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OnePlus 8 Pro IN2025を購入しました。
目次
QHD+と120Hzを両立した”フラッグシップ”
かつてはフラッグシップキラーとして名をはせていたOnePlusシリーズですが、ここ最近は値上がりし続け、ついにOnePlus 8 Proでは10万円台に突入しました。
とはいえ理由なしに値上げをしているわけではなく、世界最高峰の性能に5G、QHD+解像度と120Hzリフレッシュレートの両立など他社ハイエンドに勝るとも劣らないスペックを揃えつつも安めに抑えられています。
OnePlus 8 Pro | |
---|---|
OS | Android 10 |
RAM | 8GB/12GB LPDDR5 |
ストレージ | 128GB/256GB UFS 3.0 |
プロセッサ | Snapdragon 865 (+ Snapdragon X55 5Gモデム) |
ディスプレイ | 6.78インチ 3168 x 1440 (QHD+、513 ppi、19.8:9) |
サイズ | 165.3 x 74.3 x 8.5mm |
重さ | 199g |
SIM | Nano SIM Dual SIM |
メインカメラ | 48MP (Sony IMX689) + 48MP (IMX586 超広角) + 8MP (望遠) + 5MP (カラーフィルター) |
フロントカメラ | 16MP |
バッテリー | 4510mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB 3.1 Gen1、DP Alt Mode・USB PD 5V/3A対応) |
バンド | GSM:GSM850、GSM900、GSM1800、GSM1900 WCDMA:B1、B2、B4、B5、B8、B9、B19 CDMA:BC0、BC1、BC10 LTE-FDD:B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 28, 29, 30, 66, 71 LTE-TDD:B34, 38, 39, 40(Roaming), 41, 46, 48 5G: n2, n5, n66, n41, n71 MIMO:LTE: B2, 4, 7, 25, 66, 41, 48 NR: n2, n66, n41 |
今回購入したのはOnePlus 8 Pro IN2025 Ultramarine Blue 12 GB RAM + 256 GBストレージ、グローバル (北米) 版です。
OnePlus 7Tではポエムが書かれていましたが、8 Proでは8とだけ書かれたシンプルな箱に戻りました。
いつも通りWARP Charge用の充電器とUSB Type-A to Type-Cケーブル、ケースが付属しています。
また、ステッカー等も付属しています。縦長になったことでステッカーも増量されています。
付属ソフトケースには「Never Settle」とスローガンが書かれています。文字が入るだけでおしゃれな感じがしますし、ただの透明ケースより良いですね。
ケースを付けるとカメラの段差はなくなります。
ちなみにケースなしだと写真のようにカメラが結構出っ張っています。
外観
OnePlus 8 Proの青色はOnePlus 7 Proの青と同じような感じですが、少し濃いめな気がします。
背面はガラスであるものの、指紋が付きにくい加工がされているため見た目が汚くなりにくいです。側面もマット加工されています。
OnePlusロゴは今回から太字・大文字に変わりました。ロゴ部分は7Tのようにガラス内にあるわけではなく、表面に出ておりゴムっぽい手触りです。
OnePlus 8 Proの重さは199.8gです。
6.55インチのOnePlus 7Tでは190.9gでしたが、8 Proでは6.78インチに大画面化したことにより少し重たくなっています。
ポップアップカメラ採用のOnePlus 7 Proでは6.67インチで206gだったので、それに比べれば8 Proでは大画面化しつつも軽量化に成功しています。
正面右側には電源ボタンとアラートスライダーがあります。マナーモードやサイレントモードに一発で切り替えられて便利です。
下部にはスピーカーとUSB Type-Cポート、SIMスロットがあります。
USB Type-CポートはUSB 3.1 Gen1対応で、DisplayPort Alt Modeでの映像・音声出力に対応しています。
OnePlus 8 Proではシリーズ初となるIP68防水防塵対応となり、SIMスロットもちゃんと防水仕様になっています。
有線でも無線でも同程度の高速充電を
OnePlusといえば超高速充電「WARP Charge」で有名ですが、OnePlus 8 Proではなんとワイヤレスでも有線と同じぐらいの速度で高速充電できる「Warp Charge 30 Wireless」に対応しました。
アメリカのOnePlusストアでは無料でWarp Charge 30 Wireless Chargerが付属してきました。AliExpressやGIZTOP等でも販売されています。
残念ながら充電ケーブルは取り外し不可です。
Warp Charge 30 Wireless Chargerに置くとこんな感じです。充電が始まるとWARP Chargeロゴが出てきます。
異物検知にも対応しており、Qi非対応の機器を置いたときは下のLEDが赤く点滅します。
「Warp Charge 30 Wireless」でのワイヤレス充電を試した結果、残量10%から100%まで56分で充電できました。50%までは22分と、有線のWarp Charge 30Tと遜色ないスピードで充電できています。
温度上昇も最大で40.7℃ (残量18%台)、平均して38℃程度で推移しているため、バッテリーにダメージを与えてしまうと言われている45℃よりも低く抑えられています。
ワイヤレス充電というと充電効率が悪いくせに有線以上に発熱する役立たずという印象でしたが、Warp Charge 30 Wirelessはかなり実用的です。
Googleアシスタントを充電中に実行させておくこともできるので、擬似Google Nest Hubのような使い方もできます。
Warp Charge 30 Wireless Chargerは冷却ファン付きで、「コー」という小さい動作音がします。
設定で就寝モードを有効化しておけば、時間帯に応じて充電速度を落として静音にすることもできます。
別途「充電の最適化」という充電パターンに応じてバッテリー負荷を軽減し寿命を延ばしてくれるオプションもあるので、夜間にずっと充電器に置きっぱなしにしていても安心です。
OnePlus 8 Proのバッテリー容量は4510mAhで、解像度QHD+・常時120Hzの状態で一時間に4%ほどの消費です。普通に一日持ちますし、ワイヤレス充電器に少し置いておくだけですぐ充電完了できるので充電の手間が減ります。
なお、OnePlus 8 Proから他のQi対応機器を充電する「リバース充電」にも対応しています。
充電している間はOnePlus 8 Proが使いにくくなってしまうので、充電器が手元にないときの最終手段になるとは思いますが、Qi対応機器がある人には便利そうです。
QHD+と120Hzの両立
OnePlus 8 Proは6.78インチ 3168 x 1440 (QHD+) のSamsung製AMOLEDディスプレイを搭載しており、120Hzリフレッシュレートにも対応しています。さらに、QHD+解像度と120Hzリフレッシュレートを両立させられるようになっています。
例えば他社ハイエンドのGalaxy S20ではQHD+と120Hzに対応していますが、120Hzが使えるのはFHDモードに限定されます。QHD+で513 ppi、120Hzリフレッシュレートという最高のディスプレイ環境をGalaxy S20より安く得られるというのは大きなメリットです。
ディスプレイは明るさ最大1300nits・HDR10+対応で、DisplayMateにてA+評価を得ています。YouTubeで公開されているHDR動画で他のスマホと見比べてみると、かなり鮮やかで影・コントラストが素晴らしく、別物のような綺麗さでした。
タッチサンプリングレートは240Hzとなっていますが、発売当初のファームウェアではタッチ感度に不具合があり、キーボードが押せないなど動作がおかしいことがよくありました。アップデートで調整されたため、今のファームウェアでは問題ありません。
ディスプレイで唯一不満があるのは「エッジ」です。コスト増の原因になる無駄な装飾で角の操作がしにくくなりますし、正面から見たとき黒っぽくなったり反射したりして見にくい・醜いという何のメリットもないデザインなので、はやく廃止してもらいたいです。
解像度はFHD+とQHD+の2種類が選択できます。自動的にFHD+にして節電するモードもあります。
リフレッシュレートは120Hzと60Hzの2つで、90Hzは選べません。こちらは節電スイッチがないのですが、120Hzにしていても使用場面によっては60Hzに切り替えられてしまいます。
絶対に120Hzのままにしたい、という場合はUSBデバッグを有効化してadb shell settings put global oneplus_screen_refresh_rate 0
を実行すれば強制的にどのアプリでも120FPSで動作させられます。
World of Tanks Blitzで実際に試したところ、ちゃんと120FPSでプレイできました (右下にFPS表示あり)。グラフィック設定を最高にしてもスムーズにプレイできました。
動画の表示は「鮮やかなカラーエフェクトプロ」で色やコントラストを調整でき、「モーショングラフィックスのスムージング」でMEMC (動き予測) により動画をスムーズにしてくれます。
スムージングをオンにしていると若干ぬるっとしたなめらかな表示になりますが、プレビューに出ているほど大きな変化にはなりにくいです。
OnePlus 8 Proではパンチホール型ノッチになっていますが、「フロントカメラ表示エリア」設定にて隠すようにできます。
黒い背景やダークモードを使っていれば気にならないですし、表示させたままでも良いと思います。
インカメラを使用しているときはカメラの周りが光ります。サードパーティーアプリでも光るので、勝手に撮影されたときにも気付きやすくなっています。
48MP + 48MPの4眼カメラ
OnePlus 8 Proは48MP (Sony IMX689) + 48MP (IMX586 超広角) + 8MP (望遠) + 5MP (カラーフィルター)という豪華なクアッドカメラ搭載です。
カラーフィルターはPhotoshopなどソフトでどうとでもできますし、そこは別のレンズを搭載して欲しかったです。
外出できないので夜景や広角での撮影ができていないのですが、撮影した写真・動画はこちらに保存しています。
48MP IMX586では120°広角撮影だけでなく、3cmまでのマクロ撮影も可能です。近くまで寄れるので面白いのですが大画面なのが仇となり、近づきすぎると影になってしまうのでなかなか撮影が難しいです。
同じ場所からズーム撮影してみると、8MPズームカメラのおかげで3倍ハイブリッドズームでもきれいに撮影できています。30倍デジタルズームになるとさすがに粗っぽくなります。
動画撮影ではデフォルトの保存形式が4K 30FPSになっているので注意が必要です。4K 60FPSでも撮影できますが、強力な手ぶれ補正、Super Stable機能は30FPSモードでなければ使用できません。Super Stable使用時の動画はこちらに保存しています。
21:9のアスペクト比で撮影できる4K CINEモードも用意されています。また、三脚を使用して8~30秒の長時間露光撮影ができるオプションもあります。
形式別に目安サイズが出ているのは嬉しいですね。
何故かデュアルSIMは封印中
OnePlus 8 ProはデュアルSIM対応…なのですが、何故か「技術的な制限のため、デュアル SIM カードは現在利用できません」と書かれています。そのため、現状ではシングルSIMでしか使用できず、別のSIMにいちいち切り替えないと使えません。
これについては特に大きな注意書きはされていませんでした (SpecsのNoteに小さく書かれています) し、少し不誠実な感じがします。
グローバル版では日本で使われるバンドに対応していないため、5Gを使いたい場合はn1、n3、n41、n78、n79n1、n3、n41、n78、n79に対応している中国版を買った方が良いです。ETORENなどで販売されているのは中国版です。
LTEは4×4 MIMO、最大 DL Cat 18 / UL Cat 13(1.2Gbps / 150Mbps)となっています。LTEとWi-Fiのデュアルチャネルでダウンロード速度を高速化する機能も搭載されています。
Wi-Fi 6に対応しており、位置情報はGPS (L1+L5 デュアルバンド)・GLONASS・Galileo (E1+E5a デュアルバンド)・Beidou対応です。
地味に進化したOxygenOS
OnePlus 8 ProはAndroid 10ベースのOxygenOSが搭載されていますが、OnePlus 7TのOxygenOSとは色々細かな部分が異なっています。
例えば「電池の最適化」ではGmailを初めとするGoogleアプリを最適化しない設定ができるようになりました。
「いや、できて当然だろ」と思う方もいるかもしれませんが、これまでのOxygenOSでは設定できないように制限されていたのです…。ユーザーの選択肢を阻みたがるOPPOの呪いがようやく解けてきたようです。
これまではroot化してMagiskモジュールで最適化しないように対処していましたが、これでまた一つMagiskモジュールを使わなくて済むようになりました。
また、アンビエントディスプレイも改善されています。これまでアンビエントディスプレイと「ダブルタップでスリープ解除」は両立できず、タップしてアンビエントディスプレイを表示→もう一度押してロック解除へ、というような無駄な動きをしなければいけませんでした。(MODで解決はしていました)
OnePlus 8 Proでは両方同時にオンにできるため、アンビエントディスプレイを表示したければ1回タップ、そのままロック解除したければ2回タップすればすぐロック画面を開けます。
内部的にはアンビエントディスプレイを常時表示させるオプションも制作中のようなので、さらなるアップデートに期待です。
アンビエントディスプレイは時計やアニメーション等をカスタマイズできます。
通知が来たときに画面の端を光らせる「Horizon light」も搭載しています。
ありそうでなかった「ポケットモード」も搭載されています。ポケットに入れているときの誤タップや指紋認証でのロック解除を防いでくれます。
間違って電源ボタン長押しをしてしまうのを防ぐためか、デフォルトでは電源ボタンを長押しすると音声アシスタントが出てくるようになっています。
「ボタンとジェスチャー」→「電源ボタンを長押ししてください」にて電源メニューを出すように変更できます。
世界最高峰の性能
解像度QHD+、リフレッシュレート常時120Hz設定、Wi-FiやLTE、BluetoothをオンにしてTaskerやAmazfitアプリを常駐させた普段使いの状態でベンチマークを取ってみました。
AnTuTuベンチマークではスコア576129でした。温度は8℃上昇したものの、30℃に収まっています。
解像度FHD+・90HzリフレッシュレートのOnePlus 7Tでは496053でした。7Tより解像度とリフレッシュレートが上がったことで負担が増えているのに、それでもスコアが大きく上がっています。
Geekbench 5ではシングルコア 904、マルチコア3345でした。4月26日時点のランキングでは1位はGalaxy S20 Ultra 5Gのシングルコア837・マルチコア3103ですし、世界最高峰の性能を持っていることが分かります。
3DMarkでもベンチマークしましたが、OpenGL ES 3.1にてスコア7118、Vulkanにてスコア6484という結果になりました。
OnePlus 8 Proは高速なLPDDR5メモリが使用されています。
A1 SD Benchでのベンチマーク結果ではRAMコピー速度 17570.50MB/s (17.57GB/s)でした。桁違いのスピードですね。
AndroBenchでのストレージのベンチマーク結果では以下のようになりました。
シーケンシャルリードで1605MB/s、ランダムライトでも191.87MB/sとなっています。
CPDT Benchmarkでの結果は以下の通りでした。
OnePlus 8 Proは
✅ QHD+解像度 + Samsung AMOLEDでくっきり綺麗
✅ 高解像度と120Hzリフレッシュレートを両立
✅ S865 + LPDDR5 + UFS 3.0で快適動作
✅ 有線でも無線でも超高速充電
✅ より便利になったOS
とハード・ソフトすべてが高いレベルでまとまっており、まさに2020年のフラッグシップにふさわしい機種です。
日本でも使える5Gバンドに対応したモデル IN2020はETORENやGIZTOPで販売されており、素早く出荷してもらえるのでおすすめです。
なお、平らなディスプレイがいい、世界最高でなくてもそこそこで十分だという方は半額の5万円~で買えるOnePlus 7Tがおすすめです。