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某掲示板で話題になっていたので、新品・中古問わずXperia端末が過去に
Bootloader Unlockされていたか判別する方法についてまとめてみました。
Bootloader Unlockとは?
通常の端末ではメーカーが署名をしたファームウェアしか
起動できないようになっており、自分でビルドしたカーネルや
リカバリ、CyanogenModなどカスタムROMを利用したい、
と思っても起動させてくれません。
Sony Mobile Communications (以下SOMC) は
他のメーカーと比べるとオープンソースでの開発に積極的で、
SOMCが署名したファームウェア以外でも自由に起動できるよう、
Bootloaderの制限を解除するUnlockが公式に出来るようになっています。
しかし、Sonyの他部署から反発があったのか、
Bootloader UnlockするとSony独自のカメラ機能などを
使えないようにするためDRMキーが消去されてしまいます。
Unlock前にバックアップしていない限り消去されたキーは
二度と復活できないので、非公式なパッチを使い
キーのチェックを無効化するといったことをしないといけません。
ただ、パッチを使う方法ではシステムを改変するため、
UnlockせずにLockedのまま使いたいという人には使えません。
オークションなどはもちろん、海外通販サイトの中にも
無断でファームウェア改造をする所もあるので、
商品説明に何も書かれていなかったのに買ってみると
キーが消えた状態だった…ということもあり得ます。
中古で買った端末がUnlock済みか調べるには?
一番手軽に調べる方法は、サービスメニューで
キーが消去されているか調べることです。
Xperiaでは、「電話」アプリのダイヤルパッドで
*#*#7378423#*#*
と入力するとService Menuを開けます。
次に、Service Tests → Securityを開きます。
Securityを開いた画面には各種キーの状態が表示されています。
Bootloader Unlockでキーが消去されている場合は
[Key OK] [Active]と書かれている部分が[Key Error] [Active]や
[Unknown Error] [Active]などと表示されます。
パッチを当てている場合も[Key OK] [Active]と表示されますが、
現時点ではシステムを改変しているとLockedでは起動できないので
判別には影響が無いと思います。
バックアップしたキーを書き戻されている場合は?
上で書いたとおり、Unlockするとキーは消去されますが、
その前にバックアップ済みであれば書き戻すことが出来てしまいます。
そうなるとちゃんとキーがある状態になるので
Service Menuでも[Key OK] [Active]と表示され、
過去にUnlockしたかどうかは分からなくなります。
キーが必要な機能も正常に動くので機能的には問題はないですが…。
それでも購入前にファームウェアが改変された可能性があるか
調べたい時は、Unlockせずにroot化する方法があればroot化したあとTA (Trim Area、キーなど重要な情報が保管されている領域)
をバックアップして、0002F710あたりに記録されている
cdf_version (下図では1298-7314) を見て、
それ以降に書かれているcdf_versionと一致しているかを見る方法があります。
cdf_versionはどの国向けのファームウェアか識別する番号で、
通常、公式ツールを使ってアップデートしている場合は変更されません。
しかし、非公式ツールのFlashtoolを使ってファームウェアを
書き換えている場合は他の国向けのファームウェアも焼くことが
できるため、cdf_versionが異なることがあります。
※ちなみに、FlashtoolではBootloader Unlockすることもでき
二回目からは自動でUnlock codeが表示されますが、
flashtool_data\registeredDevices以下にコードが
保存されているだけなので、判別には使えません。
非公式ツールを使う=Unlockしたことがある、ではないですが、
非公式ツールを知っているのであればUnlockに
手を出している可能性が出てきます。
EXPANSYSであれば日本人の担当者がいるため
あからさまな改造がされていたり話が通じなかったり、
といったことはないと思いますが、やはり海外が拠点のため
修理対応などでは日本企業より遅れることが多いようです。

Xperia X Performanceから日本で正式にSIMフリー版を
販売してくれるようになれば良いのですが…。