Xperia X PerformanceやXperia XZにAndroid 7.0が配信されましたが、今の所Flashtoolでエラーが出てしまい焼けない状態になっています。そこで、Xperia CompanionでAndroid 7.0にアップデートする方法を紹介します。
古いバージョンのFTFが必要
Xperia Companionでアップデートするには、現在Android 7.0が配信されている地域の、古いバージョンのFTFが必要です。Xperia X Performance Dual F8132の場合はここからダウンロード、Xperia XZ Dual F8332の場合はここからダウンロードしてFlashtoolで焼いてください。
[追記] PINやパスワードなどを起動時に必要とするよう設定していると、アップデート後に入力画面が出て先に進めず、初期化するしかなくなるようです。アップデート時は一旦起動時のPIN/パスワード/パターン入力を無効にしてください。Bootloader UnlockしているとXperia Companionを使えないので、Unlockしている方は古いバージョンを焼き終わった後、FlashtoolのBLUボタンからRelockしてください。
Xperia Companionを開き、ソフトウェア修復を選び、画面の指示に従って進みます。修復されるバージョンが39.2.A.0.327になっていることを確認してください。
Flashmodeで接続するよう指示が出た後、接続すると下のような画面に移ります。PC Companionの頃は問答無用でデータまで初期化されてしまっていたのですが、Xperia Companionになってからはデータを保持するか選べるように改善されました。Flashtoolが使えない状況はほぼないとは思いますが、今回のようにFlashtoolの更新待ちの状態では、わざわざデータを初期化することなく更新できるので便利です。

修復が終われば、下のような画面になります。切断して、FlashtoolでRelockした方は同じくFlashtoolでUnlockしてから起動すれば、Android 7.0 39.2.A.0.327へのアップデートが完了です。

フォント変更機能は追加されず
ミャンマー向けのテスト版ファームウェアではフォント変更機能が追加されていたのですが、残念ながら39.2.A.0.327ではミャンマー向けフォント変更機能が準備されるだけで、実際には追加されませんでした。
設定画面では、以前は機内モードのトグルボタンが先頭に配置されていたのですが、Android 7.0ではなくなり、データ通信OFFやSTAMINAモードの状態の通知が出るようになりました。

Android 7.0の新機能として、表示サイズの変更機能が追加されています。これまで表示サイズ (DPI) を変更するにはコマンドやサードパーティー製アプリが必要でしたが、これで気軽に調整できるようになります。

表示サイズの設定画面では小、中、大とおおまかにしか選べませんが、開発者向けオプションの「最小幅」で自由な値に変更できます。

また、地域によって有効化されている機能かもしれませんが、番号指定拒否が電話アプリに追加されています。指定した電話番号からの着信やメッセージを拒否できるので、迷惑電話が掛かってくる人には便利かもしれません。

開発者向けオプションでは、WebViewの実装 (どのChromeのWebViewを使うか選べる)、複数プロセスのWebViewを有効化、自動システム更新、絶対音量を無効にする、外部ストレージへのアプリの書き込みを許可、アクティビティをサイズ変更可能にする、といったオプションが追加されています。

また、新機能ではないですが、なんと手ぶくろモードに詳細な説明とイラストが付きました。…そんなことよりグローバル版でも手ぶくろモードのクイック設定タイルを追加してくれた方が良いのですが…。

どうでもいいことですが、MTP接続したときのドライブ名が内部共有ストレージに変更されました。

まお、現在AndroPlus Kernelはビルドできたのですが、リカバリが動作しない状態になっています。Flashtoolがアップデートされるまでに修正できれば良いのですが…。