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GearBest様よりGPD Pocketをいただいたので、まずはみんな大好きUSB Power Deliveryのデータを取ってみました。
最大12V/2Aに対応
GPD Pocketに付属しているACアダプタ、FC53はUSB Power Deliveryに対応しており、5V / 3A、9V / 2.67A、12V / 2Aに対応しています。
9V、12Vでは3Aに対応していないため他社製品で使い回すには微妙です。また、PSEマークの表記が不完全です。

Total Phase USB Power Deliveryアナライザでキャプチャしたログは以下の通りです。(ログのダウンロードはこちら) ログはTotal Phase Data Centerで開けます。

PDOが四捨五入の関係か、ACアダプタに書かれた9V / 2.67Aではなく9V / 2.66Aになっています。
12V / 1A~1.5Aほどで充電できました。

次にマイクロソリューション PDPC60-Bで充電してみました。(ログのダウンロードはこちら)

9V / 0.7Aほどで充電できました。付属のACアダプタの通り、12V / 2Aが最大で、それ以上での充電には対応していないようです。

ついでにLenovo USB Type-Cハブ C107 (思いっきりLenovoのロゴが入っていますが監修したとされているだけで、Lenovoは製造していません) で映像出力できるか確認してみたところ、ちゃんとテレビに画面を映せました。(ログのダウンロードはこちら)
USB PDアナライザを付けた状態だと映像出力できませんでしたが、ハブを直接つなげばできました。なお、USB Power Deliveryでの充電とDisplayPort Alt Modeを利用した映像出力は同時に出来ません。

USB Type-C to 3.5mmイヤホンジャックのケーブルも試してみましたが、使用できませんでした。まぁイヤホンジャックがあるので別に良いですが…。
電源オフ時にUSB PDで充電する方法
GPD Pocketは電源がオンになっている時はUSB Power Deliveryでの充電に対応しているものの、電源がオフの時に充電 (いわゆるオフモード充電、オフライン充電) しようとすると、5V / 2A程度でしか充電できません。
電源がオフでもUSB Power Deliveryで高速に充電したい…という時は、一度電源を入れ、サインイン画面で充電を開始したうえでシャットダウンする必要があります。電源オフ時にはUSB Power Deliveryが有効にならないものの、すでに有効であれば無効にはしないようです。
20170628-UbuntuのBIOSをインストールすると電源オフ時の充電ができず、勝手にWindowsが起動されてしまうので注意してください。
Microsoftでは開発者向けのFAQにて、電源オフ = OS前の充電について、「OS 前の充電の有効化は、OEM によって所有されています。 USB 電源供給を実装しないように選択し、オペレーティング システムを起動するまで USB Type-C の電源レベルで充電できます。」と回答しています。
他社では電源オフであってもUSB Power Deliveryを有効にしていたり、BIOSで有効にするか選べるようになっていたりすることが多いです。GPD PocketでもBIOSで選べるように出来ないか、GPD社に問い合わせしたので、また返答があれば追記します。
GPD PocketはGearBestなどで購入できます。GearBestで販売されているGPD Pocketも技適ありなので安心です。
USB Type-C製品のレビューが役立った場合、私のほしい物リストから何か贈っていただけると嬉しいです。