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Lenovo ThinkPadといえば13.3~14インチの大きめなノートPCで有名ですが、さらにコンパクトなUMPCを投入する可能性が出てきました。
10~12インチモデル追加か
今回RealtekのFTPサーバーにアップロードされた、Realtek オーディオドライバーのリリースノート内でThinkPad X1シリーズ未公開製品の商品名・コードネームが判明しました。
FTPサーバーは ftp://ftp3.realtek.com/Realtek/ でアクセスできます。なお、ユーザー名・パスワードが必要になる、社内向けのテスト動画や開発版ドライバーなどが含まれていることから、一般向けに意図して公開しているわけではない可能性があります。
GitHubにミラーリングされている内容によれば、Feb_05_2020リリースの更新履歴内容として、ThinkPad X13 yoga (Bumblebee-2)と共に「ThinkPad X1 Nano (Zeus)」が追加されたことが分かります。他の更新履歴ではThinkPad X1 NextやThinkPad X13 AMDといった興味深いものも含まれています。
Nanoという名前からは小型モデルであるという印象を受けますが、現在ラインナップされているThinkPadシリーズでは主に
- 12.5インチのThinkPad X280
- 13インチのThinkPad X1 Tablet
- 14インチのThinkPad X1 Carbon
- 15.6インチのThinkPad X1 Extreme (2019)
といったモデルだけで、10インチ以下のモデルはありません。(かつて販売されていた10.1インチのタブレット ThinkPad 10などの例はありますが)
PC WatchによるThinkPad開発者 塚本氏へのインタビューによれば「今年はあっと驚いてもらえるような製品をまだ用意している。とくに日本のお客様には喜んでいただけるのではないかと思う」との発言もあり、日本で現在大人気なUMPC、GPDシリーズやOneMixシリーズ、Surface Goといった他社小型モデルに対抗する形で、ThinkPadに10~12インチモデルが追加される可能性が高まりました。
Surface Goはともかく、中華UMPCでは対応するUSB PD充電器に制限がある、バッテリーが1年と保たないことが多い、パネル品質が悪いなどといった詰めの甘い部分が多々ある中、品質に定評があるThinkPad XシリーズにUMPCが追加されればもはやLenovo一強時代になるでしょう。
現在のUMPC業界は「どのメーカーもお互いをパクリ合い、同じ金型でマイナーチェンジ版を出す」ような状態で進化が停滞し始めていますが、かつてネットブックが多くのメーカーから発売され価格競争が激しかった時代のように、Lenovoが(再)参入することで既存メーカーが刺激を受けて品質改善や差別化要素の追加をし始める可能性もあります。
ThinkPad X1 Nano (Zeus) がどんなモデルになるのか、今から発表が楽しみです。