FiiO BTR7 Bluetoothレシーバーレビュー。4.4mmバランスやQi充電、aptX AdaptiveやLDACに対応

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FiiO BTR7 Bluetoothレシーバーを購入しました。

ワイヤレス充電や多コーデック対応で利便性アップ

FiiO BTR7 Bluetoothレシーバーは前モデルBTR5から画面やBluetoothチップなどがパワーアップされています。

充電はワイヤレスでもできるようになり、初となるTHX AAA-28アンプ2基も搭載しています。

モデル名 BTR7
重さ 約68g
サイズ 約39.6×83.6×14.6mm
オーディオ入力  Bluetooth 5.0
対応コーデック AAC/SBC/aptX/aptX LL/aptX adaptive/aptX HD/LDAC
ドライバーフリーモード 対応
マイク 対応 (Bluetoothモードでのみ通話に対応)
シングルエンド出力 3.5mm
バランス出力 4.4mm
USBポート USB Type-C (USB 2.0)
バッテリー容量 880 mAh
出力 PO 約 165mW(16Ω)
PO 約 160mW(32Ω)
PO 約 18mW(300Ω)
BAL 約 235mW(16Ω)
BAL 約 320mW(32Ω)
BAL 約 40mW(300Ω)
THD+N <0.00055%(1kHz/-6dB@32Ω)
<0.00048%(1kHz/-2dB@32Ω)
周波数特性 PO  20Hz~50kHz:±<0.5dB
PO  20Hz~20KHz:±<0.1dB
BAL  20Hz~50kHz:±<0.5dB
BAL  20Hz~20KHz:±<0.1dB
インピーダンス PO≤<1.2Ω(32Ω)
BAL<2.8Ω(32Ω)
ノイズフロア PO<3uV(dbA)
BAL<5.5uV(dbA)
SNR PO≥≥118dB (dbA)(32Ω dbA)
BAL≥115dB (dbA)(32Ω dbA)
サンプリングレート 最大384kHz/32bit(USB DAC) 
DSD対応 (USB IN) 384KHz 32bit/ DSD256
ハードウェア DAC: ES99219C *2,USB: XMOS XU208,AMP:THX_AAA_28*2

箱

付属品はUSB Type-C to C ケーブル、USB Type-A to Cケーブル、保護ケース、説明書です。

説明書には日本語も入っているので、今後日本でも発売する予定はあるのでしょう。

付属品

1.3インチのIPSカラーディスプレイが搭載され、使用中のコーデックが一目で分かりやすくなりました。

カラー

コーデックのほかに音量や接続モード、ゲイン (電波アイコンのようなところ) などが表示されます。

画面

保護フィルムは貼られていないため、指紋が付きにくいようにしたければミヤビックスさんのアンチグレア保護フィルム、OverLay Plusがおすすめです。

背面にはハイレゾ、MQAやTHXなどのロゴが並んでいます。

背面

ボタン類は右側面に集中しています。

電源ボタンと音量ボタンの形が違うため、ポケットの中などで操作するときに比較的分かりやすいです。

音量ボタンの下には充電をオンオフするスイッチがあり、USB Type-Cケーブルで接続した時に同時に充電してほしくないときに充電をオフにできます。

ボタン

左側面には何もありません。

ボタン

付属のケースを付けるとこんな感じです。

ボタンの区別が付きにくくなる代わりに、本体は傷から守りやすくなります。

ケース

4.4mmバランス & 3.5mmイヤホンジャック

2.5mmバランス搭載だったFiiO BTR5と異なり、FiiO BTR7では4.4mmバランスと3.5mmシングルエンド出力となっています。

4.4mmバランスのほうが音質面で有利とされているため、対応イヤホンであればより良い音を鳴らしてくれそうです。

4.4mmバランス

下部にはUSB Type-Cポートがあり、USB Type-C接続することでUSB DACとして利用できます。

32bit/384kHzまでのPCMとDSD256までのネイティブDSDの再生が可能です。

ドライバー不要でNintendo Switchにも対応するUSB Audio Class (UAC) 1.0モードと、ドライバーのインストールは必要なもののフルスペックで再生できるUAC 2.0モードの両方に対応しており、設定で切り替えられます。

 

USB Type-C充電に加えてQiワイヤレス充電にも対応しているため、置くだけで充電することもできます。

1回の充電で最大9時間の音楽再生が可能です。

USB Type-Cポート

重さ69.5gと軽量

FiiO BTR7は多機能でバッテリー容量880 mAhでありつつも、重さは69.5gと比較的軽量です。

従来モデルから大型化したとはいえまだコンパクトですし、持ち運びの際に邪魔になることはないと思います。

重さ

本体でゲインやフィルタを変更可能

FiiO BTR7は電源ボタンを2秒ほど長押しすることで設定メニューを出せます。

シャットダウンと同じ長押し操作なので、電源を切るときにも一瞬メニューに移るのが若干不格好です。

ハイゲイン・ローゲインやフィルタ、イコライザやUACモード、入力の優先度 (BluetoothかUSB DACか) の変更などをできます。

言語は英語と中国語のみでした。

設定

低音は控えめ、クリアな音質

FiiO BTR7はドンシャリではなく低音が少し控え気味で、特に高音がクリアに聞こえます。

音の広がりもよく、こもった感じがしません。

Shanling UA2に比べると、より楽器の音がはっきり明瞭に聞こえるように感じました。

 

LDACの音質優先モードだとさすがに途切れることがありましたが、他のモードやaptX Adaptiveなどでは途切れることはありませんでした。

スマホによってはLDAC対応なのにaptX Adaptiveが優先されることがあるものの、後述するアプリ設定で不要なコーデックはオフにできますし、スマホ側の開発者向けオプションでLDAC・音質優先モードに変更できます。

aptX LL

USB DACモードでも高音質です。

USB DACモード時はPCMと表示されます。

BluetoothでもUSB DACモードでも同じなのですが、再生が止まった時にブチッというノイズがなるのが少し邪魔に感じました。仕組み上仕方がない部分もありますが…。

長時間使用すると発熱します。持てないほどの高温ではありませんでした。

USB DAC

個人的にはスマホ以外に、MUSON MK3 Bluetoothトランスミッターを使ってNintendo SwitchとaptX LL (Low Latency) で接続する用途にも使っています。

アクションゲームをする程度なら遅延は気になりませんし、すべて有線にするよりケーブルが邪魔になりにくく好きな有線イヤホンを使える、というのが良いです。

Switch

アプリの出来が微妙

スマホ側で設定をするにはFiiO Controlというアプリを使います。

ただ出来が微妙で、折りたたみスマホだと広げた状態だと初期設定画面でポップアップが見切れて操作できず、折りたたまないと進めませんでした。

また、設定の読み取りに失敗するのか以前設定したものと異なる表示になることがありました。

アプリ

  • SBC
  • AAC
  • aptX
  • aptX LL
  • aptX Adaptive
  • aptX HD
  • LDAC

コーデックに対応しており、どのコーデックを使うか選べます。

コーデック

?を押すことである程度は説明してくれます。

音量調節のほか、歪み最適化やDACクロック分周比の設定もできます。

設定

イコライザもプリセットから選択したりカスタマイズしたりできます。

イコライザ

 

FiiO BTR7はコンパクトながらも手軽に高音質化できますし、有線だとケーブルの長さが足りず邪魔になってしまう場面でもFiiO BTR7を使えば半分ワイヤレスのように入力機器から離して使いやすいです。

Androidスマホならほぼ全機種対応のLDACから低遅延なaptX LL、iOS機器向けのAACまで色々なコーデックに対応し、USB DACモードだとUAC 1.0にも対応しているおかげで、あらゆる機器に接続して使えます。

 

FiiO BTR7はHiFiGoでは$199.99~で購入できます。

HiFiGoで購入すると発送から5日で届きました。

AliExpressでも販売されているのですが日本代理店の都合上、日本の住所だと購入できないようになっています。

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