「MTKだからカスタムロムが無い」は過去の話!Treble対応のUMIDIGI Z2レビュー

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「MTKだからカスタムロムが無い」は過去の話!Treble対応のUMIDIGI Z2レビュー

GearBestよりAndroid 8.1・MediaTek Helio P23搭載UMIDIGI Z2をいただきました。

トワイライトカラーが美しい全画面スマホ

UMIDIGI Z2はHUAWEI P20 Proを意識したデザインのAndroidスマートフォンで、デザインが軽視されがちなミドルレンジモデルでありながら背面が玉虫色に輝くトワイライトカラーが用意されていたり、ノッチ (切り欠き) 付きで下部ベゼルも狭い画面占有率約90%のフルスクリーンになっていたりします。

UMIDIGI Z2

RAM 6GB・ストレージ 64GBに3,850mAhのバッテリーと十分なスペックを備え、カメラはフロントもバックも16MP + 8MPのデュアルカメラ構成となっています。

スペック

UMIDIGI Z2
OS Android 8.1
RAM 6GB
ストレージ 64GB
プロセッサ Helio P23 MT6763
ディスプレイ 6.2インチ 2246 x 1080
サイズ 153.4 x 74.4 x 8.3mm
重さ 165g
SIM Nano SIM
Dual SIM
メインカメラ 16MP + 8MP
フロントカメラ 16MP + 8MP
バッテリー 3,850mAh
USB端子 USB Type-C
ネットワーク 2G: GSM 2 /3 /5 /8
2G: CDMA1X BC0,BC1
3G: EVDO BC0,BC1
3G: WCDMA 1 /2 /4 /5 /8
3G: TD-SCDMA 34 /39
4G: TDD-LTE 34 /38 /39 /40 /41
4G: FDD-LTE 1 /2 /3 /4 /5 /7 /8 /12 /13 /17 /18 /19 /20 /25 /26 /28A /28B

(詳細はこちら)

ハードカバーに赤いType-Cケーブル付き

UMIDIGI Z2は安価ながら付属品はしっかり付いており、充電器、赤いUSB Type-Cケーブル、USB Type-C to 3.5mmイヤホンジャック変換ケーブルなどが付属しているほか、保護フィルムとハードタイプのケースが最初から装着された状態で入っています。

付属品
付属品

保護フィルム・ケースともに指紋が目立ちにくいようになっています。他社でもフィルムとケースが付いているのはよくありますが大抵ペラペラの役に立たないものなので、ただのアピールではなくユーザーのことを考えてしっかりしたものを入れてくれているのは素晴らしいです。

付属のケースにはストラップホールもあります。

指紋が目立たない
指紋が目立たない

背面はガラスになっていて、トワイライトカラーでは上から青~緑のグラデーションになっています。撮影が難しい…。

トワイライトカラー
トワイライトカラー

カメラ2つの下にあるのが指紋センサーで、設定で様々なアクションを設定できます。

指紋アクション

底部にスピーカーとUSB Type-Cポートがあります。

USB Type-Cポート
USB Type-Cポート

イヤホンジャック非搭載のため、音楽を聴く時はBluetooth接続するか付属の変換ケーブルを使わないといけません。

変換ケーブルが必要
変換ケーブルが必要

ほぼノンカスタマイズのシンプルさ

OSはAndroid 8.1で、UMIDIGIによるカスタマイズはほとんどされていません。

搭載されているアプリも一画面に収まるほどの数で、GoogleアプリやMediaTek製アプリなどばかりです。

シンプル

ショップロムは焼かれていないので、OTAアップデートも可能です。公式フォーラムではFlashTool用のアップデートファイルも公開されているため、システムがおかしくなって起動できないときも安心です。

OTA可能
OTA可能

設定のSmart Assistantでは、ナビバーの並び順変更や非表示化、端末を裏返してミュートにする機能などを設定できます。

ナビバーの並び順変更など
ナビバーの並び順変更など

SmartLockの顔認証と違い、独自にフェイスアンロック機能が用意されています。中でも便利なのが「スクリーンフィルライト」で、これを有効にしていると周囲が暗いときに顔認証しようとすると画面が自動的に明るくなり、顔認証ができるようになります。

通常暗い場所ではフロントカメラで顔を捉えられず認証が失敗することが多いですが、「スクリーンフィルライト」を有効にしておけばほぼ失敗しなくなります。

フェイスアンロック
フェイスアンロック

MediaTek SoC搭載でもカスタムロムが普通に起動できる時代に

Snapdragon搭載のスマートフォンに比べ、MediaTek製SoCを搭載したスマートフォンではカーネルソースが公開されなかったり、公開されてもコードが汚すぎて開発者に敬遠されたりして、カスタムロムが開発されることがあまりありませんでした。

「MediaTek搭載だとカスタムロムが無いし…」と逸般人にはマイナスポイントでしたが、Project Trebleが登場したおかげで、カスタムロムが無いのは過去の話となりました。

Project Trebleとは簡単に言えば、起動やWi-Fiなどの動作に必要なファイルをsystemから切り分け、vendorというパーティションに隔離させることで、systemを別のものに差し替えても問題なく起動できるようにできる仕組みです。

そのため、一つのGSI (Generic System Image) をビルドしてしまえばSnapdragonでもMediaTekでもKirinでも、どんなハードウェアの端末にも使い回せるようになり、個別の端末用にビルドしなくても済むように出来ます。

 

UMIDIGI Z2のBootloader Unlockには特にアンロックコードなどは必要なく、開発者向けオプションでOEMロック解除を有効化した後、fastboot modeに入り、fastboot oem unlockと実行すればサクッとBootloader Unlockできます。Bootloaderの文字がかなり小さいので見にくいですが、他の端末と同じく音量キー上下で選択できます。

TWRPはここからダウンロードできます。(デバイスツリーはこちら) データの復号が出来ないためパスワード入力欄が表示されますが、キャンセルしてください。adb sideloadなどでZIPをインストールできます。

AICP-mordifordを焼いてみましたが、Wi-Fi、Bluetooth、カメラ、指紋センサー、通話など大部分の機能が正常に動作しました。

AICP
AICP

他のメーカーでは入っていないことが多いのですが、明るさの自動調整の有効化やノッチ対策はすでにvendorに入っていたので、別途パッチを追加する必要がありませんでした。

メーカーのアップデートを待たなくても最新バージョンを使えるので、アップデートが長続きしないMediaTek SoC搭載端末ではProject Trebleに対応しているかどうかで端末の寿命が大きく違ってきます。サブ端末だからこそ長く使いたい、カスタムロムで遊びたいという方には、Project Treble対応のUMIDIGI Z2はおすすめです。

UMIDIGI Z2

なお、今ならSnapdragon 660と同レベルなHelio P60、6GB RAM、128GBストレージ、15W無線充電に対応したUMIDIGI Z2 Proも販売されています。Z2より少し高めになりますが、少しでもパフォーマンスが良い方が良いのなら、Z2 Proのほうを買うべきです。

UMIDIGI Z2 Pro

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