もう何も怖くない! Z3/Z2でもMultiROMでマルチブート可能に

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Nexusシリーズではおなじみな人も多いであろうMultiROMがついにXperia Z2 (グローバル版)に対応しました。
[1/22追記] Z3にも対応しました。
MultiROMとは、端末に複数のROMをインストールして、
元の環境がstockであってもCyanogenmodベースのROMを起動したり、
元の環境をそのままにしつつTWRPバックアップを起動したりできるようになるものです。

新しいカスタムROMが公開されたけれどブートループになったら面倒だ、
普段使いはstockがいいけどCMでテストもしたい…というような時に特に役立ちます。

MultiROMに必要なもの

Bootloader unlockしたXperia Z2、Z3
MultiROM本体
MultiROM対応TWRP
kexec hardboot対応カーネル

導入手順

1. まず、MultiROM本体とMultiROMに対応したTWRPをダウンロードします。
Xperia Z2向けはこのページで配布されているので、
DOWNLOADの下にあるリンク (1/22現在は http://dl.myself5.de/)
から「multirom-(日付)-v30x-UNOFFICIAL-sirius.zip」と「recovery.img」
をダウンロードしてください。
Z3の場合はsiriusではなく、leoのほうのフォルダ内のものをダウンロードして、
下の説明でsiriusと書いてある部分をleoと読み替えてください。
ダウンロードしたら、「multirom-(日付)-v30x-UNOFFICIAL-sirius.zip」を
端末のストレージにコピーしてください。
2. マルチブートに使いたいROMをダウンロードして端末にコピーします。
CM12 (infected_)などインストール方法が特殊なものにはまだ対応していないので注意してください。
multirom-20150121以降で対応したようです。
3. kexec hardboot対応カーネルを焼きます。
今のところstockベースではAndroPlus Kernel v19以降、
CMベースではM5-Kernel-L v2以降が対応しています。
fastboot flash boot boot.img
4. 1.でダウンロードしたrecovery.img (MultiROM対応TWRP) をFOTAKernelに焼きます。
fastboot flash recovery recovery.img
5. FOTAkernelに焼いたMultiROM TWRPを起動します。
AndroPlus KernelではLEDが点灯している時に電源ボタンを押すと起動できます。
6. 一番上に「MultiROM TWRP」と表示されているか確認して、
「multirom-(日付)-v30x-UNOFFICIAL-sirius.zip」をインストールします。
このとき、Inject MultiROM after installation.のチェックは外してください。

成功すると、このようになります。
一旦TWRPのホームに戻ってください。

7. マルチブートするサブROMをインストールします。
Advanced→MultiROM→Add ROMを選んでください。

Add ROMを選ぶとこのような画面になります。
通常のzipであればROM typeはそのままでいいです。
Nextをタップします。

どこからROMをインストールするか選びます。
端末のストレージにzipがあるならZip file、
TWRPでバックアップしたデータを使うならBackup、
adb sideloadコマンドでzipを転送するならADB sideloadを選びます。
今回はストレージにあるzipをインストールするので、
ZIP fileを選びます。

通常通りROMのzipを選んでインストールすれば完了です。
※画像ではCM12をインストールしようとしていますが、実際は起動できません。

8. 再起動します。
再起動するとMultiROMのROM選択画面が表示されます。
デフォルトでは5秒何も押さないままだとベースにしたROMが自動起動します。
なお、Advanced→MultiROM→Settings→Configure autoboot
で秒数を変えたりキーを押したときだけ表示するようにしたり出来ます。
1/15現在のMultiROMではタッチが反応しないため、
音量キーを使ってROM選択します。
音量キー下でカーソルを移動し、電源ボタンで選択します。

9. 選んだROMが起動します。
下の画像はstock 4.4 + AndroPlus Kernel v19でCarbon ROMを起動した時の様子です。
ちゃんとCarbonのKernelが読み込まれていることが分かります。

カスタムROMにはリカバリが内蔵されていることが多いですが、
それは使わずに、必ずMultiROM TWRPを使うようにしてください。
サブロムのバックアップやZIPのインストールなどをしたい場合は、
Advanced→MultiROM→List ROMsでROMを選んでください。

下のようにメニューが出てくるので、
BackupやFlash ZIPなどやりたいことを選んでください。

使い方さえ分かればかなり便利なMultiROM、
bootloader unlockできる人はぜひ試してみてください。

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