Mi MIX 3までのつなぎとして、Xiaomi Mi MIX 2Sを購入しました。
目次
ノッチなしですっきりした高級感のあるデザイン
Xiaomi Mi MIX 2Sは、Snapdragon 845・6GB RAMというスペックと、ノッチのないフルスクリーン & セラミックの高級感のあるデザインを両立したAndroidスマートフォンです。
226の地域を網羅する圧倒的な対応バンド数も特徴的で、日本で利用されているWCDMA B6やLTE B19といったプラスエリア・プラチナバンドにも対応しています。
Xiaomi Mi MIX 2S | |
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OS | Android 8.0 / 9 |
RAM | 6GB |
ストレージ | 64GB/128GB |
プロセッサ | Snapdragon 845 |
ディスプレイ | 5.99インチ 2160×1080 |
サイズ | 150.86 x 74.9 x 8.1mm |
重さ | 189g |
SIM | Nano SIM Dual SIM |
メインカメラ | 12MP + 12MP |
フロントカメラ | 5MP |
バッテリー | 3400mAh |
USB端子 | USB Type-C |
ネットワーク | GSM B2 / B3 / B5 / B8 CDMA1X/EVDO BC0 / BC1 / BC6 / BC10 WCDMA B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B6 / B8 / B9 / B19 TD-SCDMA B34 / B39 TD-LTE B34 / B38 / B39 / B40 / B41 FDD-LTE B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B13 / B17 / B18 / B19 / B20 / B25 / B26 / B27 / B28 / B29 / B30 |
セラミックで重厚感のある本体
本体裏面はセラミックになっていて、鏡のように反射します。
カメラリングが金色になっており、薄く金色で書かれた「MI MIX DESIGNED BY XIAOMI」の文字も相まって、4万円台で売られているとは思えない高級感を出しています。

パッケージもカラーによって異なる色にするこだわりぶりです。本体色が黒でもさすがに付属品は白ですが…。

USB-C to 3.5mmイヤホンジャック変換ケーブル、SIMピンの他、なめらかな手触りの特製カバーも付属しています。

説明書も黒と金で書かれた豪華なものになっています。

インカメラは下部に配置でノッチなし
Mi MIX 2Sは三辺狭額縁をノッチなしで実現するために、インカメラを右下に配置しています。

インカメラをそのまま使うと見下すような形になって写りが悪いため、本体を回転させてインカメラが上に来るようにしないといけません。
…が、オタクがインカメラを使うことはカスタムキャスト以外ではほとんど無いでしょうし、毎日ノッチを見る苦行に比べれば、インカメラを使う時に回転させないといけないことぐらいは全く苦にならないと思います。
顔認証も、机の上に置いたままのときにインカメラが下にある分、あまりのぞき込むようにしなくても認証されるので、逆に便利な場面もあります。
ディスプレイは有機ELではなくIPSで、JDIのFULL ACTIVEが使用されています。
色味も問題なく、傾けたときに色が変わるなどの問題もありませんでした。コントラストなどは設定で好きなように変更出来ます。
上部に邪魔なノッチがない上、2.5Dガラスではないため端の部分が曲面になっておらず、保護フィルム・ガラスで全面を綺麗に覆えます。

ミヤビックスさんのOverLay Plusを貼りましたが、端の1mmほどの部分以外すべてをカバーでき、切り抜きも最小限なのでモノリスのような見た目になります。
保護フィルムは前面はMi MIX 2用のものを流用出来ます。
右側面には電源・音量ボタンがあります。

残念ながらイヤホンジャックはなく、上部はマイクしかありません。

左側面はSIMスロットのみです。
SIMスロットには2枚のnano SIMが入れられますが、micro SDカードには対応していません。

下部にはスピーカーとUSB Type-Cポート、マイクがあります。
充電はQuick Charge 3.0とUSB PD (最大9V/3A) に加え、Qiワイヤレス充電 (7.5W) にも対応しています。

面倒な設定無しで綺麗な写真を
私はトリプルカメラで話題になったHUAWEI P20 Pro HW-01Kも持っているのですが、P20 Proの場合AIの出来が微妙すぎて、オートでは塗り絵のような写真ばかりになってしまっていました。
DxOMarkで総合点97、フォトで101と評価されている背面のデュアルカメラを搭載したMi MIX 2Sで撮影した場合は、オートでも綺麗に撮影でき、薄暗い店内で撮影しても明るく撮影できました。
Xiaomi標準のカメラアプリでは暗所でのHDR処理が少し弱いようなので、Googleカメラをインストールした方がオートHDRでよりくっきり撮影できます。
撮影した写真はここに保存しています。
ちなみに、Xiaomi標準のカメラアプリはSIMカードでシャッター音を判定するのではなく、設定で変更出来る「地域」で判定しているようで、日本ではなくインドなどを選べばシャッター音を無効化できます。

Android 9 PieベースのMIUI 10
Mi MIX 2Sには2018/10/15頃に安定版のMIUI 10 (Android 9 Pieベース) が降ってきました。

MIUIの最適化をオフにし、TaskerやLMTを常駐させた普段使いの状態でAntutu Benchmarkを連続で5回実行した結果は、286428 (バッテリー温度28℃)→284513 (34℃)→281850 (35℃)→281675 (34℃)→280781 (36℃)でした。
ベンチマーク後は背面カメラの右側が少し熱くなりましたが、スクリーンショットを確認している間にすぐ冷めました。
MIUI 9 (Android 8.1 Oreoベース) の頃は安定していなかったそうなので、おそらくAndroid 9 Pieベースになることで最適化が進み、よりSoCのパワーを安定して引き出せるようになったのだと思います。

Bootloader Unlockに30日以上待たされるのが残念
Xiaomiのスマートフォンは基本的にBootloader Unlockするために720時間 (30日)、ひどいときには1440時間 (60日) も待たないといけません。
Project Trebleに対応しているため、Bootloader UnlockさえすればLineageOSやAICPといったカスタムロムを自由に楽しめるのですが、買ってから1ヶ月も待たないといけないのは苦痛です。
Pocophone F1のように待ち時間がかなり短いものもありますし、今後MIXシリーズなども短縮してもらいたいものです。
ハイスペックかつデザイン性にも優れたMi MIX 2Sが4万円台前半で買えるというのは素晴らしいです。
価格だけで言えばPocophone F1の方が同じようなスペックで1万円ほど安いですが、ノッチが嫌な人はMi MIX 2Sを買った方が満足感は高いと思います。
元からハイエンド・高級モデルとして作られただけあって内部的な部品の質も違いますし、デザイン面でも高級感があるため、1万円上乗せする価値はあります。
【03/10追記】
AliExpressではセールで白・6GB RAM 64GBストレージ版が$325.99で販売されています。
最近発売された翡翠色の美しいカラー、Emerald Greenはまだ高く、$569.99で販売されています。
AMOLEDディスプレイになり、スライド機構でベゼルを最小限にした新モデル、Mi MIX 3のレビューはこちらです。