LeEco Le Max 2にTWRP・カスタムROMを焼く方法

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LeEco Le Max 2

LeEco Le Max 2にTWRP・カスタムROMを焼く方法を紹介します。


出荷時点でBootloader Unlock済み

LeEco Le Max 2は他社製品と違い、出荷された段階で既にBootloader Unlockされているようです。GearBestが独自にしている…という可能性も考えましたが、中国やヨーロッパの別のショップで購入したLe Max 2もBootloader Unlockされているという情報がありました。

Bootloader Unlockのガイドでも、「Unlockの前に焼くROMのzipを内部ストレージに入れておきましょう」などと本当にUnlockされたら時間の無駄になってしまうことを推奨している記事が多いので、BootloaderがUnlockされていないLe Max 2は存在しないのでしょう。「unlock oem bootloader 」(正しくはfastboot oem unlockですがLe Max 2では不必要です) を実行すると説明しているブログもあったので、どうもガイドを作っている方が知識が無い、ということが多いようです…。

なお、Bootloader Unlock済みの状態でfastboot oem unlockを実行すると、

(bootloader) Device already : unlocked!
OKAY [ 0.012s]

というように表示されます。

1. 復号に対応したTWRPとROMのダウンロード

Le Max 2の公式ROMには大きく分けて中国版・インド版の二種類があります。

中国版は基本的にPlayストアなどがデフォルトでは入っていませんが、アップデートが早めで、端末の暗号化を強制されません。インド版はPlayストアなどが入っている代わりに、端末の暗号化が強制されます。

公式ROMは下のページでダウンロードできます。(9/24時点で最新版は中国版が19S、インド版が16S)

手っ取り早くroot化して使いたい、という人にはCuoco92が配布している、中国版をベースとしたカスタムROMがおすすめです。日本語などが入っている上、SuperSUやPlayストア、再起動メニューを表示するアプリなどが入っています。

ダウンロードしたROMは、Le Max 2の内部ストレージにコピーしてください。

 

ROMをダウンロードしたら、上記のROMを焼くためのリカバリ、TWRPをここからダウンロードしてください

端末の暗号化がされていても起動できるよう修正したバージョンなので、TWRPで/dataが復号できなくて見えない…ということがありません。17Sで動作確認しています。

2. adbとfastbootコマンドを使える状態にする

基本ですので説明は省略します。USB デバッグを有効化して、以下のインストーラでadb、fastbootコマンドを使える状態にしてください。

3. Fastboot modeに入る

Le Max 2では、各種イメージを焼けるモード、Fastboot modeに入る方法が二つあります。

  1. コマンドプロンプトでadb reboot bootloaderを実行する
  2. 電源を切った状態で、電源を入れてすぐ音量-キー (下側) を画面が切り替わるまで押しっぱなしにする

電源ボタンは押しっぱなしにしなくても大丈夫です。(10秒ほど押しっぱなしにすると強制シャットダウンするので離しておいた方が良いです)

Fastboot modeに入ると、以下のような画面に切り替わります。

fastboot mode
Fastboot modeは中国語と英語表示

4. TWRPを焼く

Fastboot modeに入ったら、1.でダウンロードしておいたTWRPを次のコマンドで焼きます。

fastboot flash recovery TWRP_3.0.2-0_Le_X820.img

電源を入れて音量+キー (上側) を押しっぱなしにするとリカバリに入れるので、

fastboot reboot

で再起動した後すぐ音量+キーを押しっぱなしにします。

(なお、コマンドでリカバリに入りたいときはadb reboot recoveryで入れます)

5. TWRPでROMをインストール

1.のTWRPは日本語対応なので、日本語のスクリーンショットで説明します。Settings→地球儀アイコンでJapaneseを選ぶと日本語表示になります。(日本語訳は私がしたものなので、何かおかしな箇所があればお知らせください。)

日本語対応
日本語対応

「インストール」で内部ストレージにコピーしたROMのZIPを選び、インストールします。

スワイプでインストール
「スワイプでインストール」の方がいい気がしてきた

インストール後は再起動してください。

無事起動すれば、ROM焼きは完了です。

Cuoco92のカスタムROMの場合、設定のSystem updateでアップデートが配信されていることがあります。アップデートがある場合はインストールしておきましょう。

なお、Xposedフレームワークを使いたい場合、v79でないとシステムUIがクラッシュしてしまうので注意してください。

CyanogenModやResurrection Remixなどはあるものの…

xdaではCyanogenModやResurrection Remix、MoKeeなど様々なカスタムROMが配布されています。

元々別のフォーラムでTeaMSpaiNと名乗るチームがリリースしているもので、ほとんど初回リリース後の更新がありません。何故初回リリース後に更新がないかというと、TeaMSpaiNはカスタムROMのビルドをしているわけではなく、別のスマホ、OnePlus 3向けにビルドされたROMを改変しているだけだからです。

動くことは動くものの、今後の更新が見込めない以上使用には不安が残ります。また、TeaMSpaiNのうち、xdaで公開しているSTEVE_MARS氏はすでにLe Max 2を手放しています。

カーネルソースがちゃんと公開されて、ビルドできるようにしてくれる人が現れればいいのですが…。

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root化済み・非rootそれぞれのやり方はこちらの記事を参考にしてください。