【規格不適合・危険】iMuto U4 Pro 30W USB PD充電器レビュー。出力仕様に重大な問題あり

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【規格不適合・危険】iMuto U4 Pro 30W USB PD充電器レビュー。出力仕様に重大な問題あり

iMuto U4 Pro 30W USB PD充電器を購入しました。


30W USB PD充電器

iMuto U4 ProはUSB Type-C規格に適合していないUSB Power Delivery充電器です。

iMuto U4 Pro
品番 U4 Pro
サイズ 10 x 7 x 2.6cm
重さ 約215g
USB Type-A出力 5V/2.4A
USB Power Delivery出力 公称: 最大30W 5V/3A、9V/3A、12V/2.5A、15V/2A、20V/1.5A
実際のPDO: 5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/2.4A、20V/1.8A
ポート数 USB Type-C USB PD対応出力ポートx1、USB Type-A 出力ポートx3

※赤字は公称と食い違う部分

PSEマークあり

iMuto U4 ProにはACアダプタに加え、USB Type-C to Cケーブル (USB 2.0)やポーチも付属しています。本体は光沢感があり、ほこりや指紋が目立ちます。

ポーチやケーブルも付属
ポーチやケーブルも付属

USB Power Deliveryに対応したUSB Type-Cポートが一つ、USB Type-Aポートが3つ搭載されています。

Type-C x1、Type-A x3
Type-C x1、Type-A x3

背面の仕様一覧には菱形のPSEマークが表記されています。事業者名はXlight株式会社と書かれています。

PSEマーク
PSEマーク

USB Type-C規格に一部不適合

Cold Socket (Vbus Hot) –

USB Type-Cの規格では、機器が接続されたことを確認してからVbusに電圧をかけるよう定められています。

iMuto U4 Proは規格通り、機器が接続されていない状態ではVbusに電圧がかかりませんでした。

Bridged CCs –

iMuto U4 ProはUSB Type-Cの規格通り、それぞれが別個のRpでプルアップされています。

e-MarkedケーブルでもSinkの接続を検出できるため、問題なく使用できます。

PDO –

仕様ではUSB Type-Cポートの出力は最大30W (5V/3A、9V/3A、12V/2.5A、15V/2A、20V/1.5A)となっていますが、Total Phase USB Power Delivery Analyzerで確認したところ、実際に通知されているPDOは5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/2.4A、20V/1.8Aで、最大36W出力できるということになっていました。

4ポート合計で52Wとなっているため直ちに問題があるというわけではなさそうですが、表記されている仕様と食い違うのは不安が残ります。

接続した時点で上記のPDOを通知しており、追加でPDOを通知する動作はしなかったため、Split PDOではありませんでした。

Quick Charge 2.0/3.0 –

残念ながら、USB Type-CポートでUSB Power Delivery以外の高速充電規格であるQuick Charge 2.0/3.0に対応してしまっています。

USB Type-Cの規格ではUSB Power Delivery以外でVbusの電圧を変動させることを許可していないため、規格違反となります。

幅広い機器を充電可能

iMuto U4 Proは出力詐称などの問題はあるものの、5V~20Vの5種類の出力に対応しているため、様々な機器の充電に利用できます。

MNBAと接続
MNBAと接続

Xiaomi Mi Notebook Air 13に接続した際のログは以下のようになりました。(ログファイルはこちら)

ログ
ログ

12V対応のGPD Pocketや15V対応のNintendo Switchでも充電できます。(Nintendo Switchでのログファイルはこちら)

Switchも充電可能
Switchも充電可能

Amazonのレビュー欄や質問欄が妙に中国人くさいコメントで埋まっていてうさんくさい上、設計段階のミスがあり、危険であることが分かりました。

※USB Power Delivery対応充電器ではマイクロソリューション PDPC60-Bがおすすめです。かなり安いのにまだまともですし…。

【08/23追記】
PDOが仕様と異なる問題についてメーカーに問い合わせたところ、

弊社の商品は全ては工場から検査して配送しましたので。説明書に書いた説明は弊社の技師と工場の技師たちは何度も繰り返して測ります。
安全の方は保証があります。
もしご使用の商品には何か問題あったら、こちらは新品交換或いは返金等の対応ができます。

との返事をいただきました。あくまで仕様外であるとは認めない構えのようです。

実態と異なる商品説明をしており、仕様の確認や工場とのコミュニケーションもろくにできていないということなので、他にも不具合が発生する可能性があり、普段使いにはおすすめできません。

【08/24追記】
さらに返信があり、出力仕様についての返答に変更がありました。

前回返信のメールはご迷惑をかけてしまい、本当にすみませんでした。
先弊社の技師に伝えました。ご測ったの状況は正常です。
デバイスは使用過程中、一定な過電流があります。それに出力電圧の過電流範囲は
三つのUSB ポート各2.4A-3Aです。Type-Cポートは5V/3.1A-4.0A、 9V/3.1A-3.8A 12V/3.1A-3.8A 、 15V/2.3A-3.2A 、 20V/1.7A-2.4A。
この電流変化は、充電されたデバイスの現在の需要電流に基づいています 。
今回理解させて頂きます。
次に使用時、 過電流はその範囲を超えましたら、不良品だと思います。

USB Type-C規格では5Vでは最大3Aまでとなっているにもかかわらず、過電流で4Aまで出るとの説明でした。

この説明が正しければ最大48W出力となり、商品説明にある最大30Wとの表記を大幅に超える出力がされてしまうことになります。また、過電流が起きるということは、「多重なスマート保護システムを搭載して、過電圧、過電流、過熱、および回路のショートを防げ、パワフルかつ安全な充電を提供できます。」と書かれているにもかかわらず、過電流防止機能を備えていないということになります。

商品説明に虚偽の記載がある、設計段階のミスがあるなど大変危険な充電器です。購入した方はすぐに返品することをおすすめします。

(Amazonでのレビューはこちら)


レビューや記事が役に立った場合、Amazonのほしい物リストで何か送ってくだされば幸いです。
未レビューのUSB Type-C充電器・バッテリーを貸し出してもいい、という方がいらっしゃればお問い合わせください。



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