Xperia X F5121/F5122 34.0.A.1.259のカーネルソースが公開され、その中にdocomo向けと思われる謎のコードネーム、「Kugo」が書かれていました。
Snapdragon 650搭載モデルがdocomo向けに投入か?
カーネルをビルドする際の設定を記述するファイル、common_diffconfigで
# CONFIG_MACH_SONY_KUGO is not set
# CONFIG_MACH_SONY_KUGO_DCM is not set
という表記を発見しました。
CONFIG_MACH_SONY_***はビルドするカーネルのコードネームで、例えばCONFIG_MACH_SONY_SUZU=yとすればグローバル版Xperia X向けカーネルがビルドされます。
_DCMと付いているものはdocomo向けモデルのビルドに使うオプションのため、KUGO_DCMはKugoと呼ばれている端末のdocomo版ということになります。
すでにHW Config「HWC_Loire_DOCOMO_Com_010」が開発されていることが判明しており、Snapdragon 650 (msm8956)を搭載したXperiaがdocomo向けに投入される可能性を示しています。
Kugoはハープに似た撥弦楽器、箜篌
コードネームのKugoとは、おそらく古代東アジアで使われた、ハープに似た撥弦楽器、箜篌のことでしょう。
ただ、現在は滅びているようで、コードネームを決めた段階ではキャンセルすることを前提に開発していた可能性もあります。
コードネームの元ネタの通り幻のXperiaとなるのか、何らかの形で発表されることになるのか…。docomoは既に2016年夏モデルとしてXperia X Performanceのみを発表しているので、おそらくKugoはキャンセルされているのでしょうが、発売されることになると面白そうです。
[9/1追記] Xperia X Compactとして発売されることが発表されました。日本ではdocomoからSO-02Jとして発売されます。