Sony Mobileは2月27日、Mobile World Congress 2017にてXperia XZ Premium、Xperia XZs、Xperia XA1、Xperia XA1 Ultraなどを発表しました。
世界初4K HDRディスプレイのXperia XZ Premium
Xperia XZ Premiumのディスプレイは世界初の4K HDRとなっており、Xperia Z5 Premium同様に4Kコンテンツを楽しめます。画像や動画を表示していない時にはFHDでの表示となります。これまで4Kコンテンツ自体が少ない上、Xperia Z5 Premiumでの再生に対応していないサービスもありましたが、今回はあのAmazonと協力し、Amazon Prime Video上の4K HDRコンテンツをストリーミング・ダウンロード再生できます。日本での対応は不明ですが、グローバルで対応するのであれば日本でも対応するでしょう。
4K HDR以外にも、CPUはSnapdragon 835に強化され、下り最大1Gbpsの高速回線に対応しました。USB Type-CポートはUSB 3.1 Gen1対応となりましたが、急速充電はQuick Charge 3.0のままです。
また、今やハイエンドスマートフォンでは当たり前ですがRAMが4GBになり、内部ストレージはシングルSIM・デュアルSIM共にUFSを採用した64GBとなりました。
カメラ機能では世界初の最大960fpsのスーパースローモーション機能を搭載しています。Motion Eyeシステム・Exmor RS for mobileを採用することで、撮影前の最大4フレーム分の画像をバッファリングする先読み機能「Predictive Capture」を実現しています。
カラーはルミナスクロムとディープシーブラックの2色です。
日本ではNTT docomoから発売されると思われます。これまでの流れではdocomo以外ではCompactやPremiumは発売されてきませんでしたが、今回はサイズ以外の違いが大きく、4K HDRのストリーミング再生で通信量を増やせる…もとい自社の高速通信をアピールできるため、auやSoftBankで発売される可能性が少なからずあります。
Xperia XZ Premium (グローバル・デュアルSIM) | |
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OS | Android 7.1 Nougat |
RAM/ROM | RAM 4GB/ROM 64GB |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 835 MSM8998 |
ディスプレイ | 5.5インチ 4K HDR ※画像・動画再生時以外はFHD |
サイズ | 156 x 77 x 7.9 mm |
重さ | 195g |
SIM | Nano SIM + Nano SIM Dual SIM |
メインカメラ | 19MP |
フロントカメラ | 13MP |
バッテリー | 3230mAh |
XZからカメラを強化したXperia XZs
Xperia XZsは、5.2インチディスプレイ (=コードネーム Keyaki)、Snapdragon 820、ALKALEIDOの背面とXperia XZからほとんど変わっていませんが、カメラはXperia XZ Premiumと同様にMotion Eyeシステムを採用しています。
アイスブルーとブラック、ウォームシルバーの3色で展開されます。
なお、Xperia XZsは日本での3キャリア共通モデルとなる予定で、すでにSO-03J・602SOが開発されていることが判明しています。
ボーダーレスデザインのXperia XA1、XA1 Ultra
Xperia XAシリーズの後継となるミドルレンジスマートフォン、Xperia XA1、Xperia XA1 Ultraでは左右のベゼルを極限まで狭めたボーダーレスデザインが採用されています。左右に対して上下のベゼルはほぼそのままなので、見た目のバランス感は微妙な気がします。
Xperia XA1は5.0インチディスプレイ (=コードネーム Hinoki)、Xperia XA1 Ultraは6.0インチディスプレイを搭載しています。
Xperia XA1 Ultraは32GBまたは64GBのeMMCストレージを搭載しており、OSはAndroid 7.0となります。RAMは4GB、メインカメラは23MPにディスプレイはFHDと、スペックシート上ではハイエンドであったXperia XZに勝るとも劣らないスペックになっています。
ホワイト、ブラック、ピンク、ゴールドの4色で発売されます。
Xperia XA1 Ultra (グローバル・デュアルSIM) | |
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OS | Android 7.0 Nougat |
RAM/ROM | RAM 4GB/ROM 64GB |
プロセッサ | MediaTek Helio P20 |
ディスプレイ | 6.0インチ FHD |
サイズ | 165 x 79 x 8.1mm |
重さ | 188g |
SIM | Nano SIM + Nano SIM Dual SIM |
メインカメラ | 23MP |
フロントカメラ | 16MP |
バッテリー | 2700mAh |
Zシリーズを止めておきながら結局元通りPremiumや数字を付けるだけになるという、ネーミングセンスの無さが発揮されていますね…。
少なくともXperia XZ PremiumはZ5 Premiumの反省を踏まえながら進化しており、ようやくグローバルなハイエンド機種と並ぶスペックになり始めました。Xperia XZsのような微妙な立ち位置のスマートフォンを作る余裕があるなら、Xperia XZ PremiumのRAMを6GBにして欲しかったですが…。
なお、Mobile World Congress 2017ではSnapdragon 650を搭載するとみられる、コードネームOakに該当するスマートフォンは発表されませんでした。Xperia A4のように日本でだけ販売されるのかもしれません。