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約5.1万円とスペックの割に安めながらも冷却ファンや90Hz リフレッシュレートの6.65インチ有機ELディスプレイ、5,000mAhバッテリーなどを搭載したゲーミングスマホ、nubia Red Magic 3 NX629Jを購入しました。もちろん (?) 1680万色に光るLEDも付いています。
色んな意味で「ゲーミング」特化なスマホ
nubia Red Magic 3はスマートフォンとしては珍しい、冷却ファンによる空冷システムを搭載しており、ディスプレイはリフレッシュレート90Hz・240Hzタッチレスポンスレート、ゲーム用のショルダートリガーボタンを搭載するなど、負荷の高いゲームを長時間快適にプレイするために特化したスペックになっています。
ゲーミング○○といえば高性能で何故か光るものが多いですが、Red Magic 3も例に漏れず、1680万色に光るLEDを背面に搭載しています。ロゴまで光るおまけ付きです。
nubia Red Magic 3 NX629J | |
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OS | Android 9.0 |
RAM | 6GB/8GB/12GB |
ストレージ | 128GB/256GB UFS2.1 2-LANE |
プロセッサ | Snapdragon 855 (SM8150) |
ディスプレイ | 6.65インチ FHD+ 2340×1080 (19.5:9) |
サイズ | 171.7*78.5*9.65mm |
重さ | 215g |
SIM | Nano SIM Dual SIM |
メインカメラ | 48MP (Sony IMX586) |
フロントカメラ | 16MP (OmniVision OV16885) |
バッテリー | 5000mAh |
USB端子 | USB Type-C (USB 3.1 Gen1) |
ネットワーク | FDD-LTE: Band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26 TDD-LTE: Band 34/38/39/40/41 TD-SCDMA: Band 34/39 WCDMA(WCDMA): Band 1/2/4/5/8/9/19 CDMA: BC0/BC1 GSM: 850/900/1800/1900 MHz |
Red Magic 3は公式ページから直接日本に送料無料 (DHL) で届けてもらえます。
基本的にEU向けと同じ内容ですが、一応ガイドに日本語説明も書かれています。
赤いUSB Type-A to Type-Cケーブルにステッカー、EUプラグの充電器などが付属しています。また、保護フィルムが最初から貼り付けられています。
より高品質な保護フィルムが欲しい方にはミヤビックスさんのOverLayシリーズがおすすめです。
EUプラグだと充電できないのでは…という心配は必要ありません。
別途USプラグのQuick Charge 3.0充電器 ($9.90相当) が付属するので、日本でも問題なく急速充電できます。
普通は箱の中の充電器が差し替えられるのですが、EU・US両方付けてくれるとは太っ腹ですね。
日本に送ってもらえるようになったものの、技適マークはありません。
ディスプレイは6.65インチ FHD+ AMOLEDで、持ちやすいようベゼルがある分、縦長になっています。
2.5Dガラスではなく平らになっているので、端の操作もしやすいです。
正面右側に電源ボタンや音量キー、ゲーム用トリガータッチキーがあります。冷却ファンの排気口もこちら側にあります。
Red Magic 3には専用のドック Magic Adapterが用意されており、正面左側の側面に接続用のコネクタがあります。
DSDS対応のnano SIMスロットの隣にあるボタンはCompeteキーで、オンにするとゲーム用モードに切り替わり、冷却ファンが動作するようになります。
上部には3.5mmイヤホンジャックがあります。特に音ゲーではBluetoothイヤホンだと遅延で駄目になりますし、有線イヤホンが使えるのは素晴らしいですね。
背面に1680万色に光る大きなLEDがありますが、前面にもRGB対応の通知LEDライトがあります。
DTS:X/DTS 7.1 ステレオスピーカーは少し期待外れで、下側に比べ上側のスピーカーの方が音量が小さいので、アンバランスな印象を受けてしまいます。
また、OnePlus 7 Proなどでは実装されている、画面回転時に向きに合わせて出力するスピーカーを変更する機能がRed Magic 3にはないようです。そのため、画面を回転させても常に下側のスピーカーが右チャンネル出力に固定されてしまいます。
まぁスマホの小さなスピーカーではイヤホンの音質を超えることはまずないでしょうし、素直に3.5mmイヤホンジャック経由で聞いた方が良さそうです。
背面上部にはフラッシュライト、48MPカメラ、冷却ファン用の吸気口があり、その下に指紋認証センサーがあります。
指紋認証しようとしたときカメラレンズに触らないよう位置調整されていますが、センサーのサイズが小さいためか認証に失敗しやすい印象があります。顔認証は高速なので、併用した方が良いでしょう。
下部のUSB Type-CポートはUSB 3.1 Gen1対応です。対応ケーブルを使えば、高速なデータ転送が可能です。
残念ながらDisplayPort Alt Modeには対応しておらず、映像出力はできません。同じような構成のOnePlus 7 Proは対応しているだけに、残念です。
USB Type-Cポートにハブやドックを挿せば、専用ドックを使わなくても有線LAN接続できます。
ただ、通信速度はWi-Fiよりも遅くなってしまい、リンク速度866Mbpsの無線LANでは下り423Mbps出ていたにもかかわらず、有線LANでは下り125Mbpsにしかなりませんでした。
スマホゲーム用途なら100Mbps台でも困ることはないでしょうし、必要に応じて速度と安定性どちらを取るかという選択肢があるのはいいことです。
(現在私はNURO光とASUS RT-AC86Uを使っています)
LEDは細かく設定可能
背面のカラーチューブライトLEDは設定で光らせ方を変えられます。
まず設定→Multi-color LED Stripでは、「Open Redmagic symbol lamp」で背面下部のRed Magicロゴを光らせるかどうか選べます。
デフォルトでは起動時のブートアニメーション中もLEDが光るようになっていますが、オフにすることもできます。
LEDは基本的に画面がオフの時だけ光るようになっており、通知や着信があった時、充電時などでも光らせられます。
LEDが光るパターンや色は別途、LED Stripアプリで変更できます。
ゲームモードではCPU & GPUターボも
正面左側の側面にあるスイッチをオンにすると入れるゲームモードでは、特定のゲームに集中できるよう通知をオフにしたり、パフォーマンス設定を変更できます。
ゲームモードでアプリを選んで起動すると、ナビバーが無効化され、画面右をスライドして出てくるメニューでしかバック操作ができなくなります。
誤操作防止になりますが、ホームボタンやアプリ履歴ボタンで別のアプリを開けない、というデメリットもあります。
パフォーマンスモード設定ではCPU & GPUターボが可能で、常に最大クロックで動作するようになります。
ちなみに開発者向けオプションにはHardware Super Boostという項目もありますが、有効にしてもGPUクロックが810Mhzにオーバークロックされることはありませんでした。
冷却ファンの速度は初期設定では自動になっていて、温度が上昇するとファン速度も速まります。設定で常に最大速度で動かすようにすることも可能で、自動だとシャー、というような音なのが最大速度だとコオオオ、と大きめの音になります。
静かな部屋だと気になるかもしれませんが、屋外などだと周囲の音に紛れて聞こえません。
リフレッシュレートは初期設定では自動で90Hzと60Hzを切り替えるモードになっていますが、常に90Hzまたは60Hzに固定するようにもできます。
ゲーム側で最大リフレッシュレートが制限されている場合も多いので、90Hzをゲームプレイで最大限活かせるのはPokemon GOやファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアスといった一部のゲームのみです。
ゲームモード以外でも90Hzリフレッシュレートのままになるので、システムUIなども90Hzで表示されます。
CPU & GPUターボの状態でAnTuTuベンチマークした結果は383771でした。44万点にするにはやはりGPUを810Mhzにオーバークロックしないといけないようです。
過去のバージョンではダイアルアプリで*#787377373#*と入力して極限性能開関モードにすれば810Mhzになったそうですが、最新版では塞がれているようでオンにできませんでした。
PCMarkのWork 2.0では12220というスコアでした。PCMarkはウェブブラウジングや動画編集、データ操作など使用シーン別のスコアを出せるベンチマークアプリなので、ゲームだけでなく他の用途でも快適な操作ができることが分かります。
カメラも普通に使える
ゲーミング特化でカメラが犠牲になる…ということもなく、48MP IMX586を搭載しているためそれなりにきれいな写真撮影が可能です。
ただし、nubiaの標準カメラはあまり細かく設定できず微妙な感じなので、Googleカメラを使った方が良いです。(ここのMGC_6.1.021_MI8_V2e.apkなどが使えます)
nubia標準カメラのメリットとしてはHDR10形式や8K解像度のビデオ撮影ができる、というものがあります。
60fps撮影できる4Kと違って8Kでは15fpsまでに制限されてしまいますが、民生用の機器で曲がりなりにも8K動画を撮影できるというのはすごいです。
YouTubeでも画質設定で4320pが選べるようになっていることが分かります。
残念ながらゲームモードはシステムアプリには適用できないのですが、Activity Launcherなど他のアプリを起動できるアプリを噛ましてしまえば使えるので、冷却ファンで冷やしながら4K・8K動画を撮影する、ということも可能です。
ゲーム以外で常用する際は、設定→システム→詳細設定にある「Deep process clean」をオフにしておいた方が良いでしょう。
有効なままだと勝手にバックグラウンドアプリが終了されてしまいます。
あくまでゲーム特化ではありつつも、抑えるところは押さえているので普段使いでも問題ありません。
対応バンドも日本を意識してかLTE B19を含むプラチナバンドにも対応していますし、IIJmio みおふぉんなどの格安SIMを挿してゲーム用のサブ機にしてしまうのも良いかもしれません。
Red Magic公式ストアでは8GB RAM・128GBストレージ版BlackとRedが$479 → $469、12GB RAM・256GBストレージ版Camo (迷彩柄) が$599 → $589で購入できます。
他店に比べて安い上、発送されて最短一日で届くというスピード配送なので、公式ストアがおすすめです。
Red Magic 3と同じく90Hz AMOLEDディスプレイを搭載しているOnePlus 7 Proは解像度QHD+、超高速な次世代ストレージUFS 3.0搭載です。普段使いをOnePlus 7 Pro、ゲームはRed Magic 3と使い分けてみてはいかがでしょうか。