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イタリアAmazonでグローバル版Xiaomi Mi 9を購入しました。
目次
Snapdragon 855 + SONY 48MPカメラ
Mi 9は最新ハイエンドSoC、Snapdragon 855に6GB RAM・64GB UFS 2.1ストレージを搭載しています。(中国版では最大12GB RAM + 256GBストレージ)
カメラはSONY IMX586の48MPカメラに望遠 + 超広角のトリプルカメラ、6.39インチSamsung製AMOLEDを搭載していながら、重さは173gと軽量に収まっています。
Xiaomi Mi 9 | |
---|---|
OS | Android 9.0 |
RAM | 6GB/8GB/12GB |
ストレージ | 64GB/128GB/256GB |
プロセッサ | Snapdragon 855 (SM8150) |
ディスプレイ | 6.39インチ 2340×1080 |
サイズ | 157.5 x 74.67 x 7.61mm |
重さ | 173g |
SIM | Nano SIM Dual SIM |
メインカメラ | 48MP + 12MP + 16MP |
フロントカメラ | 20MP |
バッテリー | 3300mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB PD/QC4+対応) |
ネットワーク | 4G:LTE FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/20/28 LTE TDD:B38/B39/B40 3G:WCDMA:B1/B2/B4/B5/B8 TDSCDMA:B34/B39 CDMA EVDO BC0 2G:GSM:B2/B3/B5/B8 CDMA 1X:BC0 |
※仕様ではWCDMA B6非対応ですが、実機では何もせずdocomo SIMでB6を掴みました。
中国版は各種海外通販サイトで販売されていますが、どれも転売価格なので割高です。
イタリアのAmazonでは公式にグローバル版が販売されているので、こちらを購入しました。本体価格約4.6万円と、Snapdragon 855搭載端末としては破格です。
配送方法は通常便とAmazon Global Rapida (Amazon国際お急ぎ便) が選べます。Amazon Global RapidaではEUR 33,30 (約4,100円) かかるものの、4営業日 (土日含まず) で配送してくれます。私の場合初回の配送で何故かイタリア国内便のラインに行ったようで「住所が見つからない」と出て国際便に切り替わるまで一日かかり、土日に突入して月曜になるまで動かず…という状態になってしまいましたが…。

配送はUPS (都市部以外はヤマト) が担当します。通常便でもAmazon Global Rapidaでも梱包は紙の緩衝材が少し入っているだけ、という雑さ (とはいえ海外ではこれが普通ですが) なので、できるだけきれいな状態で欲しい人は、海外で輸送される時間が短いAmazon Global Rapidaを選んだ方がマシだと思います。
配達完了 | 2019/03/07 16:03 | OSAKA, JP |
配達済み |
2019/03/07 11:59 | Osaka, Japan | お客様の荷物は弊社施設で処理されました / 荷物は配達先都市のUPS施設へ転送されました。 | |
通関完了 | 2019/03/07 7:53 | – |
お客様の荷物は通関業者によってリリースされました。 |
2019/03/06 20:30 | Osaka, Japan | 荷物は地元エージェントに引き渡され、配達が手配されました。 | |
2019/03/06 11:27 | Osaka, Japan | 空港上屋スキャン(輸入) | |
2019/03/06 10:32 | Osaka, Japan | 到着時刻 | |
2019/03/06 9:16 | Narita, Japan | 出発時刻 | |
2019/03/06 8:34 | Narita, Japan | 到着時刻 | |
2019/03/06 3:55 | Shenzhen, China | 出発時刻 | |
2019/03/05 23:07 | Shenzhen, China | 到着時刻 | |
2019/03/05 5:04 | Koeln, Germany | 出発時刻 | |
2019/03/05 0:08 | Koeln, Germany | 到着時刻 | |
2019/03/04 22:41 | Bergamo, Italy | 出発時刻 | |
2019/03/04 22:03 | Bergamo, Italy | 到着時刻 | |
2019/03/04 21:19 | – | 出発時刻 | |
2019/03/04 17:35 | – | お客様の荷物は通関業者によってリリースされました。 | |
2019/03/04 14:46 | – | お客様の荷物は、通関業者による手続きが行われています。 | |
出荷日: | 2019/02/28 17:35 | Milano, Italy |
発地国センタースキャン |
UPS Carbon Neutralで | 2019/02/28 14:24 | Italy |
処理完了: UPSへの引渡し準備ができました |
付属品はUSB Type-A to Type-Cケーブル、Quick Charge 3.0 充電器、USB Type-C to 3.5mmイヤホンジャック変換アダプター、SIMピン、ソフトカバーです。Mi 9はQuick Charge 4+・USB Power Deliveryに対応しているのですが、付属品はUSB Type-A充電器 (18W) です。
ワイヤレス充電では世界初の20W充電に対応しているものの、ワイヤレス充電器も付いていません。Mi MIX 3では付いてきたのに…。

別売りのQi 20Wワイヤレス充電器のレビューはこちら。
カバーは半透明な柔らかいタイプです。

6.39インチ・Samsung製AMOLEDはHigh Brightness Mode (HBM) で600nitにまで達するので、屋外でも見やすいです。Corning Gorilla Glass 6が使用されているため、従来のガラスパネルよりもさらに強度が増しています。

Mi 9のノッチはドット型だったのですが、アップデートで水滴型っぽくなるよう黒枠が追加されました。明るい場所だと分かりやすくなります。
残念ながら開発者向けオプションでのノッチ非表示はできませんでした。ノッチを隠すにはroot化するかカスタムロムを焼かないといけません。
また、十分空きスペースが出来たにもかかわらず通知アイコンは表示されないままになっています。通知が来たときだけアイコンを表示するオプションはありますが…。

同じ6.39インチでノッチなしのMi MIX 3と比べるとこんな感じで、正面から見るとほぼ変わりません。
Mi MIX 3もSamsung製AMOLEDなので特に変わったところはありません。色合いや視野角も問題ないですし、やはり有機ELの分野ではSamsung一強と言って良いでしょう。

しかし重さを比べると違いは歴然。222.7gのMi MIX 3に対し、Mi 9は171.gと約50gもの差があります。
厚みも7.61mmと少し薄くなっており、背面のカーブが大きめになっているので、数値以上に薄く・軽く感じます。

軽さと引き換えに質感が落ちる…ということは全くなく、背面はガラスとなっています。ただ軽くするだけならプラを使えば良いですが、質感を犠牲にせず軽量化を図るXiaomiの選択は間違っていないと思います。
保護フィルムはミヤビックスさんに作っていただきました。Amazonで販売中です。(3/11現在、3個で5%オフ、5個で10%オフのまとめ買いキャンペーン中です)
アンチグレアのOverLay Plusでも問題なく画面内指紋認証できました。ノッチまでカバーされています。
イタリアAmazonで販売されているPiano Blackではこれまで通りの黒ですが、Ocean BlueやLavender Violetではホログラフィックガラスデザインとなっており、光の反射で虹色っぽい色になるようです。個人的にはBlueが好きですが虹色になるのは嫌なので、ただのBlueが欲しかったです…。

Piano Blackでもトリプルカメラの一番上のリングはホログラフィックっぽいデザインで、虹色に光ります。これが48MPカメラ…かと思いきや、一番上は超広角、真ん中が48MPで一番下が望遠となっています。

上部には珍しく赤外線ポートが付いており、Mi リモートアプリなどでリモコン操作ができます。

左側面にはAIボタンが搭載されており、Googleアシスタントを素早く起動できます。

AIボタンの動作はカメラを開く、ライトを点けるなどに変更出来ます。

SIMスロットはnano SIMが2枚入るDual SIM対応となっています。

通知LEDは上部右側にあります。

スピーカーは正面右側のほうにあります。ステレオっぽい見た目ですが、残念ながら片側だけです。
USB Type-CポートはUSB 2.0のままらしく、DisplayPort Alt Modeには対応していません。

Quick Charge 4+・USB Power Deliveryに対応しており、専用チャージャーを買わずとも18Wでの高速充電ができます。
【追記】
USB PDでは充電IC保護のため、カーネル側で9V/2Aまでに制限されていました。USB PDでは駄目なのにXiaomiの公式Quick Charge 3.0充電器では9V/3Aで充電できるようですが、本当に27W充電して安全なのでしょうか…?
ゲーミングスマホを意識しているのか、充電すると無駄に凝ったアニメーションが再生されます。

画面内指紋認証に対応
Mi 9では従来の背面指紋センサーの代わりに、画面内指紋センサーを搭載しています。
Xiaomiによると明るい場所や温度が低い場合でも正確な認証ができるよう改善したとされています。

センサーの位置にアイコンが出るので、そこに指を置くと緑色に光って指紋認証されます。認証速度は速く、ストレスを感じません。
ただ、従来のセンサーに比べまだまだ汚れに弱いのか、水で少し濡れている場合などでは認証してくれないことがありました。
インカメラを利用した顔認証 (フェイスアンロック) にも対応しており、Mi 9では地域設定を日本にしていても利用できるようになっています。画面内指紋認証では認識してくれない場合でも、顔認証を併用すれば問題ありません。

AODはカラー対応に
AMOLEDでは黒色を表示するときは消費電力が低いため、スタンバイ時でも時計などを表示しっぱなしにする「Always On Display (AOD)」が利用できます。
Mi 9ではAODのスタイルを選べるようになっており、時と分が横に並んだタイプ、縦に並んだタイプ、宇宙飛行士が描かれているタイプなどデザインを変更出来ます。
プレビューでは「木曜日, 3月 7」などと表示されていますが、実際は「3月7日 木曜日」のように表示されます。

ダークモードがMIUIでも使えるようになったので、消費電力を抑えられるほか暗い場所で使う時に目が疲れにくくなります。
Mi 9でもタップして起動は健在です。

Widevine L1対応
グローバル版Mi 9では、Widevine L1に対応しています。
WidevineはDRMの一種で、スマートフォンではL1に対応していないとNetflixやAmazon プライムビデオなどでのHDストリーミングができません。(PCではなくてもできるという理不尽仕様)
これまでMi MIX 3などフラッグシップ製品でもHDストリーミングできないWidevine L3の状態でしたが、ようやく対応され始めました。Pocophone F1で大きく話題になったのが効いているのかも知れません。

ちなみにストレージは約50GB利用可能です。ハイレゾ音楽や動画を大量に入れるのでなければ十分だと思います。

トリプルカメラで遠くも近くもきれいに撮影
Mi 9が搭載しているトリプルカメラ、48MP Sony IMX586・12MP望遠カメラ・16MP超広角カメラのおかげで、夜景から風景の撮影まで何でもこなせます。
デフォルトでは48MPそのままで出力するのではなく、4枚分を合成するような処理をして12MPで出力するようになっています。オプションで48MPモードにすることもできますが、AIシーンセレクトやHDRが利用できなくなるので、基本的に12MPモードで問題ないでしょう。
個人的には超広角モードがお気に入りです。風景や建物などを撮影する時、一枚に収めたいけれどこれ以上離れられない…というときに役立ちそうです。
撮影した写真はここにアップロードしています。
ちなみに、Camera API 2をフルサポートしているのでGoogleカメラ (MGC_6.1.021_MI8_V2e.apk) も非rootで使えます。Googleカメラでも48MP・12MPが選べます。

ゲームターボを搭載
Mi 9には特定のアプリでパフォーマンスを改善できる、ゲームターボ (GAME Turbo) が搭載されています。
ゲームターボは何故か「セキュリティ」アプリ内からしか開けないようになっています。一度開けばホーム画面にショートカットが追加されるようです。
ゲームターボという名前ではありますが、ゲームターボを有効化するアプリはゲームに限らず、何でも好きなものを指定できます。

パフォーマンスモードを有効にすると、Wi-Fiでの遅延を軽減、タッチレスポンスと感度の向上、会話中の周囲のノイズ軽減、発熱などの低減といった効果が得られるようです。タッチレスポンスと感度を上げられるのなら常に上げておけば良いと思うのですが…。
アプリ毎には、持ったときに触っていてもタッチしたことにしないようにできる「タッチ耐性エリア」、コントラストを上げて細部を強調する「強化されたビジュアル」を設定できます。
タッチ耐性エリアを設定しておけばスピーカーを覆わない形で横持ちできるので、イヤホンを使わずにプレイする場合は良さそうです。
「ゲーム内のショートカット」をオンにしておけば、左上をスワイプしてクイックアクセスを表示できます。
現在のCPU・GPU使用率やFPSの表示、ネットワークのオンオフ、スクリーンショット・動画の撮影などが簡単にできます。

ちなみにAnTuTuスコアは374128でした。現状ではSamsung S10+ (9820)を大幅に上回る世界最高レベルとなっています。Samsung S10+ (9820)は10万円越えのハイエンド端末なのでスコアが高くて当然ですが、5万円のMi 9でそれ以上出せるというのは素晴らしいですね。
ゲームターボをオンにして再計測しても特にスコアは変わりませんでした。

Bootloader Unlockは360時間待ち
Mi MIX 3に比べてあまりにも軽くて、すぐにでもメイン機にしたくなったのですが、残念ながらBootloader Unlockは360時間待ちでした。
M 9はMi MIX 3と同じくAndroid 9.0プリインストール端末なので、Android 8.1以前のものより進化したProject Treble対応端末となっています。GSIを焼くだけでほぼすべての機能が問題なく動くため、Bootloader Unlockさえ出来たらMi 9専用にビルドすることなくカスタムロムを入れられたのですが…。
720時間待ちよりかはマシですが、Bootloader Unlockに時間が掛かる仕様はなんとかしてもらいたいものです。
Xiaomi Mi 9は48MPのトリプルカメラ構成に世界最高レベルの性能を誇るSnapdragon 855、Samsung製AMOLEDにQuick Charge 4+対応バッテリーと押さえるところは押さえつつ、価格は5万円~に収めた、バランスの良いハイエンド端末です。
大画面ながらも171gという軽さなのも魅力的で、個人的にはノッチがあること以外パーフェクトな端末です。対応バンドが少ないのはデメリットですが、Y! mobileやSoftBank、今なら300円キャンペーンをしているLINEモバイルなどでもSoftBank回線が使えますし、問題ないでしょう。
グローバル版は本体価格約4.6万円と、イタリアAmazonで購入するのが最安です。イタリアAmazonのアカウントはAmazon.comのものがそのまま使えるので、まずはAmazon.comでアカウント作成・支払い方法を設定してからイタリアの方に進めば良いと思います。JCBやデビットカードなどは使えない可能性があるので、VisaやMasterCardブランドのカードの方が確実です。
※商品ページで表示されている価格はVAT込みです。注文確認画面まで進むと正しい金額に修正されます。
【08/19追記】
GearBestにてグローバル版6GB + 64GB版がクーポンGBM964BLACK
にて$337.99 (約3.6万円 )、6GB + 128GB 青がクーポンGBM9128BLUE
で$378.99、6GB + 128GB版 黒がクーポンGBM9128BLACK
にて$372.99 (約3.9万円) で販売されています。
なお、5.97インチ・155gにサイズダウンしてSnapdragon 712を搭載しているMi 9 SEも販売されています。こちらもMi 9と同じくSONY IMX586 48MPカメラを搭載しています。
ポップアップカメラを搭載することでノッチのないフルスクリーンになったMi 9Tも販売されています。