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海外通販サイト、GearBest様よりChuwi Vi10 Plusをプレゼントでいただいたので、レビューします。
目次
Remix OS搭載 10.8インチタブレット
今回はレビュー用提供品ではなくプレゼントとして送られてきましたが、梱包は外の袋が少し破れている程度で、中は二重になっていたため、中の箱には傷やへこみなどはなく、綺麗な状態でした。消費税などは合計で1070円ほどかかりました。
GearBestで購入する際、日本郵政を使いたい場合は、発送方法の選択の画面で「Priority Line」を選んでください。なお、日本郵政を使った時、到着まで時間が掛かってしまう問題が起きているそうですが、GearBestの担当の方によれば、商品到着が遅れる原因はほとんどが電話番号など連絡先の不備が原因なのだそうです。電話番号や住所などは正確に入力するようにしましょう。
「休みを取った~」
— Gearbest 郭雲志 (@kakukumosi) August 25, 2016
明日から休みて、月曜日まだ出勤します~
最近日本郵政のネット追跡延期の問題については、
延期されたパッケージは、ほぼ連絡先の問題で日本税関に止められております。
こちらの連絡員が一つ一つ解決しており、50件ぐらいのパッケージがいる為、お待ちになるかもしれません
日本郵政を発送方法に使うと、通常通り荷物の追跡も可能ですが、国内での追跡しかできません。海外倉庫から発送されて日本に着くまで1~3日程度かかりますが、その間は追跡できない、ということになります。

今回プレゼントでは、Chuwi Vi10 Plusとキーボード付きケースをセットでいただきました。キーボード付きケースは別売りのため、購入される際はキーボードも同時に購入するようにしないといけないのでお気を付けください。
Chuwi Vi10 Plus用キーボード付きケース
今回いただいたChuwi Vi10 PlusはRAM 2GB・ストレージ 32GBのモデルで、Remix OSを搭載しています。9月20日にはWindows + Remix OS搭載の2GB/32GBモデルと4GB/64GBモデルが登場しますが、一応このRemix OSのみのモデルでもWindowsやAndroidを焼けます。(詳しくは後述)
Chuwi Vi10 Plus 4GB/64GBモデルを予約購入する
Chuwi Vi10 Plusのスペック
Chuwi Vi10 Plus 2G+32GB | |
---|---|
OS | Remix OS 2.0 |
メモリ | RAM 2GB/ROM 32GB |
プロセッサ | Intel Z8300 |
ディスプレイ | 10.8インチ WUXGA(1920 x 1280) |
サイズ | 27.64 x 18.48 x 0.88 cm |
重さ | 686g |
ネットワーク | Wi-Fi 802.11b/g/n |
メインカメラ | 2MP |
フロントカメラ | 2MP |
バッテリー | 8,400mAh |
USB Type-C端子やMicro USB端子を搭載
Chuwi Vi10 PlusはUSB Type-C端子に加え、Micro USB端子なども搭載しています。充電やデータ転送に使えるのはUSB Type-C端子だけのようですが、他の端子ではHDMI出力などができるそうです。128GBまでのmicroSDカードにも対応しています。

日本語表示にも対応
Chuwi Vi10 Plusはデフォルトでは日本語が言語一覧に表示されないのですが、GearBestかChuwi側 (Chuwi公式サイトでも注文前に連絡すれば他言語に対応できるようにすると書かれています) で設定の「実験的機能」にある「グローバル言語」を有効にされているため、日本語表示にも対応しています。
格安タブレットではサイズ削減のため日本語フォントが削除されることがありますが、Chuwi Vi10 Plusではモトヤマルベリが残されているので中華フォントを見ずに済みます。ただし、あくまで実験的機能として提供されているので、設定では日本語訳が微妙なところがあったり、訳されていない箇所もあります。

日本語IMEはオムロン iWnn IME for Androidを搭載しているようです。もちろんGoogle 日本語入力なども後からインストールできますが、デフォルトで日本語入力までできるのは良いですね。

マルチウインドウ対応のAndroidベースROM、Remix OS
Chuwi Vi10 Plusに搭載されているRemix OS 2.0とは、Androidをベースとしてタブレット・PC向けにカスタマイズされたROMのことです。WindowsやAndroid 7.0 Nougatで利用できるようなマルチウインドウに対応しており、特にタブレットでは通常のAndroidより使いやすくなっています。
一部ウインドウサイズを変更できないアプリ (Chromeなど) もありますが、変更できるアプリでは上端あたりをスワイプするとWindowsのタイトルバーに似たバーが表示されるので、X (閉じる) ボタンの左側にあるボタンを押すとウインドウサイズを小さくできます。小さくなったウインドウは端の方を引っ張ってサイズ変更できます。
さすがに何個もアプリを同時起動しているとメモリが足りなくなりますが、ブラウザで調べつつWordで文章を書く、といった操作をしたいときには便利です。

Remix OSではAndroidではおなじみのステータスバー・通知領域はないのですが、代わりにWindows 10のようなタスクバー・通知センターがあります。バック・ホームボタンの横にアプリアイコンが並んでおり、タップで切り替え、長押しして上にスワイプすれば終了といったタスク操作ができます。
時計やWi-Fi接続、明るさなどは右下の各アイコンから表示・変更できます。もちろん全画面ではなくポップアップで表示されるので、アプリを表示したまま各種操作ができます。

通知は右上に出てくる形で、数秒経つと自動的に隠れます。隠れた通知は右下の三本線のアイコンを押して通知センターを開くと表示されます。

撮影時に範囲を調整できるスクリーンショット機能
Remix OSはマルチウインドウ以外にも、スクリーンショットを撮影するときに範囲をその場で調整できる機能が搭載されています。共有したい部分だけ切り取ることができ、保存せずすぐ共有メニューを出せるので便利ですね。
なお、下の画像で分かるとおりChuwi Vi10 Plusにデフォルトで搭載されているRemix OSは2.0で、Androidバージョンとしては5.1.1です。Remix OSは3.0でAndroidバージョン 6.0にアップデートされたのですが、今後Chuwi Vi10 PlusにRemix OS 3.0が提供されるかは不明です。

Playストア対策? 独自のアプリダウンロード機能も
Chuwi Vi10 PlusにはGoogle Playストアが入っているのですが、何故か他にアプリをダウンロードできるアプリが搭載されています。

このアプリではユーティリティ、エンターテインメントなど各カテゴリからおすすめアプリが一覧化されており、インストールしたいアプリを選んでインストールできます。

インストールしたいアプリを選んだ後は、Wi-Fi接続したときに自動でダウンロード・インストールされます。

ただ、どうもこのアプリではPlayストアからのダウンロードではなく、独自のソースからダウンロードしているようです。有名なベンチマークアプリ、デレステがリストにあったのでインストールしてみたのですが、Playストアで配信されているバージョン (8/27現在 2.2.1) ではなく、2.0.3でした。
その後Playストアで更新できたので、Playストアで配布されているアプリをそのままコピーして配布しているようですが、配布サーバーがハッキングされておかしなアプリをインストールされてしまう…ということが起きないとは限らないので、普通にPlayストアから直接ダウンロードしたほうがいいでしょう。

なお、動作設定は2D軽量がデフォルトになっていました。Remix OSは独自のジェスチャー機能などが邪魔になっているのかマルチタッチが苦手なようで、10点タッチまで対応しているにもかかわらず、2点タッチが必要な場面でミスばかりしてしまい最後までプレイできませんでした。
素のAndroidを焼いたときはちゃんと反応するので、Remix OSはマルチタッチが必要なゲームでの利用には向いていないのかもしれません。バッテリーが8,400mAhと大容量なので、そのままではゲーム用途に使えないのは少し残念です。

便利なキーボード付きカバー
キーボード付きカバーは、Chuwi Vi10 Plusの下部にあるマグネットで接続する仕組みになっており、近づければすっと装着されるので接続が簡単です。
Chuwi Vi10 Plusが倒れないようにカバーを折りたたんで三角形にできるので、支えなどは必要ありません。三角形にする時もマグネットでくっつくので、本体の重みや揺れなどで三角形が崩れるようなことを防げます。
ただ、惜しいことに閉めるときに途中で止まらないので、手を離してしまうと勢いよくキーボードに画面がぶつかってしまいます。閉じるときは手を離さず、ゆっくり閉めるようにしましょう。

キーボードレイアウトは日本でよく見かける形式ではないので、少し慣れが必要かもしれません。USキーボードが好きな人は問題なく使えるでしょう。Xperia Z4 Tabletのキーボードだとコピーなど特殊キーが付いているのですが、Chuwi Vi10 Plus用キーボードは通常のキーボードレイアウトそのままです。

Android 5.1を焼いてみる
Chuwi Vi10 PlusはRemix OS搭載モデルの他にAndroid、Windows搭載モデルがある兼ね合いで、この2GB+32GBモデルにもAndroidやWindowsを焼けます。ただし、焼くとGearBestの保証対象外になるので、理解した上で焼くようにしましょう。
Androidを焼く手順 [wpex more=”開く” less=”閉じる”]
※焼く時は必ずバッテリー残量を50%以上にしてください。最悪の場合バッテリー残量が焼いている途中で足りなくなり文鎮化してしまいます。
まずIntel製のFlashtool、Phone Flash Tool (Android Programmming Tool)をダウンロードしてインストールします。途中でドライバなどのインストールもされますが、DnX modeというのが通常のAndroidでいうfastboot modeのことです。必ずインストールするようにしてください。インストール後は再起動してください。
次に、Android 5.1.1のイメージをダウンロードします。Chuwi Vi10 Plus Android Download:のところからダウンロードしてください。パスワードはen.chuwi.comです。
RARを解凍してから、Phone Flash Toolを起動してください。右上のBrowse…を押して、RARを解凍したフォルダにあるflash.jsonファイルを選んでください。その後、Chuwi Vi10 PlusをPCに接続すると、下の画像のような表示になります。

Start to flashを押すと、自動的に再起動して、ドロイド君が開腹された画面がでてAndroidが焼かれ始めます。絶対にUSBケーブルを抜かないようにしてください。

100%になると完了です。USBケーブルを外して起動しましょう。

初回起動は少し時間が掛かりますが、しばらくするとアプリが最適化され、Androidが起動します。Remix OSの時のデータが一部残っているようで、アカウントは自動復元されました。
[/wpex]Windows 10 Proも焼けるようにイメージが用意されているのですが、ハブやUSBメモリの相性が悪いのかACPI_BIOS_ERRORが出たり、The system cannot find the drive specifiedとインストール途中でエラーが出たりして焼けませんでした。Chuwiのフォーラムでは焼けている人がいるので、焼けることは確かなようです。
一万円台なのに満足できる一台
普通のAndroidを搭載しているだけのタブレットなら他メーカーの製品でも大量にありますが、Remix OSを搭載しているタブレットは少なく、AndroidもWIndowsも焼けるというChuwi Vi10 Plusは魅力的です。
Windowsも使いたい場合は2GB/32GBモデルだと厳しいかも知れませんが、Remix OSでマルチウインドウ操作をするだけなら十分快適に利用できます。
Chuwi Vi10 Plus 2GB/32GBモデルは現在セール中で、$129.99 (約1.3万円) で販売されています。Remix OSをタブレットで触ってみたい方は、ぜひこの機会に購入してはいかがでしょうか。