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タブレットとしては珍しく有機ELディスプレイを搭載した、10.5インチ 2KのAlldocube Xを購入しました。
大画面かつ高精細
クラウドファンディングで生まれたAlldocube Xは、10.5インチ・2KのAMOLEDディスプレイを搭載したAndroidタブレットです。
今ではハイエンドからミドルレンジまで、AMOLEDディスプレイを搭載したスマートフォンがいくつも登場していますが、ただでさえ低スペックばかりのタブレットの中ではかなり珍しい存在です。
Alldocube X | |
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OS | Android 8.1 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB/128GB (microSDXC 128GB対応) |
プロセッサ | MediaTek MT8176 |
ディスプレイ | 10.5インチ WQXGA 2560×1600 (Super AMOLED) |
サイズ | 243.68 x 173.14 x 6.9mm |
重さ | 500g (実測491.5g) |
SIM | 非対応 |
メインカメラ | 8MP |
フロントカメラ | 8MP |
バッテリー | 8000mAh |
USB端子 | USB Type-C |
なお、公式の仕様にはHDMI対応と書かれていますが実際には非対応です。USB Type-Cポートで映像出力できるのかと思っていましたが、対応ケーブルを挿しても何も出力されませんでした。
EUプラグの充電器とUSB Type-A to Type-Cケーブルが付属しています。
Banggoodではギフトとしてフリップカバーケースが無料でもらえます。
デフォルトの壁紙だと元々が鮮やかすぎて分かりにくいので、Pixel 2の壁紙にしました。
彩度が高めに調整されているようで、良く言えば鮮やか、悪く言えばどぎつい発色です。OnePlus 7 Proと比べると色が濃すぎて不自然な印象を受けます。
自分で微調整できれば良かったのですが、設定には調整するオプションはありませんでした。カラーフィルターを適用するアプリを使って擬似的に変えるぐらいしかできません。
格安なタブレットながらも今時のトレンドは抑えていて、正面右側面にはUSB Type-Cポートに指紋認証センサー、3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。
指紋認証センサーの反応はそこそこで、他社ハイエンド端末に比べれば認識精度が落ちるものの、使い物にならないレベルではありません。
Xperiaっぽい指紋認証センサーですが電源ボタンとは分離されており、正面左側面に電源ボタンと音量キーがあります。
上部にはステレオスピーカーとマイク、microSDカードスロットがあります。
スピーカーは音量を最小にしてもまだ大きく聞こえるぐらいです。AKM Hi-Fiチップ搭載とのことですが、Mi Pad 4 Plusとそこまで変わりが無いように感じました。
microSDカードスロットは付属のSIMピンもとい”BisonFone”で開けられます。確かにSIMスロットではないのでSIMピンとは言えないですが、そんな呼び名があったとは…。中国ぐらいでしか使われていないようなので、ブランド名がそのまま通称になった、というイメージでしょうか。
フロント・リアともに8MPカメラを搭載しています。
写真には向いていませんが、Skypeなどでのビデオ通話やメモ撮影には十分です。
OSはGoogleアプリが入っている程度で、余計なプリインストールアプリはありません。日本語にも対応しています。
AOSPからの見た目のカスタマイズはほぼされておらず、設定にも追加されているオプションはほぼありません。
ナビゲーションバーを隠せるボタンの追加や通信速度の表示などはできますが、AMOLEDディスプレイという特徴を活かすための色温度や彩度などの調整は全く出来ない、というところが残念です。
ほぼカスタマイズしていないにもかかわらず、OSはAndroid 8.1のままで、Android 9.0どころかセキュリティパッチレベル2019年3月以降にアップデートされる気配もありません。
Project Treble対応かつBootloader UnlockできるのでカスタムROMを焼くことは出来ますが、カーネルソースが公開されていないためAndroid Q以降は難しそうです。
AnTuTuベンチマークのスコアは108934でした。1440pの動画を見てもカクカクすることは無かったので、音楽や動画再生用のメディアプレーヤーとしては十分でしょう。
2K AMOLEDにUSB Type-C、ステレオスピーカーと仕様面では良い線を行っているのですが、ソフトウェア面で機能不足だったりアップデートがほぼないというマイナス要素があるのが残念です。
約2.7万円で2K AMOLED搭載というのは唯一無二といって良いぐらいなので、アップデートは気にしないから大画面で高精細なメディアプレーヤーが欲しい、という方にはおすすめです。