史上最薄1.5cmのUSB PD 45W充電器RAVPower RP-PC104レビュー。パワフルながらeGaNで軽量小型化を実現【黒発売】

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史上最薄1.5cmのUSB PD 45W充電器RAVPower RP-PC104レビュー。パワフルながらeGaNで軽量小型化を実現【黒発売】

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RAVPower様より発売前のUSB PD 45W充電器、RP-PC104をいただきました。

45W給電できるのに超薄型・軽量

これまでのUSB Power Delivery充電器といえば、30W以上の給電に対応した充電器はほとんどが100g越えの大きなもので、持ち運びの時にかさばるのがネックでした。

RAVPower RP-PC104は新技術eGaNでそんな「サイズが大きくてかさばる」「重たい」という問題を一気に解消したUSB PD 45W充電器です。

RAVPower RP-PC104

RAVPower RP-PC104
品番 RP-PC104
サイズ 約8.0 x 5.5 x 1.5 cm
重さ 80g
USB Power Delivery出力 商品説明: 5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/2.25A
実際のPDO: 5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/2.25A
ポート数

USB Type-Cポートx1

本体以外にケーブルなどは付いていないのでパッケージも超小型で、カーチャージャーと一緒でもAmazonの小さな袋に入って送られてきました。

プラグのある面にPSEマークがあります。

PSEマーク本体に付いたプラグは折りたためるようになっていて、取り出しやすいよう少し出っ張っています。

折りたたみ式プラグ
折りたたみ式プラグ

2016年頃から商用化が進んでいる新技術、「GaN (窒化ガリウム)」 (eGaN) を採用したことによる薄型化の効果は大きく、他のUSB PD充電器に比べてもかなりスリムです。

下の写真は左から世界最小USB PD 60W充電器Innergie PowerGear 60C、RAVPower RP-PC104、Omars USB PD 60W充電器ですが、60Wと45Wという違いがあるにしてもかなり薄いことが分かります。

かなり薄い
かなり薄い

重さもたったの80gと軽量なので、薄型なのもあって持ち運びの際に邪魔になりません。

80g
80g

概ね問題なし

Cold Socket (非Vbus Hot) –

USB Type-Cの規格では、機器が接続されたことを確認してからVbusに電圧をかけるよう定められています。

この充電器では機器が接続されていない状態ではVbusに電圧をかけておらず、規格に適合した動作をしています。

Bridged CCs –

この充電器では別個のRpでプルアップされています。

e-MarkedケーブルでもSinkの接続を検出できるため、問題なく充電できます。

PDO –

USB Type-Cポートの出力は外装では5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/2.25Aとなっていますが、Total Phase USB Power Delivery Analyzerで確認したところ、実際に通知されているPDOと同じという結果になりました。 (ログはこちら)

USB Type-C規格で定められている5V、9V、15V、20Vを満たしています。さらに12Vにも対応しているため、GPD Pocketなど幅広い機器を高速充電できます。

接続した時点で上記のPDOを通知していたため、Split PDOではありませんでした。

PDO

高速充電規格 – ?

急速充電規格については、少し微妙な挙動をしています。

通常時はApple 2.4Aのみ対応で、規格違反であるQuick Charge 2.0・3.0に対応していないモードになります。

USB PD対応機器の場合
通常時

しかし、USB PD非対応端末に接続した場合はQuick Charge 2.0・3.0で充電されるモードになります。他の充電器ではこのような挙動はなかったので、RAVPower RP-PC104特有の挙動と思われます。

USB PD対応・非対応によって規格違反のQC 2.0・3.0を有効化するか決めるのはまぁ良いとしても、商品説明に書いておいて欲しかったです。

【12/04追記】
RAVPowerより

QuickChargeでは、USBデータライン(「D+」と「D-」)を使い、充電器とスマートフォンが通信を行って充電器が供給電圧を変更できます。つまり、USBデータライン(「D+」と「D-」)を支持する場合、QuickChargeで充電可能です。
だか、一部のQC対応機種(例えばSAMSUNG)は9Vで急速充電可能のは、5V出力の場合2.4Aのみ支持するのが前提のようです。
本製品は確かにQC 2.0・3.0に対応しておりますが、一部のQC 対応機種に9Vで急速充電できないとも事実です。
「QC 2.0・3.0対応なのにQC 2.0・3.0対応機種に対応してない」とのお問合せを減少するため、QC 2.0・3.0に対応していることを明確に説明しておりません。ご理解のほど宜しくお願いいたします。
もちろん、お客様がお問合せする場合は、しっかりとご説明いたします。

との返答をいただきました。

USB PD非対応端末の場合
USB PD非対応端末の場合

過電流防止機能 – ○

この充電器では、過電流が起きると出力がシャットダウンされます。

5VのPDOで確認したところ、3.73A (18W) ほどで出力がシャットダウンされました。

5V20Vでは2.8A (55W) ほどでシャットダウンされました。

【12/04追記】
RAVPowerより

一般の充電器の標準では、シャットダウンのしきい値定額負荷の1.6倍以下だと規定されます。
20Vで出力場合、定額電流は2.25Aなので、2.8Aは少し高いですが、3.6A(2.25Aの1.6倍)に下回りますので、規格対応です。
もちろん、商品の安全性を高めるため、商品性能を確保と同時に、しきい値をより低下になれるように努力し続けていきます。

との返答をいただきました。

20V

RAVPower RP-PC104は12月5日から販売される予定で、価格は5,399円です。

世界最小級のInnergie PowerGear 60CやDART-Cは1万円以上と高価でしたが、これほど軽く薄いUSB PD充電器が5,000円と比較的手頃な価格で手に入るのは素晴らしいです。

AnkerもGaNを採用した小型なPowerPort Atom PD 1を発売する予定と発表していますが、たったの27W出力なので話になりません。

RAVPower RP-PC104は45W給電対応のため、Pixel 3やXperia XZ3などのスマートフォンのみならず、MacBook、Mi Notebook Air、XPS 13、Nintendo Switch、GPD Pocketなど幅広い機器をこれ一台で急速充電できるので、旅行など外出時の荷物を少しでも減らしたい人にRAVPower RP-PC104はおすすめです。

【06/05追記】
新色の黒も販売開始されました。

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