スマホのゲーム、特にクソゲーではよくroot化対策がされていますが、これを回避できるようにするXposedモジュール、ANRCを紹介します。
Magiskやsuhideと真逆の回避方法
ANRCはXposedモジュールではありますが、インストールしただけで動作するのではなく、/systemのファイルも書き換えてネイティブなroot化・Xposed・USB デバッグ対策を回避してしまうというアプリです。
同じroot化対策回避の方法としてMagiskやsuhideがありますが、Magiskやsuhideでは/systemを改変せず、root化対策されたアプリを起動するときだけroot化していない状態に見せかけるという手法を採用しています。
一時的とはいえクソゲー制作会社が勝手に設定した「推奨環境」にするということなので、ある意味クソゲーに屈してしまうことになりますが、ANRCを使えば、「安全装置であるroot化の制限をクソゲーメーカーの動作保証なしに改造作業により回避する」ことができます。
ただし、Pokémon GOなどで採用されているSafetyNet APIは今のところ回避できないようです。ANRCはまだベータ版なので、今後のアップデートに期待です。
ダウンロード
ANRCのダウンロードはXposed Module Repositoryでできます。
インストールした後、他のモジュールと同じくXposed Installerで有効化し再起動してください。
アプリの設定方法
ANRCを開くと以下のような画面になります。まずApp Listをタップしてください。

右下の+アイコンを押してアプリ一覧を開き、root化対策されたアプリを選びます。
Fate/Grand Orderを選ぶと
Some applications (such as fate/go) need to replace /system/bin/pm to run normally, continue?
と表示されるので、OKを押します。

なお、この操作で/system/bin/pmを置き換えることになりますが、元に戻したいときはメイン画面のSettingsで「/system/bin/pm」の「Restore」でリストアできます。ANRCをアンインストールするときは必ずリストアしてください。

アプリを追加した後、そのアプリを起動すれば一瞬ANRCのダイアログが出た後アプリが起動されます。rootもXposedもUSB デバッグも何一つ弄ることなく起動できます。

ユーザーの負担を減らすようなアップデートにはコストを掛けず、root化対策ばかりにコストをかけ続ける制作会社にとっては痛手なので回避の対策をしようとしてくるでしょうが、いい加減諦めてユーザー目線に立った開発をしていただきたいです。
チート対策ならサーバー上でチェックすればいいだけですし、簡単に突破されるroot化対策はチート対策には全くと言って良いほど役に立ちません。その場しのぎの対策をするぐらいなら根本的な対策にコストを掛けた方が良いでしょう。まぁ、アホな設計をするぐらいの技術力と、それをドヤ顔で披露してしまうような知識しかないようなので無理だと思いますが…。
なお、同じゲームエンジンであるUnityを採用したゲーム、アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージではroot化対策はされておらず、FGOほど発熱がひどいということも無い上にクオリティはFGOを遙かに超えています。さらに、頻繁に3Dモデルの更新があり、ユーザーが喜ぶことにコストを掛けるというお手本のようなゲームとなっています。ぜひ他の会社もこの姿勢を見習っていただきたいものです。