広告あり
海外SIMフリースマートフォンやタブレットなどを販売されている通販サイト、EXPANSYS様からXperia XA F3116をお借りしたので、外観や使用感などをレビューしたいと思います。
目次
スペック
今回お借りしたXperia XA F3116はデュアルSIMモデルですが、4G/2Gでしかスタンバイできないため、日本では二枚SIMを入れてもどちらか一方しか利用できません。また、XやX Performanceのように内部ストレージが増量されているわけではないので、16GB (内データ保存領域は8GB程度) しか利用できません。
また、Xperia XAは防水・防塵に非対応です。
幅 | 高さ | 薄さ |
---|---|---|
![]() | 143.6mm | ![]() |
66.8mm | 7.9mm |
- ディスプレイ:
- 5.0インチ HD
- IPS LCD
- 1280×720
- カメラ:
- 13MP
- 8MP フロントカメラ
- バッテリー:
- 2300 mAh
- チップ:
- MediaTek helio P10 MT6755
- 2.0 GHz/1.0 GHz
- 2GB RAM
- 16GB 内部ストレージ
- microSDカード対応
- 137.3g
- デュアルSIM シングルスタンバイ
- nano SIM
廉価モデルとは思えない高級感のある外観
Xperia XAの最大の特徴は、ミドルレンジの端末であるにもかかわらず、ベゼルレスで美しい外観です。ディスプレイの周囲に数mmの黒枠があるだけなので、特に黒い画面の時にはベゼルが全く見えなくなります。
発色がXperia X Performanceに比べると薄暗く見えるのですが、どちらが良いかは好みによると思います。設定できる明るさの幅はあまり広くないようで、最大にしてもそれほど明るくなりませんでした。室内では十分ですが、屋外で使用するには少し暗いかも知れません。
Xperia X Performanceのなめらかさと比べると若干ひっかかりを感じるさわり心地で、指紋が目立ちやすいのですが、レビュー用に使い回されているのでコーティングの効果が落ちているだけかも知れません。新品でどうなのかは分かりませんが、保護ガラスやアンチグレアフィルムを貼れば問題ないでしょう。
操作感はスムーズで、ゲームなど高負荷なことをしない限り処理にもたつくようなこともありません。ちなみに、デフォルトではタッチ操作をした時などにバイブが鳴るようになっていますが、X Performanceでは「ブッ」という柔らかい感じなのに対し、XAでは「ビッ」と少し固い音のするバイブになっています。
電源ボタンはZ3以前の懐かしい形に
Xperia XAは指紋認証に対応していないため、電源ボタンがXperia Z3以前のZシリーズで採用されていたスタイルになっています。それに伴い、指紋センサーの都合上カメラキー寄りに配置されている音量キーも、電源ボタン寄りの配置に戻っています。
音量キーが下にあるとどうしても邪魔になってしまう、という人にはXperia XAのほうが良さそうです。指紋センサーがより小型化してくれればいいのですが…。
また、SIMカードとmicro SDカードを入れるスロットは一体化されていません。micro SDカードを再起動せずに入れ替えられる上、SIMトレイを引き抜いても自動再起動がされないので、こちらのほうが使い勝手が良いです。
スピーカーとマイク位置も変更に
上部のマイク穴はイヤホンジャックの近くに配置されており、下部のスピーカーはUSB端子の右にあります。
マイク穴の配置はアンバサダーイベントによると、Xperia X Performanceではデザインと通話、録音のすべてがベストな状態になるようこだわっていたそうですが、Xperia XAではコストが掛かりすぎるためかばらばらになっています。
フロントステレオスピーカーではなくなったためステレオ感は薄まるものの、十分な音量が出るので、スピーカーで音楽を聴く時以外ではあまり大きな影響は無いと思います。
NFCは従来通りの背面配置
Xperia X、X PerformanceではNFCのかざし位置が前面に配置されていますが、Xperia XAではZ5以前と同じく、背面のロゴ上に配置されています。
背面のロゴはXperia・NFC共にプリントのようになっています。前面のSONYロゴもX Performanceでは若干黒っぽく目立たなくなる加工がされているのに対し、XAでは光って見えるので、ロゴに対するこだわりはコストカットのために捨てているようです。
背面の素材はプラスチックで、これまでレビューしてきた人の扱いが悪かったのか少し傷がついていました。X Performanceではメタル素材なので傷が付きにくいのですが、XAでは扱いに気をつけないといけないかもしれません。開閉で画面を自動的にオンオフできるフリップケース、SCR54など様々なケースが販売されているので、購入時についでに買っておくと良さそうです。
Xperia Xより新しいカーネル・パッチを搭載
ソフトウェアの面では、驚いたことにXperia Xよりも新しいバージョンのカーネルとセキュリティパッチレベルになっています。(それでもまだ4月のパッチなのですが…)
MTK搭載端末ではアップデートが遅れがちになるのですが、XAではあまり心配しなくても良いかもしれませんね。
大部分はXシリーズで共通なものの、削られた機能も
機能面ではほとんどがX・X Performanceに搭載されている機能がそのまま搭載されており、廉価とはいえフラッグシップモデルと同等の機能が利用できます。
ただ、中には削られている機能もあります。例えば、画面設定では高画質モードでX-RealityではなくMobile BRAVIA Engine 2が搭載されており、タップして起動もなくなっています。
ストレージの空きは約8GBと厳しめ
起動直後の内部ストレージの空きは16GB中約8GB程度になっています。廉価モデルなので仕方が無いとは言え、これでは心許ないのでmicro SDカードが必須です。EXPANSYSではmicro SDカードも販売されているので、同時購入も可能です。
かつてのグローバルモデルはフラッグシップであっても16GBしか搭載していませんでしたが、当時はシステムもアプリもサイズが小さかったため11GBほどの空きがありました。今では64bit化やプリインストールされるアプリのせいでサイズがふくれあがっているため、苦労しそうです。
狭額縁を最重要視する人におすすめ
Xperia XAは機能が削られていたり、内部ストレージが少なかったりとコスト削減で犠牲になっている部分があるものの、狭額縁と軽さでは最上位機種であるX Performanceにも勝っています。
まさに外見にパラメータを全振りしたような機種ですが、足りない部分はフリップケースやmicro SDカードといった後付けの周辺機器で埋められます。
ハードウェアは買うときにしか選べないので、狭額縁のデザインに惹かれた方にはXperia XAがおすすめです。