GPD Pocketレビュー。一癖あるものの持ち運びしやすいポケットサイズのノートPC

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GPD Pocketレビュー。一癖あるものの持ち運びしやすいポケットサイズのノートPC

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ポケットサイズのUMPC、GPD PocketをGearBest様よりいただいたのでレビューします。

GPD Pocketのスペック

GPD Pocket
OS Windows 10 Home
RAM 8GB
ストレージ 128GB (eMMC)
プロセッサ Intel Atom x7-Z8750
ディスプレイ 7インチ 1920×1200 (タッチ対応)
サイズ 180 x 106 x 18.5 mm
重さ 公称480g (実測501g)
バッテリー 7,000mAh
ポート USB Type-C (USB 3.0、USB Power Delivery・DisplayPort Alt Mode対応) x1
USB Type-A (USB 3.0) x1
HDMI Type D x1
3.5mm イヤホンジャック

(詳細なデータはこちら)

USB PD充電器などが付属

GPD PocketはUSB Type-Cケーブルを使って充電するようになっています。USB Power Deliveryに対応した充電器 (日本対応) とUSB Type-C to C ケーブルも付属しているため、別途充電器を購入しなくて済みます。

保護フィルムも付属しているのですが、丁寧に貼っても気泡が入り、指滑りも良いとは言えなかったため捨てました。

PD充電器や保護フィルムが付属
PD充電器や保護フィルムが付属

付属しているACアダプタ、FC53はUSB Power Deliveryに対応しており、5V / 3A、9V / 2.67A、12V / 2Aに対応しています。9V、12Vでは3Aに対応していないため他社製品で使い回すには微妙です。また、PSEマークの表記が不完全です。

USB Power Delivery充電は電源オンのときにだけ有効になります。電源オン状態で充電を始め、シャットダウンすれば電源オフでもそのままUSB Power Deliveryでの充電ができます。

PSEマークにミス
PSEマークにミス

すっきりしたデザインのアルミボディ

GPD PocketのUSB Type-C・USB Type-Aポートや排気口は右側面に揃っています。

本体にぴったりくっつけるタイプのハブだと他のポートや排気口に被さってしまうため、ハブからケーブルが伸びているタイプでないと使いにくそうです。なお、USB Type-Cハブ経由でUSB Power Delivery充電すると、GPD Pocketがおかしな動作をしてしまい、ハブが破壊されてしまうことがあるようです。

基本的にGPD Pocketにはハブを付けない方が良いでしょう。

右側面
右側面

左側面は何もなく、すっきりしています。

左側面
左側面

前面は開けやすいよう少しくぼみが付けてあります。

開けやすい
開けやすい

GPDロゴは背面にあり、技適マーク (204-720192) もあるので安心して使えます。(8/12現在、総務省のページには検索しても表示されていません)

技適有り
技適有り

1920×1200の綺麗なディスプレイ

GPD Pocketのディスプレイの解像度は1920×1200となっていて、タッチにも対応しています。

アンチグレアでないため反射したり指紋が目立ったりしますが、その分綺麗に映ります。コーティングがされていないようでカサッとした手触りなので、クリスタルアーマー 強化ガラスメンテキットなどでフッ素コーティングをすると指滑りが良くなります。

蓋を閉じたときにキーボードに付いた指紋がディスプレイに付いてしまうので、めがね拭きなどを挟むようにすると良いかもしれません。

Win10 Home
Win10 Home

7インチなので、Word MobileやExcel Mobileなどが無料で利用できます。

Wordも
Wordも

ディスプレイ部分の角が床にあたるので、傷が気になる方は滑り止めシールを貼っておくと良いと思います。

最大角度
最大角度

変態キーボードには慣れが必要

キーボードは無理矢理詰め込まれているため、キー配置が一般的なものと大きく異なっています。

電源ボタンはちょっと触っただけでは誤作動しないものの、BackSpaceキーを押そうとして電源ボタンを押しかけたり、Delキーを押してしまったりするので、アルファベット以外のキーを押すときは最初は見ながらでないとまともに押せません。

alt-ime-ahkを使うと左右のAltキーで日本語入力のオンオフができるようになるので便利です。

変態だー!
変態だー!

中央下にはトラックポイントがあります。ロープロファイルのトラックポイントなので、標準搭載のトラックポイントが気に入らなければLenovoの純正品などと交換して使えます。

トラックポイント
トラックポイントは交換できる

日本語も最初から対応

中国のノートパソコンでは中国語しか対応していないWindows 10 Home Chinaが入っていることがよくありますが、GPD PocketはWindows 10 Homeを搭載しているため、最初から日本語などに対応しています。

日本語もOK
日本語もOK

プリインストールされているドライバーが古いことがあり、動作が不安定だったりバグがあったりするので、各ドライバーの再インストールやアップデートの確認をした方が良いです。

ドライバーやファームウェアはGPD公式サイトで公開されています。MEGAを使っているため帯域制限があるので、初期ファームウェアをダウンロードするには有料会員になるか半日以上待たないといけません。(問い合わせからメールをいただければ非公式ミラーリンクをお伝えしますが)

スリープ時に勝手に再起動する、スリープ復帰後にWi-Fi接続が不安定になるなどのバグがあるため、このパッチをダウンロードして適用してください。

まず「電源設定の追加項目を表示.reg」を実行すると、電源オプションの詳細設定で設定できる項目が増えます。アイドル回復性→IO 一体化のタイムアウトを0に設定してください。

次に、WIFI_JPフォルダ内のWiFi.batを管理者として実行した後、再起動します。4356r2nvram.txtが置き換えられるので、これでWi-Fiを安定させられます。

電車内での文章の編集や障害対応に便利

GPD Pocketは約500gと軽量・コンパクトなので、通常のノートパソコンに比べ持ち運びの際に邪魔になりません。

場所を取らない上、立ちながらの操作もぎりぎりできるサイズ感なので、電車内などでも活躍できます。例えばネットワーク機器の障害が起きたときに色々見て回らないといけない、となったときにも、わざわざ大きなノートパソコンを持ち歩かなくて済むので便利です。

バッテリーの持ちも十分で、Word Mobileで文書を書いたりウェブサイトを見て回ったりするような使い方だと、一日使っても30%ほど残っていました。

初期設定でドライバーのインストールや不具合対策をしないといけない、充電関係で微妙なところがあるなど残念な部分もありますが、このサイズで快適に操作できるのはGPD Pocket以外では無いに等しいので、小型のノートパソコンが欲しい方にはおすすめです。

GPD PocketはGearBestなどで購入できます。

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