楽や動画を見る機器がAndroid・iOS・Windowsなど色々とばらけている人にSONY WF-1000XM3Bはおすすめです。