日本でも発売されるASUS ZenFone 3 5.2インチモデルのグローバル版をEXPANSYS様よりレビュー用にお借りしました。
目次
ZenFone 3 (ZE520KL)のスペック
幅 | 高さ | 薄さ |
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![]() |
146.87mm | ![]() |
73.98mm 重さ 144g |
7.69mm |
ZenFone 3 ZE520KL | |
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OS | Android 6.0.1 Marshmallow |
RAM/ROM | RAM 3GB/ROM 32GB |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 625 (MSM8953) |
ディスプレイ | 5.2インチ FHD(1920×1080) |
サイズ | 146.87 × 73.98 × 7.69mm |
重さ | 144g |
SIM | nano SIM Dual SIM |
メインカメラ | 16MP |
フロントカメラ | 8MP |
バッテリー | 2,650mAh |
両面2.5Dガラスと同心円の美しいデザイン
ZenFone 3は前面、背面共にCorning Gorilla Glass3の2.5Dガラスが採用されており、丸く処理されたメタルフレームも相まって、とても持ちやすい形になっています。
背面は指紋センサーを中心とした同心円のデザインで、光の反射で見る角度によって表情が変わる美しいデザインです。2万円台に価格を抑えつつ、外見は他社のハイエンドモデルにも負けないレベルにしているのは素晴らしいですね。
カメラが出っ張っているので、置いた時に水平にはなりません。指紋センサーの精度はまずまずで、Xperia Z5と同じか少し劣るぐらいです。

電源ボタン、音量ボタンは右側にあり、これも同心円のデザインになっています。

USBポートは、リバーシブルで挿すときの面を気にしなくて良いUSB Type-Cが採用されています。スピーカー穴がUSBポートの右側にありますが、これだけ小さなスピーカーでもしっかりとした音を出してくれます。

三種類のフォーカス技術で快適な写真撮影を
ZenFone 3にはレーザーオートフォーカス、像面位相差オートフォーカス、コンティニュアスオートフォーカスの三つのフォーカス技術を調和させたTriTechオートフォーカス技術が搭載されており、シャッターボタンを押してすぐフォーカスのあった写真を撮影できます。撮影した感じでは、他の機種よりも暗く撮影されます。

さらに、Sony Xperia XZでも採用されているRGBセンサーもZenFone 3に搭載されており、周囲の光に合わせて色温度などを自動調整してくれます。ただ、どうやら何も気にせず撮影したら調整される、というよりはRGBセンサーの特性を理解した上で自分で調節して撮影しないと本領を発揮してくれないようです。
Xperiaでは細かい設定や撮影方法を気にせず撮影してもそれなりに綺麗な写真がとれるよう調整してあるので、アマチュアユーザーにとってはZenFone 3のカメラは優しくないかも知れません。
好みが分かれるZenUI
ZenFoneにはAndroid標準のUIではなく、ZenFoneシリーズ共通の独自UI、ZenUIが搭載されています。ZenFone 3のZenUI 3.0はマテリアルデザインには準拠していないものの、他のZenFoneシリーズを触ったことがある人ならZenFone 3に買い換えてもすぐ使いこなせるようになるでしょう。
ただ、他の機種でのマテリアルデザインをベースとしたUIを見慣れていると、ZenUIのデザインはAndroid 6.0にそぐわない、Android 2.3の時代のデザインを引きずっているような古くさいデザインに見えてしまいます。恐らく文字サイズや行間のせいだと思いますが、シンプルで差が付きにくそうな設定画面でさえダサく見えます。

通知ブロッカーなど便利機能が盛りだくさん
ZenUIでは、不要な通知を無効化したり、クイック設定からすぐメモリ解放したりできるようになっています。メモリ解放は邪道だと思いますが、ASUSとしては必要だと考えたのでしょう。5.2インチなのであまり効果が無いですが、片手モードもクイック設定で切り替えできるので、片手で操作するときには便利です。


ただ、個人的には「タップすると通知を管理できます」の表示は一度表示した後は消して欲しいです。そんな表示がなくても長押しすればそれぞれ無効にできますし、一度通知ブロックの機能があると分かれば設定で開けば良いだけです。
無効にできるか少し探してみましたが、通知のところでは設定が見つからなかったので、通知ブロッカー自体がスパムのようになってしまっています。また、通知ブロッカーを開いた画面では通知の許可が多い順で表示され、今通知が表示されているものが上に表示されるわけではないので、正直現状では邪魔なだけで役立たずな機能です。

レベル別の省電力設定が便利
ZenFone 3 5.2インチモデルのバッテリーは2,650mAhと少なめですが、省電力機能を使うことで使用時間を延ばせます。スリープ時にネットワーク接続を無効化することで電力消費を抑えたり、逆にパフォーマンスを向上させたりできます。カスタマイズもできますが、明るさとネットワーク接続のみ変更可能です。

ZenUIに慣れればコストパフォーマンスの高い一台
バックボタンなどがプリントされているのが少し残念ですが、無骨で似たり寄ったりなデザインが多いミドルレンジ機種の中でも、特徴を出しつつ使いやすさも追求されており、良くまとまっているデザインだと思います。
スペックもミドルレンジとは言え、一昔前のハイエンドスマートフォンを超える性能のSnapdragon 625のおかげで操作に引っかかりもないので、ゲームなど負荷の掛かる場面を除き、日常使用で困ることはありません。
好みの分かれるZenUIですが、慣れればいろいろな機能で日常使いを支えてくれるでしょう。
ZenFone 3はEXPANSYSで販売されていますが、10/09時点では在庫切れで、取り寄せとなります。Sapphire BlackとWhiteが28,800円、Goldが31,500円で販売されています。
ZenFone 3 5.2″ Sapphire BlackをEXPANSYSで見てみる
なお、国内版は楽天モバイルなどで販売されています。楽天でんわ/楽天モバイルでは42,984円となっています。