【規格適合】RAVPower RP-PC017 36W 2ポート USB充電器レビュー。過電流防止機能に不具合有り

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【規格適合】RAVPower RP-PC017 36W 2ポート USB充電器レビュー。過電流防止機能に不具合有り

RAVPower (ニアバイダイレクトジャパン、NBD JAPAN、旧 満点プラス) よりRAVPower RP-PC017 36W 2ポート USB充電器をいただきました。


USB Type-Cx1、Type-Ax1

RAVPower RP-PC017はUSB Type-Cポート一つ、USB Type-Aポート一つの2ポート充電器です。USB Power Deliveryに対応しており、最大36W出力が可能です。

2ポート
2ポート
RAVPower RP-PC017
品番 RP-PC017
サイズ 79 x 70 x 27mm
重さ 約122.8g
USB Power Delivery出力 公称: 5V/3A、9V/2A、15V/2A、20V/1.5A
実際のPDO: 5V/3A、9V/3A、15V/2A、20V/1.5A
ポート数

USB Type-C出力ポートx1、USB Type-Aポートx1

PSEマークが正しく付いており、菱形マークの下に株式会社ニアバイダイレクトジャパンと書かれています。

PSEマークあり
PSEマークあり

プラグは折りたためるようになっています。

折りたたみ式
折りたたみ式

規格適合も、一部不具合有り

Cold Socket (非Vbus Hot) –

USB Type-Cの規格では、機器が接続されたことを確認してからVbusに電圧をかけるよう定められています。

RAVPower RP-PC017は規格通り、機器が接続されていない状態ではVbusに電圧がかかりませんでした。

Bridged CCs –

RAVPower RP-PC017はUSB Type-Cの規格通り、それぞれが別個のRpでプルアップされています。

e-MarkedケーブルでもSinkの接続を検出できるため、問題なく使用できます。

PDO – △

仕様ではUSB Type-Cポートの出力は5V/3A、9V/2A、15V/2A、20V/1.5Aとなっていますが、Total Phase USB Power Delivery Analyzerで確認したところ、実際に通知されているPDOは5V/3A、9V/3A、15V/2A、20V/1.5Aでした。 (ログはこちら)

USB Type-C規格で定められている5V、9V、15V、20Vを満たしているものの、9Vが外装の表記と異なり3Aまでとなっています。

接続した時点で上記のPDOを通知しており、追加でPDOを通知する動作はしなかったため、Split PDOではありませんでした。

PDO

高速充電規格 –

RAVPower RP-PC017はUSB Type-CポートではUSB Power Delivery以外の高速充電規格に対応していません。規格通りです。

過電流防止機能 – 

RAVPower RP-PC017には過電流防止機能が付いていますが、仕様上の最大出力を超えてもすぐにはシャットダウンされません。

5Vでは3.5Aほどになると出力がシャットダウンされました。

3.5A程度で停止
3.5A程度で停止

USB Type-CポートとUSB Type-Aポートを両方使用した際の最大出力は36Wとされていますが、実際に電子負荷を使って確認したところ、写真のようにUSB Type-Cポートからは19.8V/1.83A、USB Type-Aポートからは5.15V/2.72Aと、合計50Wも出力出来てしまいました。

もともとの仕様ではUSB Type-Cポート単体の最大出力が20V/1.5A=30W、USB Type-Aポートが5V/2.4A=12Wとなっており、合計すると42Wとなります。NBD JAPANによるとiSmart出力自動判別機能や過電流保護機能で最大36Wに制限される…ということだったのですが、これでは正常に機能が働いていないということになります。

50Wも出る
50Wも出る

なお、USB Type-Aポートで2.8Aを超えると電圧が3.4Vほどに低下しました。

電圧低下
電圧低下

規格に適合しており、ちゃんとPSEマークもある充電器ですが、PDOの表記ミスがあり (前回も表記ミスをして「今後もこのようなことのないように注意してまいります。」と返答したにもかかわらず)、さらに仕様上の最大出力を大きく超える出力が出来るという不具合があります。

いくら規格に適合しているとはいえ、過電流防止機能に大きな不安があるためおすすめできません。

【10/31追記】

負荷装置で測定する場合、PDプロトコルに基いた出力は最大45Wに達することが可能であり、USB-Aの出力は12Wに達することが可能です。

� 但し、実際にデバイスと接続する場合、負荷装置で測定するのと違い、USB-Cポートの出力ワット数はプロトコルに基づいて動作し、出力は30Wまでです。USB-Aポートの最大出力は5V/2.4Aとなります。
また、過電流保護、過熱保護機能とiSmart出力自動判別機能が備わっております。iSmart出力自動判別機能とは、自動的に最適な電流を送るものです。

万が一、ご不安なようでしたら、ご返金の対応も可能でございますので、ご連絡ください。

最後に1つ、ご注意いただきたいことがございます。コードに対する要求は通常ですと2.4Amaxでございます。ご提供頂きましたデータによりますと、USB Type-Aポートは5.15V/2.72Aということで、2.4Aを超えておりますので、当USB A -C ケーブルに不良が発生している恐れがございます。
お客様の安全を考慮いたしますと、ケーブルの変更をされたほうがよろしいかと思います。

という返事をいただきました。

まずこの充電器のUSB Type-Cポートは最大30Wの仕様なのに「最大45Wに達することが可能」というのは問題ですし、電子負荷と実際のデバイスで過電流防止機能の動作が変わるとは考えられません。他社製品では電子負荷でもちゃんと過電流防止機能が働きますし、主張が正しいとしても機器の状態によっては過電流防止機能が動かないという危険な状態であることになります。

RAVPowerは信用できない、という結論に落ち着きました。今後改良版を謳う製品が出ても、RAVPower製品は購入しない方が良いでしょう。

(Amazonでのレビューはこちら)


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