Lenovo ZUK Z2をGearBest様にいただいたのでレビューします。
ZUKはLenovo傘下のブランドで、2015年創業というスマートフォン業界では若いほうですが、ハイスペックなのに低価格なZ1、Z2シリーズを発売したり、コンセプトモデルとしてベゼルレスの透明ディスプレイのスマートフォンを公開したり、と今後も目が離せない企業の一つです。
目次
Lenovo ZUK Z2のスペック
幅 | 高さ | 薄さ |
---|---|---|
![]() |
141mm | ![]() |
69.0mm 重さ 152g |
9.0mm |
Lenovo ZUK Z2 | |
---|---|
OS | Android 6.0 Marshmallow |
RAM/ROM | RAM 4GB/ROM 64GB |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 820 MSM8996 |
ディスプレイ | 5.0インチ FHD(1920×1080) |
サイズ | 141 x 69.0 x 9.0mm |
重さ | 152g |
SIM | Nano SIM + Nano SIM Dual SIM ※Micro SDカード非対応 |
メインカメラ | 13MP |
フロントカメラ | 8MP |
バッテリー | 3,100mAh |
2万円以下で高級機並のスペック
Lenovo ZUK Z2はGearBestで約2万円程度で販売されているのですが、よくある中華スマホと異なり、なんとCPUにMTKではなくSnapdragon 820を採用しています。5.0インチのFHDディスプレイに4GB RAM、64GBストレージにDual SIM Dual Standbyなど、他社の5万円以上するスマートフォンにも引けを取らないスペックで、実際に触っていても突っかかりやラグなどは感じず、かなり快適に使用できます。

穴を下部にまとめたすっきりデザイン
ZUK Z2はUSB Type-C端子やイヤホンジャックを搭載していますが、これらはすべて端末下部のスペースにまとめられています。そのため、正面左や上部には一切穴やカバーがなく、とてもすっきりした印象に仕上がっています。

他のスマートフォンでは上部にイヤホンジャックがあることが多いですが、ZUK Z2は下部にイヤホンジャックがあるので、使っている内にイヤホンジャックに埃がくっついてしまう、入り込んでしまうということを防げます。

側面はプラスチックっぽさが出た印象で、このあたりは同価格帯のLe Max 2などと比べると少し安っぽさを感じさせます。金属よりプラスチックの方が良い、という方もいるでしょうし、好みが分かれそうです。

正面右側に音量キーや電源キー、SIMトレイが配置されています。やはり右側にある電源キーは押しやすいですね。

独特な指紋センサーボタンが快適
ZUK Z2は前面下部にどこかで見たことのあるスタイルで指紋センサーを搭載したボタンが配置されています。実際はほんの少ししか出っ張っていないのですが、それ以上に浮き上がっているように見えるデザインになっています。このボタンではU-Touchというジェスチャー操作機能が利用できます。

U-Touchの動作は設定から一部変更可能です。初期設定では一度押すとバックボタン、左右にスライドするとアプリの切り替え、二回押すとアプリ履歴が出るという風になっています。アプリ履歴を開かずにスライドするだけで切り替えられるので、直感的な操作ができます。ハイスペックなのも相まって、とてもスムーズに切り替えられるのが素晴らしいです。

大幅なカスタマイズはされているものの、余計なアプリはなし
ZUK Z2はAOSPから大きくカスタマイズされたUIを搭載していますが、プリインストールされたアプリとしては余計な中華アプリはなく、必要最低限で抑えられている印象です。(GearBestのカスタムROMだからかも知れませんが)

日本語も選択できるのですが、残念ながら一部しか日本語になりません。

電源キーを押さずに画面をオンにできる機能、Bright Screen By Double Click (タップして起動) も搭載されています。さらにPrevent Pocket Dials (ポケットモード) もあり、近接センサーが反応している時は画面がオンにならないようにできます。ただ、試した限りではポケットモードはちゃんと動いてくれませんでした。

ガラケーではおなじみの、自動で電源を切ったり付けたりする機能もあります。

カメラで4K動画の撮影も可能
リアカメラでは設定で解像度を切り替えることで4Kの動画撮影もできます。画質はそれほど良いとは思いませんが、2万円という価格を考えれば十分でしょう。
960fpsのスローモーション撮影もできる…ようなのですが、設定で切り替えても撮影できませんでした。設定がカメラアプリと分けられているので、このあたりは分かりにくいです…。ちなみに、カメラアプリはホーム画面右下の「ギャラリー」で開けるという謎仕様です。確かにギャラリーと一体化してはいるのですが、何故「カメラ」にしなかったのか…。

低価格ながら、そこらの格安スマホを蹴散らせるスペック
Lenovo ZUK Z2は約2万円というお手頃価格にもかかわらず、最新のハイエンドモデルと遜色ないスペックがあり、日本で「格安スマホ」として売られているような安いだけのスマートフォンとは一線を画すスマートフォンとなっています。
メイン機としてはもちろん、スペックが必要なゲームをプレイするためのサブ機としても活躍できると思います。ZUK Z2はGearBestで販売されています。
ちなみに、ZUK Z2 Proという5.2インチモデルも販売されています。5.2インチディスプレイに6GB RAM、128GB ストレージと大きく強化されているにもかかわらず価格差は1万円程度と、かなりコスパが高いです。