HP Thunderbolt3ドック 120W G2レビュー。USB PD100W出力できるドックで机がすっきり

この記事の賞味期限は切れています。掲載内容や情報が古い可能性があります。

USB PD 100W充電器…もといHP Thunderbolt3ドック 120W G2を購入しました。


USB PD 100W充電に映像出力など豊富なポート

HP Thunderbolt3ドック 120W G2は付属のThunderbolt3ケーブルでノートパソコンと接続し、外部ディスプレイに映像出力したり、利用できるUSBポートを増やしたりするためのドックです。

最大の特徴はUSB Power Delivery 100Wの給電に対応していることで、USB Type-Cハブと異なりノートPCからの電源供給に頼らなくても済む上、100W充電に対応しているPCならかなり高速に充電できるようになります。

有線LANポートや3.5mmイヤホンジャックも備えているので、席に置いておけばケーブル接続するだけでノートPCをデスクトップPCのように扱えます。

HP Thunderbolt3ドック 120W G2
品番 HSN-IX01
サイズ 98 x 98 x 69 mm
重さ 約747g (ドック本体+ケーブル)
USB Power Delivery出力 商品説明: 5V/5A, 9V/5A, 12V/5A, 15V/5A, 20V/5A
実際のPDO: 5V/5A, 9V/5A, 12V/5A, 15V/5A, 20V/5A
ポート数

前面:
USB Type-C x1
背面:
USB Type-A (3.1 Gen1) ×2
USB Type-C (Thunderbolt対応) x1
USB Type-C (DisplayPort対応) x1
DisplayPort映像出力端子 ×2
LANポート x1
VGA映像出力端子 x1
横面:
USB Type-A (3.1 Gen1) x1
3.5mmイヤホンジャック x1

ドック本体にThunderbolt3ケーブルが埋め込まれており、前面から飛び出しています。

前面からケーブルが生えている
前面からケーブルが生えている

ケーブルはもちろん5A、100W対応です。

100W対応
100W対応

ケーブルは底面のポートに挿さっているだけなので、底面のネジを外せば簡単に取り替えられます。

「付属のUSB-Cケーブルは簡単に取り外し可能です。」と書いてあるので、意外なことにケーブルを取り外しても保証対象外にはならなさそうです。さすがに取り替えたケーブルでの動作保証まではしてくれませんが…。

取り替え可能
取り替え可能

100W出力するためにACアダプターは最大120W出力とかなり大きくなっています。

ACアダプタが大きい
ACアダプタが大きい

コンセントへは延長ケーブルを使ってもいいですし、短いアダプターを使って挿すことも出来ます。

直接挿せる
直接挿せる

ドック本体への入力は19.5V/6.15Aです。あくまで給電するのはACアダプターのほうなので、こちらにはPSEマークはありません。

底面
底面

側面にはUSB Type-Aポートや3.5mmイヤホンジャックがあります。元々企業向け製品なので、セキュリティロック用のスロットもあります。

側面ポート
側面ポート

背面にDisplayPortなどのポートが揃っています。HDMIポートがないのが残念ですが、会社にあるようなディスプレイならVGAとDisplayPortだけでほぼ大丈夫でしょう。 

2台の4Kディスプレイへの映像出力 (4096×2160 @ 60Hz x2) に対応しているので、デュアルモニター環境の人も安心です。他にも5120 × 2880 @ 60Hz x1や、3840 x 2160 @ 60Hz x1 +
2560 x 1440 @ 60Hz x2 + 1920 x 1200 @ 60Hz x1の4ディスプレイ出力にも対応しています。

背面ポート
背面ポート

あくまでノートPC向け

Cold Socket (非Vbus Hot) –

USB Type-Cの規格では、機器が接続されたことを確認してからVbusに電圧をかけるよう定められています。

このドックは機器が接続されていない状態ではVbusに電圧をかけておらず、規格に適合した動作をしています。

Bridged CCs –

このドックのUSB Type-Cポートは別個のRpでプルアップされています。

e-MarkedケーブルでもSinkの接続を検出できるため、問題なく充電できます。

PDO –

仕様とTotal Phase USB Power Delivery Analyzerで確認した実際に通知されているPDOは一致しました。(100W対応ポートのログはこちら15W対応ポートのログはこちら)

12Vにも対応しているため、GPD PocketやOneNotebook One Mix 2などでも高速充電できます。

接続した時点で上記のPDOを通知していたため、Split PDOではありませんでした。

PDO

前面のケーブル以外のUSB Type-Cポートでは5V/3Aまでの対応です。

PDO

ケーブル情報ではVIDはHewlett-Packard、パッシブケーブルと出ています。XIDはありません。

eMarker

高速充電規格 –

USB Type-CポートはUSB PD以外の急速充電規格に対応していません。

Quick Charge等に対応していないのは良いですが、USB DCPにも非対応のため、USB PD非対応の機器には充電できません。

QC非対応
QC非対応

過電流防止機能 –

5VのPDOでは、6.8Aほどでシャットダウンされました。

5V

20VのPDOでは、6.84Aで出力がシャットダウンされました。1.6倍程度まではOKな範囲です。OKと分かっていても132Wまで出力されるのは怖いですが…。

20V

ノートPC向けとしては良いのですが、イヤホンジャックがあるためスマートフォンに挿すとUSB Type-Cイヤホンが接続されたことになってしまい、設定によっては音楽アプリが自動起動します。

あくまでUSB PD・Thunderbolt3対応ノートパソコンのためのアクセサリとして使うのであれば、かなり便利なアイテムだと思います。

外ではノートPCを使い、デスクではディスプレイやキーボードに繋いでデスクトップ的に使う、という場合マウスやキーボード、ディスプレイ用ケーブル、有線LANケーブルなどごちゃごちゃしがちですが、このドックにひとまとめにすれば机がすっきりします。快適な作業環境を作りたい方にお勧めです。

通常価格38,500円のところ、現在HP Directplusでは500台限定で割引キャンペーン中です。かなりお得なので、この機会に手に入れてみてはいかがでしょうか。

USB Type-C製品のレビューが役立った場合、私のほしい物リストから何か贈っていただけると嬉しいです。

はてブ Pocket Mastodon タイトルとURLをコピー
カテゴリ:

技適の無い機器の使用は自己責任です。
中国版デバイスは日本語に対応していないものが多いため、ADBコマンドでの日本語化が必要です。
root化済み・非rootそれぞれのやり方はこちらの記事を参考にしてください。