DMMいろいろレンタルでSONY ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット h.ear on Wireless NC MDR-100ABNをお借りしました。
LDAC・ノイズキャンセリング対応
h.ear on Wireless NC MDR-100ABNは、ワイヤレスでもハイレゾ相当の音質で再生できるコーデック「LDAC」に対応したヘッドフォンです。
SONYが開発したLDACのエンコーダがAOSPに寄贈されたため、Android 8.0.0 Oreo以降では各ベンダーがLDAC対応スマートフォンを出しやすくなりました。Xperiaはもちろん、すでにGoogle Pixel 2 XLなどでもLDAC対応が進んでいます。
基本的に自動でコーデックやモードが選択されますが、開発者向けオプションで現在の設定を確認したり、再生音質を変更したり出来ます。
LDACには、SBCより少し高音質で接続が切れにくい「接続優先モード (330kbps、接続の品質重視で最適化)」、バランスの良い「標準モード ( 660kbps、音質と接続の品質のバランスを確保)」、ハイレゾ相当の音質の「音質優先モード (990kbps、音質重視で最適化)」の3つのモードがあり、それぞれ「Bluetooth オーディオ LDAC コーデック:再生音質」で選べます。
私の使用環境では音質優先モードでも途切れるようなことはありませんでした。

また、MDR-100ABNはBluetooth+ノイズキャンセリング、Bluetoothのみ、ノイズキャンセリングのみ、有線接続の4モードでハイレゾ(相当)再生ができます。基本的にはBluetoothよりヘッドホンケーブルを使用した有線接続の方が音質も良く、周囲のノイズなどで切断されてしまうこともないので、じっくり聴きたい時は有線、ケーブルに邪魔されたくない時は無線といったように使い分けると良さそうです。
ヘッドホンケーブルを抜いても自動で電源がオフになるわけではないようなので、うっかり電源をオンにしたままにしないよう注意が必要です。
関係ないですが、レンタル品なのに雑に扱う人がいたようで外箱がぼろぼろです…。

MDR-100ABN本体の他にケースや1.2mのヘッドホンケーブル、micro USBケーブルなどが付属しています。

電源ボタンやノイズキャンセリングのオンオフボタン、音量キーなどが付いています。ヘッドホンを装着した状態だと触ったときにどのボタンなのか分かりにくいです。

マイクが両方に付いており、スマートフォンや携帯電話に接続すればエコーやノイズを抑えたハンズフリー通話もできます。
入力端子の隣にはmicro USBポートがあり、付属ケーブルやスマートフォンの充電器で充電できます。

L、Rマークが付いており、Lはグレー、Rは赤色になっているのでヘッドホンの左右が分かりやすいです。
可動部を動かしてもカチカチといった音が聞こえず、スムーズに動かせるようになっています。細かな気配りが良いですね。

イヤーパッドは柔らかく、ぴったりフィットするので長時間付けていてもあまり耳が痛くならず、ノイズキャンセリングがオフの状態でも遮音性が高いです。ノイズキャンセリングをオンにするとうるさいガスファンヒーターの音も聞こえなくなるので、作業に集中したいときにはノイズキャンセリングだけオンにして耳栓代わりとして使えそうです。
メガネを付けたままでも装着できますが、多少圧迫感があり、装着中にメガネを外しにくい…というヘッドホンに共通する問題はあります。それでも柔らかいイヤーパッドのおかげで他社ヘッドホンよりは快適です。

ハイレゾ対応よりDSEEの効果が大きい?
手持ちのハイレゾ音源やSONYのハイレゾサンプル音源などで比較してみたのですが、確かによく聞くと細かな違いが分かりますが、劇的に変わるということはないように感じました。
それよりも、圧縮音源を聞いたときの方が音の広がりが良く、より高い音もクリアに、綺麗に聞こえるように感じました。MDR-100ABNには「圧縮音源で失われがちな高音域と、消え際の微小な音を再現」するというDSEEが搭載されているため、この効果が大きいのではないかと思います。
ハイレゾを目当てにすると少し期待外れになるかもしれませんが、ワイヤレスでも有線と遜色ないレベルの音質で使用でき、ノイズキャンセリングも効果が高いので、XperiaやPixel 2 XLなどのLDAC対応スマホを使っている方には特におすすめです。