SHARP AQUOS S2レビュー。お手頃価格でProject Trebleを試せるノッチスマホ【セール中】

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SHARP AQUOS S2を購入しました。


サブ端末にぴったりなお手頃スマホ

SHARP AQUOS S2はSnapdragon 630・メモリ4GB、ストレージ64GBを搭載したAndroidスマートフォンです。

スペックだけ見ると普通のミドルレンジスマホですが、JoyBuyではなんと1.7万円とかなり安く、Project Trebleにも対応しているのでカスタムROMも導入しやすいという特徴があります。

スペック

SHARP AQUOS S2
OS Android 7.1/8.0
RAM 4GB
ストレージ 64GB
(Micro SDカード対応)
プロセッサ Snapdragon 630
ディスプレイ 5.5インチ 2,040×1,080
サイズ 72.04×141.8×7.9mm
重さ 140g
SIM Nano SIM
Dual SIM
メインカメラ 12MP + 8MP
フロントカメラ 8MP
バッテリー 3,020mAh
USB端子 USB Type-C (USB Power Delivery対応)

LTE FDD: B1/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B28
LTE TDD: B34/B38/B39/B40/B41(2555-2655 MHz) 2×20
CA: B39+B39/B40+B40/B41+B41/B39+B41/B1+B3/B3+B8/B3+B28
に対応しています。

※Snapdragon 660、メモリ6GB、ストレージ128GBを搭載したハイエンド版もあります。これまでBootloader Unlockできなかったのですが、つい最近できるようになりました!

充実の付属品

JoyBuyで購入できるAQUOS S2は新品未開封の中国版です。

スライド式保護フィルムやケース、イヤホンジャック変換アダプタ、充電器などが付属しています。充電器は中国向けですが、日本でも使えます。

充電器はUSB Type-A to Type-Cの5V/2A出力ですが、AQUOS S2自体はUSB PDに対応しています。

ケースや保護フィルム付き
ケースや保護フィルム付き

今回はミヤビックス様に低反射タイプのOverLay Plusを作っていただきました。1枚からでも作ってもらえるので、あまり保護フィルムの選択肢がない海外端末でも安心です。ディスプレイが曲面になっているため、保護フィルムは端が数ドット分小さくなっています。Pixel 2 XLやXperia XZ Premiumなどに比べて保護フィルムを貼れないスペースが小さいので、実際に操作していてそれほど大きくは違和感を感じません。

ディスプレイ上部は角丸ではなく斜めにカットされています。角にセンサーがあるわけでもないので、特に意味は無さそうです。

インカメラが食い込んでいる切り欠き (ノッチ) ディスプレイなので、カスタムROMの場合ステータスバーを太くしないと写真のようにめり込んでしまいます。

角が欠かけている
角が欠かけている

下部ベゼルに指紋センサーを兼ねたホームボタンがあります。

スピーカーはUSB Type-Cポートの左右にあるように見えますが、実は右側だけスピーカーで、左側はマイクがあるだけのダミーです。

指紋センサー兼ホーム
指紋センサー兼ホーム

背面には縦に並んだデュアルカメラがあります。少し出っ張っているので、机の上に置いたときにがたついてしまいます。

画質はそこそこで、1.7万円にしては十分満足できるレベルです。

デュアルカメラ
デュアルカメラ

左上の方にSIMスロットがあり、nano SIM + nano SIMかNano SIM + micro SDカードを入れられます。

micro SDカードはSanDiskの400GBでもちゃんと認識しました。

デュアルSIM
デュアルSIM

Y!mobileでLTEをつかめない場合、APN設定でMVNOの種類と値を設定すればすぐつかめるようになります。ただ、対応バンドの関係か通話はできません。

MVNOの種類 : SPN
MVNO値 : Y!mobile

Smile UXは一応日本語対応

AQUOS S2に標準搭載されているのはSmile UXと呼ばれる、羊の代わりにロボが入っているOSです。

中国版でも日本語に対応していますが、Playストアなどが入っていません。root化せずPlayストアを使うには台湾版をインストールしないといけませんが、今のところ中国版にしかAndroid 8 Oreoが配信されていないので、Android 7 Nougat止まりになってしまいます。(変更方法はこの記事の「中国版から台湾版への変更」を参照)

日本語対応
日本語対応

私の場合Smile UXには興味がないのでサクッとBootloader UnlockしてカスタムROMを導入してしまいましたが、Smile UXにはフローティングボタンや誤動作防止のポケットモードなど便利機能が色々と搭載されているので、普通に使う場合でもなかなか良さそうです。

ちなみにセキュリティアップデートの追随も中国版ではかなり速く、毎月Googleが公開してからすぐにアップデートが配信されています。

Android 8でProject Trebleに対応

中国版で配信されているAndroid 8.0アップデート以降では、Project Trebleに対応しました。

ただし、Android 8.0でBootloader Unlockが塞がれてしまったので、初回セットアップ時はWi-Fi接続せずアップデートしないよう注意し、Bootloader UnlockしておいてからAndroid 8.0にアップデートしないといけないことには注意が必要です。

ファームウェアのアップデートはZIPをダウンロードして内部ストレージ直下に置き、*#*#874#*#*とダイヤルするかアップデータのメニューで手動更新を選べばできます。中国版と台湾版を切り替える場合はZIPのファイル名を書き換えないと認識されません。(変更方法はこの記事の「中国版から台湾版への変更」を参照)

私の場合SS2-135E-WW-open_bl.nb0でBootloader Unlockしたので、SS2-135H-0-00CN-B04-update.zipSS2-135J-0-00CN-B01-135H-0-00CN-B04-update.zipSS2-2070-0-00CN-B01-135J-0-00CN-B01-update.zipという順番で2070CNまでアップデートしました。

Project Trebleに対応したカスタムROMの導入は簡単で、

  1. TWRP入りのbootイメージとノッチに対応させたvendorイメージをダウンロードする
  2. xdaで配布されているAOSP・LineageOSなどか、私がビルドしたAICPをダウンロードする
  3. adb reboot bootloaderでbootloader (fastboot mode) へ再起動する
  4. fastboot flash boot_a boot-twrp3110_v1.1_oreo_2070.img
    fastboot flash vendor_a vendor_2070_treble_beta1_mod.img
    fastboot flash system_a system.img

    を順に実行してAスロットにboot、vendor、systemイメージを焼く
  5. fastboot -wでデータを初期化する (初回のみ)
  6. fastboot --set-active=_a rebootで再起動する

とたったこれだけで導入完了です。

アップデートするときはsystemイメージだけ焼けば更新できます。

AQUOS S2はA/Bパーティションを採用していますが、Bootloaderの動作に癖があるようで、スロットを設定せず再起動するとbootloader (fastboot mode) へ再起動してしまい、正常に起動できない場合があります。fastboot --set-active=_a rebootで再起動するようにしてください。

 

AICPではカメラや指紋認証、Wi-FiやBluetoothなど基本的な機能がほとんど問題なく使えます。

AICP
AICP

GAppsを入れる場合、

Account Manager
com.google.android.gsf.login_7.1.2-25_minAPI23(nodpi)_apkmirror.com.apk

Services Framework
com.google.android.gsf_8.1.0-27_minAPI27(nodpi)_apkmirror.com.apk

Play Services
com.google.android.gms_12.6.85_(090400-197041431)-12685052_minAPI26(arm64-v8a,armeabi-v7a)(nodpi)_apkmirror.com.apk

Play Store
com.android.vending_10.1.08-all_0_PR_196597404-81010800_minAPI16(armeabi,armeabi-v7a,mips,mips64,x86,x86_64)(240,320,480dpi)_apkmirror.com.apk

の順にインストールしたあとTWRPでOpen GAppsをインストールすると正常に動作するようになりました。

 

AQUOS S2は1.7万円という破格の値段ながらProject TrebleでカスタムROMを気軽に焼ける上、軽量でカメラも十分使えるレベルとコストパフォーマンスの良いスマホです。

JoyBuyの在庫が少なくなってきているようなので、遊べるサブ端末が欲しい方はお早めに。

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