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Xiaomiの最新シリーズのスマートフォン、Xiaomi Mi 5s Plus 4GB RAM版 High-gloss goldをGearBestで優待価格で購入したのでレビューします。
目次
Xiaomi Mi 5s Plus 4GB RAM版のスペック
幅 | 高さ | 薄さ |
---|---|---|
![]() |
154.6mm | ![]() |
77.7mm 重さ 168g |
7.95mm |
Xiaomi Mi 5s Plus 4GB RAM版 | |
---|---|
OS | Android 6.0.1 Marshmallow (MIUI 8.0 GearBest ROM) |
RAM/ROM | RAM 4GB/ROM 64GB |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 821 MSM8996 Pro |
ディスプレイ | 5.7インチ FHD(1920×1080) |
サイズ | 154.6 x 77.7 x 7.95mm |
重さ | 168g |
SIM | Nano SIM + Nano SIM Dual SIM ※Micro SDカード非対応 |
メインカメラ | 13MP (RGB) + 13MP (モノクロ) |
フロントカメラ | 4MP |
バッテリー | 3,800mAh |
話題のスマホ似の箱
Xiaomi Mi 5s Plusの箱は某話題のスマホに似た…というよりロゴを含めてほぼパクリです。そろそろ独創性を出さないとよくある中華スマホメーカーとして埋没していくと思います…。
内容物はUSB Type-Cケーブル (USB 2.0)、AC充電器、カバー、SIMピンと取扱説明書です。海外スマホだとカバーを買うのにも一苦労なので、カバーを付けたい人にとってはありがたいですね。

2.5Dを採用した5.7インチディスプレイ
Xiaomi Mi 5s PlusのディスプレイはFHD・IPSで、5.7インチと大きめです。(私の個体ではSHARP製でした) 端の部分が緩やかに丸まっている2.5Dカーブガラスのため、持ちやすさや見た目の美しさは良いですが、他の2.5Dディスプレイ機種と同じくフィルムを貼り付けるのが難しいので好みが分かれます。
Xperia XZやOnePlus 3Tなどと比較しても発色に問題なく、視野も十分です。

なお、色温度とコントラストは設定から変更可能です。数値で細かく変えられるわけではありませんが、暖色・寒色寄りの設定にできます。

下部にあるタッチキーはアイコンが刻印されているため、カスタムROMなどでボタンの位置を変えたとしても表示はこのままになってしまいます。
操作時にはLEDが点灯するようになっていますが、こちらは設定 (Additional settings -> Buttons) で無効化できます。長押しで現在のアプリを終了する、Google Nowを起動する、アプリ履歴を表示するなどの動作を割り当てることもできます。

背面は金属素材で手になじむ
Xiaomi Mi 5s Plusの背面は金属素材でできており、両端がカーブしていて手にフィットする形状になっています。
写真では銀色っぽくなってしまっていますが、実物はもっと金色です。反射して撮影が難しい…。

背面上部にはRGBとモノクロの2種類の13MPカメラが配置されています。出っ張りがないため、机に置いた時でもぐらつきません。
2種類のカメラがあることでノイズを削減し、コントラストがより高くなるとされています。
カメラの下の円は指紋センサーです。個人的には背面の指紋センサーは机に置いた時は使えない、持ったときも微妙に使いにくい、と使い勝手が良くなく嫌いなのですが、感度は良好で、指を置くとすぐに認証してくれます。

ハードキーは右側のみで、握りやすい
Xiaomi Mi 5s Plusの電源キー、音量キーは正面右側に配置されています。

左側はSIMトレイのみなので、左手で持ったときに間違ってキーを押してしまう心配がありません。また、見た目もすっきりしています。

上部にはイヤホンジャックやマイク、赤外線ポートがあります。プリインストールされているMi Remoteアプリを使うことで日本の家電でも使える…のですが、おまけ程度と考えた方が良いでしょう。

下部にはスピーカーとQuick Charge 3.0に対応したUSB Type-Cポートがあります。公式のスペックシートでは書かれていないようですが、USB 2.0です。

全体的にしっかりと作られていて、他社のハイエンド端末と比べても安っぽく感じるようなところがありません。
MIUIは日本語非対応
ソフトウェア面では、MIUIが元々日本語に非対応であるため、GearBestのショップROMで日本語選択が可能とはいえ、設定などはほとんど英語のままです。
翻訳はCrowdinで行っているようなので、ちゃんとした翻訳で100%になれば公式にサポートされるかもしれません。(発売していない地域の言語なので優先度はかなり低いでしょうが)

大画面でも使いやすくする工夫が多い
Xiaomi Mi 5s Plusは5.7インチと大きめの画面ですが、MIUIには大画面でも操作がしやすいよう、様々な工夫がされています。
まずQuick ball機能では、画面の端にグレーのボール型ボタンが表示され、そのボタンを押せば戻る、ホームやコピーなどの操作ができるボタンが表示されるようになります。
LMTなどのパイジェスチャーアプリに似ていますが、Quick ballだと「どこを押せばボタンが出るのか」が分かりやすいので初心者にも使い勝手が良さそうです。見た目もパイよりおしゃれです。

One-handed modeでは、ナビバーを左右にスワイプすることで、画面をいつでも縮小できます。4.5インチ、4.0インチ、3.5インチと縮小した画面のサイズを選択できます。5.0インチ台がないのはMi 5sを買えということでしょう。

マテリアルデザインとは違う独自路線
MIUIはホーム画面のアイコンが角丸の四角形だったり、ふわっとしたアニメーションだったりと、AOSPで採用されているマテリアルデザインとは異なるデザインや操作感になっています。
通常のAndroidと異なるため好みが分かれそうですが、「AOSPは見飽きた」という人にはMIUIは新鮮な気持ちで使えると思います。
Wi-Fi 5GHzの使用に注意が必要
5GHz帯のWi-Fiを使う場合、一度もSIMを挿していない状態では無線チャンネルが48から149に設定されているとXiaomi Mi 5s Plusでは使えません。リージョンコードが正しく設定されないことが原因なので、adb shell
でsettings put global wifi_country_code JP
を実行してからWi-Fiをオンオフすると接続できるようになります。
もちろんこの操作はSIMカードを挿していれば必要ありません。
Bootloader Unlockには申請が必要な上、拒否されることも
XiaomiのスマートフォンのBootloaderをunlockするには、わざわざアカウントを作成してSMS認証した上、理由まで書いて申請しないといけません。申請は下記ページで可能です。
ただ、ちゃんとinternational romを焼きたい、最新の環境でアプリを開発したいなどの理由を書いても拒否される場合もあります。2月17日頃からちゃんとした理由を書いても拒否されることが多くなっているようです。
また、SMS認証がなかなか届かなかったり、フォーム入力で正しく入力していてもエラーが出ることがあるなどかなり不便です。私の場合、2回目の申請で通りました。
Xiaomi自身はカーネルソースコードをなかなか公開しないくせに、ユーザーにはアクティブであることを求めるとは…。
時代錯誤な申請形式もそうですが、このあたりのユーザーの利便性やオープンソースを軽視する体質が、近年のXiaomiの凋落にも繋がっているのかも知れません。最初の頃はこれでも良かったのでしょうが、今はオープンソース方面ではOnePlusなどの競合が増えたため、ユーザーからすれば利便性の低いXiaomiにこだわる必要性が薄まってしまっています。
気軽にカスタムROMを焼いて使いたい、という人にはXiaomiのスマートフォンはあまりおすすめできません。
Xiaomiの世界観を知るにはぴったりのスマホ
ハードを作るだけで息切れしてしまう他の中国新興メーカーと異なり、価格の割に高級感のあるボディに、AOSPから大きくカスタマイズされたMIUIと、Xiaomi独自の世界観を楽しめます。中華スマホだと外見は良いのに中身がAOSPほぼそのままのものが多くて面白くない…と思っている方におすすめです。
Xiaomi Mi 5s PlusはGearBestで約4.4万円で販売されています。2月21日時点では在庫がわずかのようなので、気になる方はお早めに。