Team Win Recovery Project (TWRP)が2.8.0.0にアップデートされ、
MTP・スクリーンショットやコマンド実行などの新機能が追加されました。
このスクリーンショットを貼り付けられるのも2.8.0.0のおかげです。
TWRP 2.8.0.0は公式にサポートされている端末の場合はこのページからダウンロードできます。
それ以外の場合はソースからビルドするか、誰かがビルドしてアップロードしてくれるまで待つしかありません。
XperiaであればXZDualRecoveryがあるのでしばらくすればサポート対象外のXperiaでも使えるようになるでしょう。
Z2 DooMKernel v10のTWRPを2.8.0.0に差し替えたimgはここからダウンロードできます。
2.8.0.0の新機能・変更点
- MTP接続 (USB接続した機器での内部ストレージとSDカードの読み書き)
実装にバグがあるためWindowsでは端末のルートディレクトリにzipファイルをコピーできません。
.zip.aなどとリネームしてコピーしてから.zipに戻すか、サブフォルダにzipファイルをコピーしてください。 - adbでのTWRPコマンドの実行
- スクリーンショット撮影に対応 (電源ボタン+音量キー下)
- コンソールの色変更
- バックアップとリストアのプログレスバーをファイルサイズに合わせるように変更
- 時間の設定がおかしくなる問題の修正 (Xperiaなど)
- 1440×2560、280×280、320×320の解像度の端末に対応
- その他様々な機能改善やバグ修正
個人的におすすめなテーマはTWRP Holofiedです。
TWRPに更新があればすぐテーマも更新してくれています。
鉛筆アイコンで色の変更やテーマ設定の変更などが出来ます。
TWRPコマンドの一覧
(公式サイトではこのページ)
スクリプトとして実行する場合は
/cache/recovery
に
openrecoveryscript
という名前のファイルを作り、その中にコマンドを書く
adbで実行する場合は
twrp set tw_mtp_enabled 0
(効果: MTP接続を無効化)
のようにコマンドの前にtwrpをつける
・バックアップ
backup [バックアップ対象] [バックアップを保存するディレクトリ][バックアップ対象]:
B: /boot
S: /system
D: /data
C: /cache
R: /recovery
A: /android-secure
1: 特殊パーティション1
2: 特殊パーティション2
3: 特殊パーティション3
E: /sd-ext
O: 圧縮する
M: MD5を作成しない
例:
backup SDBOM
system、data、bootをバックアップし、MD5を作成せず圧縮する
・リストア
restore [バックアップを保存したディレクトリ] [リストア対象][リストア対象]:
B: /boot
S: /system
D: /data
C: /cache
R: /recovery
A: /android-secure
1: 特殊パーティション1
2: 特殊パーティション2
3: 特殊パーティション3
E: /sd-ext
M: MD5をチェックしない
何も指定しない場合バックアップしたもの全てをリストア
例:
restore /sdcard/TWRP/BACKUPS/BH4040KJ03/2014-04-02--15-24-38 14.3.A.0.681 DM
MD5をチェックせずdataだけリストアする
・ZIPのインストール
install [ZIPのパス]
例:
install /sdcard/cwm_prerooted.zip
・コマンド実行
cmd [実行するコマンドとパラメータ]
例:
cmd chmod 755 /system/xbin/ric_disabler
・文字列表示
print [文字列]
・ディレクトリ作成
mkdir [ディレクトリ]
・マウント
mount [マウントポイント]
例:
mount system
・アンマウント
umount [マウントポイント]
例:
umount system
・再起動
reboot
ワイプ
wipe [ワイプ対象][ワイプ対象]:
data: data
dalvik: dalvik-cache
cache: キャッシュ領域
例:
wipe data wipe cache wipe dalvik
・TWRPの変数のセット
set [変数] [値]
例:
set tw_signed_zip_verify 0
ZIPの署名チェックを無効化する