主に中国・香港のスマートフォンやタブレット、関連グッズを取り扱う海外通販サイト、GearBest様よりレビュー用にInFocus M560をいただいたので、レビューしたいと思います。
目次
GearBestとは?
中国からスマートフォンやタブレットなどを発送する通販会社で、アイテム数は50,000点以上にものぼるそうです。海外通販サイトというと支払い方法に不安を持ったり、送料がかなり高く付いてしまうのではと思ったりするかも知れませんが、GearBestでは支払い方法にPayPalを採用しており、GearBestの45日間の返品期間と合わせ、商品が届くまでと届いてから何かあったときにも安心できます。また、送料は日本向けでも基本無料で、早く届けて欲しい場合は送料を払う形になっています。
InFocus M560のスペック
InFocus M560はFoxconn Technology Group (鴻海科技集団) グループのFIH Mobileが製造しているスマートフォンで、上位モデルであるInFocus M808の廉価版となります。
InFocus M808との違いは対応バンドが少なくなっていること等だそうですが、正確な情報が見つけられないので、具体的にどう違うのかは分かりませんでした。
InFocus M560 (InFocus V5) | |
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OS | Android 5.1 Lollipop |
メモリ | RAM 2GB/ROM 16GB |
プロセッサ | MediaTek MTK6753 |
ディスプレイ | 5.2インチ FHD(1920×1080) |
サイズ | 147 x 73 x 7.5 mm |
重さ | 158g |
SIM | nano SIM Dual SIM デュアルスタンバイ |
メインカメラ | 13MP |
フロントカメラ | 5MP |
バッテリー | 2,450mAh |
対応周波数/バンド | 2G: GSM 850/900/1800/1900MHz 3G: WCDMA 850/900/1900MHz/2100MHz 4G: FDD-LTE Band 1,3,5,7,8,28 4G: TD-LTE Band 38,39,40,41 |
ちなみに、InFocus M560はソフトウェア的にはM808と同一で、端末情報のモデル番号もInFocus M808と表示されています。箱にはInFocus V5と書かれているので余計にややこしいことに…。
充電用プラグとUSBケーブル付き
InFocus M560はどこかで見たことがあるタイプの箱に入っていて、充電用プラグ、USBケーブル、SIMピンなどが同梱されています。充電用プラグはおそらく日本でも使用できるタイプだと思いますが、差し込む部分に穴が空いていないので、日本仕様の充電器を別途購入した方が安心です。本体の包装には各ボタンやスロットの位置と意味がアイコンで分かりやすく表示されているので、説明書を見なくても、どのボタンを押せば良いのかすぐ分かります。
SIMトレイとSDカードスロットは別々に
InFocus M560はデュアルSIMですが、他社のデュアルSIM端末でありがちな、2枚SIMを挿すとmicroSDカードを入れられないといったことはなく、SIMカード2枚を入れるスロットとmicroSDカードスロットが別々になっています。2枚のSIMを使い分けながらmicroSDカードも利用できるので、どちらか一方で妥協せずに済みます。
2枚のSIMを切り替えて使うデュアルSIM
SIMスロットに入れたSIMは、SIM cards設定で切り替えて使用できます。4G+2Gのデュアルスタンバイのため、日本で使用するにはどちらか一方でしか通話もデータ通信もできません。そのため、デュアルスタンバイを有効活用できるのは2Gを使用できる海外のみです。
VoLTEにも対応していますが、日本のキャリア向けのVoLTEには対応していないようで、157001にかけると3Gになってしまいました。
(5.1の時にスクリーンショットを取っていたのですが、6.0アップデートの時に消えてしまったので上のスクリーンショットは6.0のものになります)
電源ボタンと音量キーは左側配置
好みが分かれる電源ボタンと音量キーの配置ですが、InFocus M560では左側に配置されています。イヤホンジャックは上部、microUSBポートは下部中央にあります。microUSBポートは固めで、多少引っ張っても抜けないようになっています。
日本語を選べるものの、翻訳は一部のみ対応
InFocus M560の言語設定では日本語を選べて、日本語フォントもちゃんと削除されずに入っているので各種アプリでの日本語表示は中華フォントにならず、正しく表示されます。ただ、何故か設定などシステム部分の日本語翻訳が削除されてしまっているようで、日本語に設定してもほとんどの部分が英語のままでした。簡単な英語なので日本語で無くてもそれほど大きな問題ではありませんが、できれば日本語で表示された方が良いですよね…。
格安スマホとは思えない、スムーズな動き
1万円台で購入できるスマホとなると動作はガクガクで「とりあえず動くだけ」ではないかと思っていたのですが、実際に触ってみると引っかかりも無くスムーズに動き、体感ではXperia Z2、Z3ぐらいの快適さです。バッテリー消費を抑える「Power Saver」でCPUクロックを下げたり、XperiaのSTAMINAモードのようにスタンバイ中にアプリが動作することを抑える機能などがあるので、バッテリーの持ちも良く、十分普段使いできます。
こだわりのディスプレイ設定
低価格ながらソフトウェアにも力が入れられていて、ディスプレイ設定ではダイナミックな表示に変更できる「Screen mode」、色温度を変更できる「Color temperature」などが用意されています。
さらにブルーライトフィルタまで搭載されています。日本だけで流行っているものじゃなかったんですね…。
ナビキーの並び替えも可能
LMTなどを使わない人にとっては、ナビキーの並びは普段使いでの利便性に大きく影響します。InFocus M560では、設定でナビキーの並び順を変更できます。4パターン (2パターンは機能を選べるカスタムキーの追加) から選べるので、バックキーの位置が好みに合わずイライラすることもありません。
お手軽にroot化や文鎮からの復旧も
非公式ツールではありますが、SP FlashToolを使えばTWRPなども簡単に焼くことができ、root化もSuperSUのZIPをインストールするだけでOKです。
さらに、開発中のベータ版でAndroid 6.0 Marshmallowも焼くことができるので、より快適で新機能が追加されたROMを試せます。Android 6.0ではスクリーンショット撮影時にスクロールや編集などがすぐできるようになったり、大きなファイルをWi-Fiとモバイルデータ両方を使って高速にダウンロードする「Turbo Download」などが追加されたりと単なるOSアップデートだけでなく、新機能も追加されています。
旅行先での利用端末にも、おもちゃにもなるスマホ
元々中国で販売されているため、日本では対応バンドの関係でキャリアスマホに比べれば電波が入らない・入りにくい場所もありますが、中国などに旅行される際のサブスマホとしては活躍できると思います。root化やROM焼きも簡単なので、趣味のおもちゃとしても気軽に扱えます。
普段使いから趣味用途まで幅広いシーンで活躍できるInFocus M560。1万円台で買えるので、興味を持った方はぜひ購入してみてはいかがでしょうか。