Nintendo Switchのドックの代わりとして使える小型ドック、DongiiがクラウドファンディングサイトKickstarterで出資受付中です。
小型ながらもUSB PD65W & Bluetooth対応
Nintendo Switchのドックといえば大きくて持ち運びにくいものですが、残念ながら純正品以外のUSB Type-Cハブなどを使えないようにプロテクションが掛けられているため、持ち運びやすいドックが欲しい場合は汎用品ではなくプロテクションを回避する専用ドックを買わなければいけませんでした。
Nintendo Switchの充電器自体が5V/1.5Aと15V/2.6Aにしか対応していないというUSB PD規格違反だったため、それを真似したドック・ハブもデタラメな仕様になっており、Switchを破壊してしまう不良品まで出てくる状況でした。
そんな中登場したDongiiは、USB PD規格に従った出力を可能としながらも純正ドックよりも大幅なサイズダウンを実現しています。
Nintendo Switch純正と同じく充電器にドックを接続するというところは同じですが、Dongiiの場合は規格違反の純正充電器以外でも使える、というところが一つ目のメリットとなります。
Dongii自体は背面にUSB Type-C端子がある薄型の形状をしているため、例えばBaseus GaN 65W 3ポート充電器のような小型充電器を使っても問題ありません。Nintendo Switchは15V/2.6A以上を要求するため、USB PD 45W以上の充電器であれば何でも使えます。
実際に他社充電器と接続すると以下のようになります。
Dongii自体のサイズは31 x 17.2 x 52.6mmで、DongiiのUSB PD 65W充電器は31 x 51.6 x 52.6mmと大きめです。充電器はDongii付属ではなくばら売りなので、Dongiiだけ買ってBaseus GaN 65W 3ポート充電器のような小型充電器を使った方が良いでしょう。
もちろん充電器だけでなく、モバイルバッテリーとも接続できます。
Zendure SuperTankやOmars USB-C モバイルバッテリーといったUSB PDバッテリーを使えば、電源がない場所でもモバイルモニターにつないでプレイできます。
USB Type-CポートではUSB PD 3.0 (5V / 9V / 12V / 15V / 20V) の出力に対応しています。USB Type-AポートではQuick Charge 2.0/3.0、FCP・SFCP・AFCといった多数の急速充電規格に対応しているため、他のスマートフォンなども同時に充電できます。
Dongiiを使えば重たくてゴツい純正ドック・充電器を使わなくて済むので、写真のようなコンパクトさになります。
純正ドックだと熱がこもりやすいというデメリットがありますが、Dongiiなら問題なさそうです。
Dongiiには2モデルあり、Bluetooth 5.0対応版であればNintendo Switchで完全ワイヤレスイヤホンなどのBluetoothワイヤレスイヤホンを使えるようになります。
これまでだとBluetoothトランスミッターを別途接続しないといけませんでしたが、Dongii一つで済ませられるのは良いですね。
左右同時転送で低遅延かつノイズキャンセリングできるSONY WF-1000XM3や、aptX LLで超低遅延なゼンハイザー MOMENTUM True Wirelessといった好きなものを使えるので、スピーカーで音を出しにくい環境や、よりクリアで臨場感のある音声で楽しみたいときに役立ちます。
コーデックはaptX LL、aptX、SBCに対応しているため、aptX LL対応イヤホンであれば遅延を感じることなくゲームプレイできます。また、HSP、A2DP、AFHにも対応しています。
DongiiはNintendo Switchだけでなく、PCやスマートフォンなどと接続してUSB Type-Cハブとして使うこともできます。
PCと接続した場合、最大4K/60Hzの映像出力も可能です。
DongiiはKickstarterにて出資受付中で、2020年6月のお届け予定となっています。現在Bluetooth非対応版が$32、Bluetooth対応版が$46から出資できます。
USB Type-C製品のレビューが役立った場合、私のほしい物リストから何か贈っていただけると嬉しいです。