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ゼルダの伝説BotWやキルラキルで使われているフォント、ラグランパンチをアイキャッチに使ってみたかっただけの出落ち記事です。
描画位置をずらしてノッチを無理矢理回避
Essential Phone・AQUOS S2から始まりiPhone Xで広まってしまった画面上部の切り欠き (ノッチ) は、インカメラ周りだけがステータスバーに食い込んでいるならまだしも、ステータスバーの半分以上を占める巨大なノッチがある場合だと「”ステータス”バーなのにアイコンを3個ぐらいしか置けない」という意味不明な状態にさせてしまう、今すぐ黒歴史にするべきデザインです。
全画面表示にしたときコンテンツに覆い被さってしまうため、ステータスバーを太くしたり黒く塗りつぶしたスペースにしたりして回避するオプションが搭載されている機種が多いですが、オプションが搭載されていない場合は対策が面倒です。
そこで役に立つのが、adb shellで実行できるwm overscanコマンドです。wm overscanコマンドは画面の描画位置を非rootで変更できるコマンドで、これで画面の描画をステータスバー分下に押し下げ、ステータスバーにノッチが被らないようにしてしまいます。
wm overscanコマンドはwm overscan 0,80,0,0
のように位置を数字で指定します。数字は左から左・上・右・下の順なので、今回は2番目の数値だけ変更します。ちなみに数字はマイナスも指定でき、wm overscan 0,-80,0,0
などと実行すればステータスバーを消せます。
数字はノッチの高さによって異なるので、色々変えてみてください。元に戻したい場合はwm overscan 0,0,0,0
と実行すれば戻ります。
例えばUMIDIGI Z2でwm overscan 0,80,0,0
と実行すると、下の画像のようにステータスバーがノッチの下に移動し、ノッチに覆われていたエリアも問題なく使えるようになります。
ただ、無理矢理位置を変えているだけなので、GmailやSolid Explorerなどハンバーガーメニューがタイトルの所にあるような一部のアプリで表示がおかしくなってしまう場合があります。
また、Android 11ではwm overscan自体が削除されてしまい使えなくなりました。
ノッチが引き起こす問題を完全に解決する一番簡単な方法は、ノッチの無いスマホを買うことです。
下部ベゼルにインカメラを置いてノッチなしの狭額縁を実現したMi MIX 2Sは$400近くまで価格が落ちていますし、今後もポップアップ式カメラを搭載したノッチ無しのフルスクリーンスマホが続々と発売される予定です。
ノッチはデザイン上の妥協の産物であり、百害あって一利ぐらいしか無いので、2019年には少なくともハイエンドモデルからは消えてもらいたいところです。