realme 7 5Gレビュー。120Hz画面 + MediaTek Dimensity 800Uのパワーは良し、カメラは微妙

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realme 7 5Gを購入しました。

2万円台でS765G並のパフォーマンス

realme 7 5Gが約2万円で購入できるセールが開催されていたので、勢いで買っちゃいました。

realme 7 5GはMediaTek Dimensity 800U 5Gを搭載しているのですが、これはSnapdragon 765Gに並ぶレベルの性能を持っているSoCです。

格安なのにミドルレンジとして十分な性能な上、120Hzリフレッシュレートにも対応しており、5,000mAhバッテリー搭載とサブ端末にはぴったりなスペックです。

  • 約2万円なのにS765Gと同等の性能
  • 5G DSDS
  • 120Hz フラットディスプレイ
  • 5000mAhバッテリー
  • 3.5mmイヤホンジャック・microSDカード対応
  • カメラのフレア・ゴーストがひどい
  • モノラルスピーカー
  • タスクキルが激しめ
  • 指紋認証の精度が低め
  • ゲームアプリ側のMediaTek最適化不足が多い
realme 7 5G
OS Android 10
RAM 6GB LPDDR4X
ストレージ 128GB UFS 2.1
microSDカード対応
プロセッサ MediaTek Dimensity 800U 5G
ディスプレイ 6.5インチ FHD+ 120Hz
サイズ 162.2 x 75.1 x 9.1mm
重さ 195g
SIM nano SIM + nano SIM
メインカメラ 48MP +8MP (超広角) + 2MP (マクロ) + 白黒
フロントカメラ 16MP
バッテリー 5000mAh
USB端子 USB Type-C

realme 7 5Gは約7.6cmとなかなかの高さの黄色い箱に入っています。

箱

付属品はDART Charger、専用USB Type-A to Type-Cケーブル、透明保護ケース、SIMピン、説明書等です。

付属品

赤みがかっているが綺麗なディスプレイ

realme 7 5Gのディスプレイは6.5インチ FHD+で、エッジではないフラットディスプレイです。

最初から保護フィルムが貼り付けてありますが、指紋が残りやすく落としにくいタイプなので他のフィルムを貼った方が快適だと思います。

格安ながらも発色や視野角は特に問題なく、若干赤色が強いように感じますが許容範囲内です。

ディスプレイ

色温度はディスプレイ設定で変更できるようになっています。

動画を見る際に彩度調整をしてくれるOSIEビジュアルエフェクトという機能もあります。

色味

WidevineはL1です。

Widevine

120Hzリフレッシュレートは用途が限られる

realme 7 5Gは2万円台のスマホとしては珍しく120Hzリフレッシュレートに対応しています。

OnePlusスマホと違って120Hz固定モードも設定から選べるようになっており、Chromeなどでも120Hzで動作します。

リフレッシュレート

ただ、肝心のゲームアプリ側がMediaTek SoCへの最適化を済ませていないことが多いため、例えばWorld of Tanks Blitzのようなゲームでは60FPSまでに制限されてしまいます。

せっかく120Hz出せるというのにゲームアプリ以外でしか活用できない、というのが残念です…。

WoT

ゲーム中はステータスバーの左右の端のあたりを下げるとゲームバーが出てきて、現在のFPSやCPU/GPU使用率を表示してくれます。

画面をタップするとすぐ消えてしまうので操作しながらFPSを確認する用途には使えませんが、FPS表示がないアプリで今どうなっているか確認する分には十分です。

World of Tanks Blitzではグラフィック設定高の状態で50~60FPSで動作していました。

ゲーム

電源ボタンと一体化した指紋認証センサー

realme 7 5Gの電源ボタンは指紋認証センサーを搭載したものになっています。

Xperiaと同じスタイルなので、これまでXperiaを使っていた方にはなじみやすいと思います。

ただ、認証精度はミドルレンジ相応で、OnePlus 8Tなどハイエンドモデルと比べると精度が落ちる印象です。指を複数登録した同じ状態でも、realme 7 5Gでは反応してくれないことがよくありました。

指紋認証センサー

電源ボタンに指を乗せたときと、押した時のどちらのタイミングで指紋認証するかオプションで変更できます。

指紋認証はアプリ毎にパスワードをかけるアプリロッカー機能でも使用できます。

指紋認証

3.5mmイヤホンジャック搭載

最近のスマートフォンではなくなったり復活したりしている3.5mmイヤホンジャックですが、realme 7 5Gにはちゃんと搭載されています。

realme 7 5Gはモノラルスピーカーで、シャカシャカした音質で音楽向きではないため、音楽や映画鑑賞の際はイヤホンを使ったほうが良いでしょう。

3.5mmイヤホンジャック

Dolby Atmosに対応しており、映画・ゲーム・音楽向けのオプションがあります。

Dolby Atmos

音量ボタンは左側面にあり、左手で持ったときにちょうど親指があたるあたりに配置されています。

音量キー

音量ボタンを押したときに変更する音量はメディア・着信音どちらにするか選べます。

着信音量を変えることはほとんどないと思いますし、これは便利ですね。

メディア

USB Type-C 充電は5V/3Aまで

realme 7 5GはUSB Type-Cポートを搭載しており、独自の急速充電30W DART Chargeに対応しています。

OPPOグループだけあってOnePlus 8TのWARP Chargeとも互換性があるらしく、WARP Chargerと接続してもDART表記になりました。

ただし、30W DART Chargeでは5V/6Aで30Wを実現しているのに対してWARP Chargerが対応しているのは5V/3Aと10V/6.5Aなので、最大15Wにしかなりません。

DART

通常のUSB PD充電器に接続した状態では、スリープさせた状態で5V/3A充電できました。画面が点灯していると低く抑えられます。

OnePlus 8TではUSB PDで27W充電できますし、realme 7 5Gも独自規格に頼らない急速充電もできるようにしておいて欲しかったです。

USB Type-C

カメラは価格相応

realme 7 5Gの背面には48MP +8MP (超広角) + 2MP (マクロ) + 白黒の4つが搭載されています。

背面は指紋が付きにくい加工がされており、イメージ画像よりもダークブルー感が強い色合いです。

ブルーだとrealmeロゴが左下の方に小さく書かれていますが、シルバーだと右側に大きく書かれています。

背面

カメラの出っ張りはnanoSIM 2枚分ほどです。

カメラ

下の写真の左側に見えるように、特に逆光の状態で写真を撮るとフレア・ゴーストが発生しやすいです。

同じ環境・撮り方でも他のスマホでは起きていませんし、レンズのコーティングが悪いのかもしれません。

このあたりは価格相応ですね。

撮影した写真はこちらに保存しています。

フレア

夜景モードはGoogleカメラなどのように明るく加工処理するタイプではないので、ある意味見たままに撮れます。

暗い場所は潰れてしまい、白飛びも発生しやすいので、夜景撮影にはあまり向いていないと思います。

夜景モードのほかにスーパーマクロモードもありますが、細部が潰れて絵のようになるので使う意味がありません。

夜景モード

パフォーマンスは申し分ない

realme 7 5Gに搭載されているMediaTek Dimensity 800U 5Gは格安ながらもかなりの性能を持っており、もはや低性能の代名詞だったMediaTekの面影はありません。

3DMarkのWild Lifeではスコア1574・9.40FPSとなっており、ベンチマーク中の温度変化もほとんどありませんでした。

GeekBenchではシングルコア600・マルチコア1803というスコアで、これはベンチマーク一覧で見てみるとSnapdragon 765Gに近いスコアです。

Snapdragon 765Gを搭載していて格安なXiaomi Mi 10 Lite 5Gでさえ3万円台後半ですし、2万円でほぼ同じ性能かつ幅広い対応バンドを手に入れられる、というコスパはすごいです。

パフォーマンス

ストレージはUFS 2.1、メモリはLPDDR4Xとなっており、そこそこの速さです。

数世代前の10万円以上するハイエンド端末、Sony Xperia 1と比べてもランダムライトなど一部勝っている箇所もあり、普段使いではこれほどの速度があれば十分でしょう。

ストレージ

ジェスチャー操作が豊富なrealme UI

格安なスマートフォンではジェスチャー操作に制限があることが多いのですが、realme 7 5Gではハイエンド顔負けの豊富なジェスチャー操作に対応しています。

ダブルタップで起動はもちろん、OやVの文字でカメラやライトを起動するジェスチャー、音楽操作も可能です。

ジェスチャー

上下左右へのスライドジェスチャーなども設定できます。

ジェスチャー

耳に近づけると着信に応答するモーションや裏返してサイレントにするモーションなどもあり、普段使いでの利便性が高いです。

ジェスチャー

バッテリー持ちを改善する機能のほかに、逆にパフォーマンスを高めるモードもあります。

ゲームアプリを動かす際などは電池持ちよりもパフォーマンスを優先してほしいものですし、自分で選べるのは良いですね。

…ただ、realme UIはOnePlusのOxygenOSよりもColorOSの挙動に近いようで、積極的にタスクキルされるためメモリに余裕があっても勝手に終了されてしまいます。

タスクキルを抑えるオプションはないようなので、アプリ履歴で個別にロックしておく等地道な対策が必要になってしまいます。もう6GBもメモリがあるのですし、積極的なタスクキルは不要だと思うのですが…。

パフォーマンス

不幸中の幸いで、「スマートサイドバー」という画面端から引っ張って出せるアプリランチャーがあるので、お気に入りアプリの起動はしやすいです。

アプリ

まとめ

  • 約2万円なのにS765Gと同等の性能
  • 5G DSDS
  • 120Hz フラットディスプレイ
  • 5000mAhバッテリー
  • 3.5mmイヤホンジャック・microSDカード対応
  • カメラのフレア・ゴーストがひどい
  • モノラルスピーカー
  • タスクキルが激しめ
  • 指紋認証の精度が低め
  • ゲームアプリ側のMediaTek最適化不足が多い

価格相応で詰めの甘い部分はいくつかありますが、パフォーマンス自体は素晴らしく2万円台という価格を感じさせない快適さです。

ブラウザなど色々なアプリで120Hzリフレッシュレートでの滑らかなスクロールを体感できますし、ハイエンドの性能までは要らないけれど120Hzのヌルヌルさは使ってみたい、という方におすすめです。

realme 7 5GはAliExpressでは$219.66 (約2.3万円) ~で販売されています。

AliExpressで購入

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