Rosso RedなPOCOPHONE F1レビュー。2万円台なのに10万円クラスのスペック・液冷技術を持つハイコスパスマホ

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Rosso RedなPOCOPHONE F1レビュー。2万円台なのに10万円クラスのスペック・液冷技術を持つハイコスパスマホ

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GearBest様にPOCOPHONE F1 Rosso Redをいただきました。

3万円台とは思えないハイスペックスマホ

Xiaomiがインド市場でのシェアを拡大するために作ったPOCOPHONE F1は、約3万円というRedmiシリーズ並の価格にもかかわらず、Snapdragon 845に高速なUFS 2.1ストレージ、6GB/8GB RAM、AIデュアルカメラ、赤外線フェイスアンロックに液冷技術など10万円台で販売されているスマホと同等以上のスペックを備えています。

今では搭載している端末の方が少なくなってきたイヤホンジャックやmicro SDカード対応などもしており、バッテリーもUSB PD対応の4,000mAhと隙の無い構成で、欠点らしい欠点は対応バンドが広くない程度です。

Xiaomi POCOPHONE F1
OS Android 8.1/9
RAM 6GB/8GB
ストレージ 64GB/128GB/256GB
プロセッサ Qualcomm Snapdragon 845
ディスプレイ 6.18インチ 2246 x 1080
サイズ 155.5 x 75.2 x 8.8 mm
重さ 182g
SIM Nano SIM
Dual SIM
(microSDカード対応)
メインカメラ 12MP + 5MP
フロントカメラ 20MP
バッテリー 4000mAh
USB端子 USB Type-C
ネットワーク GSM B2/3/5/8
WCDMA B1/2/5/8
FDD-LTE B1/3/5/7/8/20
TDD-LTE B38/40/41(120MHz)

(詳細はこちら)

安くてもケース付き

GearBestで販売されているPocophone F1は未開封のグローバル版でした。

未開封
未開封

3万円台であっても付属品はケチられておらず、充電器にUSB Type-Cケーブル、透明ケースなどが付属しています。

ケース付き
ケース付き

半分残念、半分うれしいノッチ

Pocophone F1のディスプレイは、上位機種であるMi MIX 2SやMi MIX 3と比較しても特に問題が無く、色合いがおかしかったり視野角が狭かったりすることはありません。

ハイエンド端末ですら尿液晶や少し傾けただけで青っぽくなるディスプレイを搭載しているというのに、3万円台で高品質なディスプレイを搭載しているのは素晴らしいです。

ゲームなどでタッチ感度の問題があると報告されていますが、私が使用した限りでは発生しませんでした。

綺麗なディスプレイ
綺麗なディスプレイ

ただ、人によって好みが分かれる「ノッチ (切り欠き)」があるため、プリインストールされているMIUIでは右側のステータスアイコンが3つ程度しか表示できず、左側に至っては時計しか表示できません。見た目も悪く、通知アイコンが一切表示されないためかなり不便です。

ノッチッチ
ノッチッチ

ノッチが付いている利点としては「赤外線を利用したフェイスアンロック」があり、通常のインカメラを使うだけのフェイスアンロックと異なり、暗い部屋でも問題なく認識されます。

認識スピードもかなり速く、机に置いた時など指紋センサーに手を伸ばすのが面倒なときでもロック解除できるので便利です。

フェイスアンロック
地域をインドなどにすれば利用可能

Android 8.1ベースのMIUIでは一応ノッチ隠しできますが、結局通知アイコンは表示できませんし、角丸が画面下部と一致しないのでアンバランスです。

Android 9ベースのMIUI 10ならPixel 3風のノッチ非表示ができるのでは、と思ったのですが何故かノッチを隠すオプション自体が無くなっていました。もちろんGSIなどカスタムロムなら通知アイコンを表示したりノッチを完全に非表示にしたり出来ます。

ノッチ隠し
ノッチ隠し

イヤホンジャックで有線でも音楽を

他社のハイエンドモデルと同じく、PocophoneのライバルとなるOnePlusシリーズでも6Tからはイヤホンジャックが排除されてしまいましたが、Pocophone F1は3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。

充電しながら有線イヤホンで音楽を聴く、ということもできるので、音質やバッテリーの関係で無線イヤホンが嫌いな方にはPocophone F1はおすすめです。

イヤホンジャック
イヤホンジャック

USB Type-CポートでもUSB Type-Cイヤホンなどを挿せば音楽を聴けます。

USB Power Deliveryにも対応しているので、4,000mAhという大容量バッテリーも素早く充電できます。

USB PD対応
USB PD対応

2枚のSIMを入れたDual SIM Dual StundbyかSIM + micro SDカードのどちらかを選べます。

Amazon.comではSanDiskの256GBが$39.99とかなり安いので、64GBでは不安、という方も大容量のmicro SDカードを買えば特に問題ないでしょう。

SD/DSDS対応
SD/DSDS対応

電源ボタンや音量キーは右側上部にあります。

いつもの配置
いつもの配置

テカリのある鮮やかな赤色

商品画像では暗い赤色に見えるのですが、実際にはテカリのある明るい赤色です。

背面上部にはデュアルカメラと指紋センサーがあります。カメラとセンサーがあまり離れていないため、指紋認証するときにカメラレンズを触りそうになってしまいますが、指紋センサーの近くにある方のカメラはサブなので、それほど問題は無さそうです。

デュアルカメラ
デュアルカメラ

3万円台にもかかわらずAIによるシーン選択やHDRなど多機能で、普通に綺麗な写真が撮影できます。

夜景モードがなく夜の撮影には少し弱いですが、Googleカメラをインストールしてしまえば問題ありません。

Pocoで撮影

Pocophone F1で撮影した写真はここに保存しています。

長時間使用に効く液冷技術LiquidCool

性能向上に伴って年々重要度が増している冷却技術ですが、Pocophone F1には「LiquidCool」と呼ばれる液体冷却技術が搭載されています。

10万円近くするハイエンド端末のGalaxy Note9などに搭載されている水冷技術と似たような仕組みで、内部にごく少量の液体が入ったヒートパイプで熱をできるだけ分散させて放熱を速める効果があります。

実際にAnTuTuベンチマークを5回連続で実行したときも、286900 (30℃) → 287844 (31℃) →286919 (32℃) → 285829 (33℃) →285186 (34℃) と安定したパフォーマンスを発揮しており、温度上昇も緩やかでした。

温度上昇幅が小さい
温度上昇幅が小さい

プリインアプリが少ない

GearBestで販売されているPocophone F1はグローバル版なので、Playストアなどがプリインストールされています。

何故かChromeに加え標準ブラウザにOperaやUC Browserなどブラウザがいくつも入っていますが、邪魔なプリインストールアプリはほとんどありません。

全プリインアプリ
全プリインアプリ

タップして起動やコントラストの変更、フルスクリーンジェスチャーなど他のXiaomiスマホに搭載されている機能はほぼすべて搭載されており、安いからと言って大きく削られている機能はありません。

タップして起動
タップして起動

Bootloader Unlockしてカスタムロムを楽しめる

XiaomiスマホをBootloader Unlockしようとすると、転売業者対策のせいで720時間など長時間待たなくてはいけないのですが、Pocophone F1は待機時間が72時間だけに短縮されています。

Project Trebleに対応しているので、Bootloader Unlock後は好きなGSIを焼けますし、xdaなどではPocophone F1向けのロムも多数公開されています。

未だにUSB PD非対応でイヤホンジャックもなく、バッテリー容量が増えたわけでもないのにどんどん重くなっていくOnePlus端末に比べ、Pocophone F1はこれからの伸びに期待できますし、後継モデルではAndroid Oneを搭載してfastboot flashing unlockでUnlockできるようにしてもらいたいものです。

72時間だけ
72時間だけ

Pocophone F1はハイスペックスマホが欲しい人だけでなく、カスタムロムを入れて遊びたい人にもおすすめできる、ハイスペック・ハイコスパスマホです。

3万円台で買えるのは良さそう、だけどノッチは嫌い…という方にはMi MIX 2Sがおすすめです。

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