Google Pixel 2 XL Android 8.0.0のroot化方法をメモしておきます。
カーネルのパッチが必要
11/13現在、Pixel 2 XLのデータをTWRP上では復号できず、11月のアップデート (OPD1.170816.025) では現在公開されているTWRP 3.1.1 Alpha1の起動も不完全になってしまいました。
そこで、現在はbootloader unlockした後Magisk Manager 5.4.1とMagisk v14.4を使い、カーネルをパッチしてから焼く方法でroot化するしかありません。
【2018/01追記】
正式版のTWRPが公開されているため、以下の手順は必要ありません。
TWRPを起動し、MagiskのZIPをインストールすればroot化できます。
1. まずファクトリーイメージをGoogle公式サイトからダウンロードします。OTAでアップデートした人は端末情報のビルド番号を確認して、それにあったものをダウンロードしてください。ビルド番号、日付の後にVerizonなどと書かれたものはキャリア向けです。
※ちなみに今回はファクトリーイメージが公開済みなのでダウンロードしたものを使っていますが、未公開の場合はTWRPを起動し、ロゴで止まったところでUSB接続し、adb shell
→dd if=/dev/block/bootdevice/by-name/boot_a of=/boot_a.img (スロットがBの場合boot_b)
→exit
→adb pull /boot_a.img
で2.と同じくカーネルイメージを取り出せます。
2. ダウンロードしたZIPを開き、さらにその中にあるimage-taimen-(ビルド番号).zipを開きます。カーネルイメージである「boot.img」を取り出し、Pixel 2 XLの内部ストレージにコピーします。
3. 次にMagisk Manager 5.4.1とMagisk v14.4をxdaからダウンロードします。MagiskManager-v5.4.1.apkはファイルマネージャなどでインストールし、Magisk-v14.4(1444).zipは内部ストレージにコピーしてください。
※現在は新しいベータ版が公開されているので、そちらをおすすめします。
4. Magisk Managerを開くと、「Magisk-v14.4.zipをインストールしますか?」と表示されるので、「インストール」を選び、次に「Patch Boot Image File」を選びます。

5. するとファイル選択画面になるので、2.でコピーした「boot.img」を選びます。
6. カーネルが自動的にパッチされ、/storage/emulated/0/MagiskManager/patched_boot.imgにパッチされたカーネルイメージが保存されます。MTP接続してもファイルが表示されない場合、コマンドプロンプトでadb pull /storage/emulated/0/MagiskManager/patched_boot.img
と実行すれば取り出せます。

7. adb reboot bootloader
でbootloaderに入ります。
Pixel 2 XLではA/B二つのパーティションがあるため、現在のスロットがどちらなのか確認して焼かないといけません。
まずfastboot getvar current-slot
でcurrent-slotがA、Bどちらなのか確認し、fastboot flash boot_(スロット) patched_boot.img
(例えばスロットがBだった場合はfastboot flash boot_b patched_boot.img
) を実行します。
8. fastboot reboot
かボタン操作で再起動すればroot化は完了です。
Magisk Managerでパッチを当てないといけないので少し面倒ですが、一度してしまえば次にアップデートがあるまではpatched_boot.imgを焼けば良いだけになります。早くTWRPで復号できるようになればいいのですが…。