Sony デジタルペーパー DPT-RP1レビュー。超軽量で持ち運びやすいが操作性に課題点あり

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Sony デジタルペーパー DPT-RP1を貸し出していただいたのでレビューします。


超軽量・薄型デジタルペーパー

Sony デジタルペーパー DPT-RP1は13.3型というサイズにもかかわらず、厚さ約5.9mm、重さ約349gと一般的なタブレット端末に比べかなり軽量です。

A4のキャンパスノート2~3個ほどの重量なので、鞄に入れていてもほとんど重さを感じません。

バックライトのない電子ペーパーなので電力消費もかなり少なく、3.5時間の充電で約3週間使えるという電池持ちの良さも魅力です。

スリープ画面

専用アプリで紐付けが必要

デジタルペーパー DPT-RP1を使用するにはDigital Paper AppをPCにインストールしてペアリングしないといけません。ペアリングしたPC以外ではファイルの入れ替えができないため、データ漏洩のリスクを減らせる反面、使いたいPCが複数台あるような場合は少し面倒です。

また、取り込めるファイルはPDFに限定されています。Digital Paper Appで自動変換できるもののやはりレイアウト崩れは起きるので、特にExcelシートを表示させたいときは調整が必要です。

セットアップが必要

充電はMicro USB

デジタルペーパー本体、ペン共にMicro USBケーブルを使って充電できます。

Micro USB

側面上部にあるスリットはマグネットになっていて、ペンを差し込めるようになっています。スリットは左右に付いているので、右利きでも左利きでも好きな位置にペンをセットしておけます。

ノートっぽさを出そうとしているのでしょうが、裏面が一見するとただの梱包材のような感じがして、約9万円なのに高級感がありません。黒色ならもう少しマシになるのではないかと思います。

側面にペンをセット

上部にはホームボタンとNFCアンテナがあります。あらかじめロック機能を有効化してFeliCaカードやおサイフケータイを登録しておけば、かざすだけでロック解除できます。

ホームボタン

紙のような書き心地

ノンスリップパネルと芯の組み合わせによって、デジタルペーパーでありながら本物の紙のような書き心地を実現しています。付属の芯を替えれば鉛筆風、ボールペン風の書き味にできます。

セットアップ時に位置ずれを軽減するよう微調整できるので、思った通りの書き込みがしやすいです。

書き込みは自動保存されるので、「うっかり保存し忘れて全部消えた」ということが起きません。

位置は微調整可能

ペン下部の下側のボタンを押しながらタッチすると消しゴムになり、上側のボタンを押しながらタッチするとマーカーになります。消しゴムの状態でタッチすると、書き込んだパーツ毎に消してくれるのではなく、繋がっている部分すべてを消そうとするので少し注意が必要です。

消しゴム

拡大は画面上部を指で押してメニューを出し、拡大アイコンを押すと拡大モードに入れます。拡大したい場所を囲めばそこを拡大表示します。

ただ、今では当たり前となっている「ピンチイン・アウトでの拡大縮小」には対応しておらず、拡大表示でドラッグなどしても表示位置を動かせません。拡大位置を変える時は上部のボタンで縮小してから拡大し直す、という手間が掛かってしまいます。DPT-S1では対応しているようですし、何故後継機種でなくしてしまったのか理解に苦しみます。

拡大メニューの表示もペンではなく指でないとできません。いちいち持ち替えるのが面倒なので、ペン操作だけですべてできるようにして欲しかったです。

動画で見ると分かりやすいですが、ページをスワイプして切り替える時に数秒のラグがあるので、五線譜として使う時などパパッと切り替えたい時には致命的かも知れません。ページを急いでめくる必要が無ければ特に問題ないでしょう。

虫眼鏡アイコンを押すと本文の他に、星やアスタリスクマークを書いた場所を検索できます。多少崩れた★マークでもちゃんと認識してくれるので、書き込みした資料を後から読み返すときに便利です。

マークした場所を探せる

ノートを作成するときは大学ノートやミーティングシートなど様々なテンプレートを選べます。公式サイトでは原稿用紙や五線譜、手帳などのテンプレートもダウンロードできます。

豊富なテンプレート

使い分けで便利に

タブレットはできることが多いかわりに電池持ちが良くなく、充電頻度が高い上重くて持ち運びの際の負担が大きいですが、デジタルペーパー DPT-RP1であれば充電もほとんど必要なく、持ち歩いていることを忘れるほどの軽さで負担がありません。

メモで何冊もノートを消費してしまう…という方は、ぜひデジタルペーパー DPT-RP1でペーパーレス化を試してみてはいかがでしょうか。

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