Galaxy Tab S8+レビュー。綺麗な12.4インチAMOLED搭載、S 8 Gen 1だが期待ほど性能が出ない

ディスプレイ

評価: 4.5

Samsung Galaxy Tab S8+ (Tab S8 Plus) を購入しました。


Snapdragon 8 Gen 1 & 12.4インチAMOLEDディスプレイ搭載

2021年以降ハイエンドなAndroidタブレットが次々とリリースされ始めましたが、最高でもSnapdragon 870搭載の製品ばかりでした。

そんな中登場したGalaxy Tab S8+は最新のSnapdragon 8 Gen 1を搭載しており、高いCPU・グラフィック性能を誇っています。…ただし、今のところゲーム以外でしか発揮できませんが。

Galaxy Tab S8+には低遅延なSペンでの入力やAKGクアッドスピーカー、microSDカードでの容量追加など、タブレットをクリエイティブに使う人にもメディアプレイヤーとして使う人にも便利な機能が搭載されています。

One UI 4.1 X800XXU1AVB8 / X800OXM1AVB8、8GB + 128GB版でレビューしています。

  • 120Hzリフレッシュレート対応AMOLED
  • 12.4インチの鮮やかな画面
  • Snapdragon 8 Gen 1 + LPDDR5 + UFS 3.1
  • 10,090mAhバッテリー
  • 低発熱
  • AKGクアッドスピーカー
  • 低遅延で充電不要なSペン対応
  • Snapdragon 8 Gen 1の本気を引き出せていない
  • One UIにお節介機能が多い
  • 画面内指紋認証が少し遅め
  • 45W充電できる条件が厳しい
Galaxy Tab S8+ SM-X800
OS Android 12
RAM 8GB LPDDR5
ストレージ 128GB/256GB UFS 3.1
プロセッサ Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1
ディスプレイ 12.4インチ 2800 x 1752 WQXGA+ 120Hz AMOLED
サイズ 28.5 x 18.5 x 0.57 cm
重さ 572g
SIM
メインカメラ 13MP (Hynix hi1337)
+ 6MP (超広角 Hynix hi847)
フロントカメラ 12MP (Hynix hi1337)
バッテリー 10,090mAh
USB端子 USB Type-C (USB 3.2、映像出力対応)

箱

付属品はUSB Type-C to Cケーブル、Sペン、クイックスタートガイドです。

充電器が付属しておらず、かなり薄い箱です。

保護フィルムは貼られていません…ので、ミヤビックスさんに作成していただきました。

付属品

美しい12.4インチAMOLEDディスプレイ

Galaxy Tab S8+には12.4インチWQXGA+解像度のAMOLEDディスプレイが搭載されています。

発色や視野角は良く、明るさも十分です。

120Hzリフレッシュレートに対応しており、Touch Sampling Rate Checkerの結果では125Hzでした。

ディスプレイ

前モデルのGalaxy Tab S7+と同じ、Shift BRBG配列です。

配列

ホワイトバランスや画面モードは設定で変更できます。

個人的には最初から一切触らなくても良い色合いでした。

彩度

Widevine L1です。

DRM

画面内指紋認証センサー搭載

Galaxy Tab S8+は画面内指紋認証センサーを搭載しています。

少し触るだけでも認証できるPixel 6 Proなどと比べると、1~2秒ほど押さないと認証されないので遅く感じます。

スタイラスペンを付けられる背面

Galaxy Tab S8+の背面はメタリックで、あまり指紋が付きにくいようになっています。

背面用の保護フィルムもミヤビックスさんに作成していただきました。

背面

カメラ近くの黒い部分にはSペンをくっつけられるようになっています。

Sペンでの入力にはバッテリー残量がなくても良いですが、Bluetoothペアリングしてボタン操作するにはここにくっつけて充電する必要があります。

ペン

低遅延なSペン

Galaxy Tab S8+用のスタイラスペン、Sペンの遅延・レイテンシーは2.8msに改善されており、動画で撮らないと分かりにくい程度に遅延を感じることなくスムーズに書けます。

低遅延

クリスタ (CLIP STUDIO PAINT) もプリインストールされており、筆圧検知対応で太さなど表現が変わります。

必要十分なカメラ

タブレットなのでカメラ性能にこだわる人はいないと思いますが、Galaxy Tab S8+のカメラはちょっとした撮影には十分な画質です。

プレビュー画面だと妙に粗く見えるものの、出力された画像だと特に問題ありません。

インカメラについてもウェブ会議などに使うには十分です。

カメラ

AKGクアッドスピーカー

Galaxy Tab S8+を横持ちした時の左右には、4つのスピーカーが搭載されています。

AKGチューニングのクアッドスピーカーで、低音はしっかりと出ています。

ただ、高音は少し弱めでLenovo Tab P12 Proに比べると若干スカスカした音に聞こえます。

とはいえそこらのスマホに比べれば十分迫力ある音で鳴らしてくれますし、イコライザーで調整すれば好みの音になります。

USB Type-C

Dolby Atmosのほか、ゲーム用Dolby Atmosなるものも搭載されています。

若干音の広がりが良くなっているように感じます。

Dolby Atmos

45W急速充電対応、USB 3.2 Gen 1ポート

Galaxy Tab S8+のUSB Type-CポートはUSB 3.2 Gen 1で高速なデータ転送ができ、DisplayPort Alt Modeでの映像出力もできます。

45W急速充電に対応している…のですが、PPS 3.3-21V/3A対応のサードパーティー充電器だと画面点灯時で14Wでしか充電できませんでした。

USB Type-C

バッテリー寿命を延ばせるよう、急速充電をオフにしたり、最大85%までの充電に制限したりするオプションがあります。

バッテリー

ボタンやmicroSDスロットは上側に

Galaxy Tab S8+の電源ボタンや音量ボタンは左上の側面に配置されています。

ボタン

microSDカードスロットも上側にあります。

最大1TBのmicroSDカードを使えます。

microSDカード

下部にはキーボードケースを付けるためのポゴピンがあります。

スリムキーボードケースなどを装着すれば、ノートPCのように文字入力がしやすくなります。

ポゴピン

Snapdragon 8 Gen 1 + タブレットなのに性能は控えめ

スマホと違いタブレットはサイズが大きいため放熱性能を高めやすく、Snapdragon 870でも最高画質の原神を中央値60FPSでプレイできるほどに性能を引き出しやすいです。

12.4インチのタブレットにSnapdragon 8 Gen 1を搭載したGalaxy Tab S8+で本気の性能が見られる…と思っていたのですが、Samsungの発熱防止重視のチューニングのせいで実現しませんでした。

 

3DMark Wild Life Stress Testではスコア9638で、温度上昇は12℃→15℃ (3℃上昇)、28~73 FPSでした。

Snapdragon 8 Gen 1搭載の他スマホと比べるとスコアが低めですが、ほぼ発熱しておらず長時間そこそこの性能を維持する分には良さそうです。

3DMark

PCMark Work 3.0ではスコア13546でした。

PCMark

Geekbench 5ではシングルコア1216、マルチコア3502です。

Geekbench

【03/14追記】

スチールデスクのせいでバッテリー温度が12℃とかなり冷え込んでいたので、20℃以上になった状態で計測し直しました。

3DMarkはスコア8971で、温度上昇は22℃→25℃ (3℃上昇)、25~73 FPSでした。

3DMark

PCMark Work 3.0ではスコア14504で初回計測より逆に上昇しました。

PCMark

Geekbench 5ではシングルコア1225、マルチコア3236でした。

Geekbench

 

UFS 3.1を搭載している割には、シーケンシャルライトが妙に遅いです。

ランダムリード・ライトがそこそこ速くメモリコピーはトップクラスなので、実用面ではそれほど困ることはないと思います。

CPDT

RAM Plusという仮想メモリ追加の設定があり、2~8GBで追加できます。

メモリ

ここまではベンチマーク結果でしたが、実は上記の結果はほぼ無意味です。

ゲームアプリ実行時はGame Optimization Service (GOS) というサービスが動くため、最適化という名目で勝手にパフォーマンスを制限されてしまいます。

こちらに対象ゲームのリストをアップしていますが、対象は3,281種類と膨大です。

ゲームかどうかを判別するために非ゲームのアプリ (最適化対象外) も6,700種類以上リストアップされているものの、ベンチマーク系アプリは一切記載されていません。

ベンチマークの数値だけは良く見せて実際の動きはユーザーに黙って制限する、というのは悪手でしょう。

 

GOSが有効な状態で、原神を最高画質・60FPS設定で動かしてWeTest PerfDogで計測すると平均55.4FPSでした。

平均消費は9071.5mWでした。

Snapdragon 870のLenovo Tab P12 Proが7782.28mWで中央値60FPSであることを考えると、せっかくのSnapdragon 8 Gen 1なのに最大性能は発揮できておらず、燃費が悪いという結果になりました。

バッテリー温度は最大でも19.6℃程度までしか上昇しませんでした。

低発熱なのは良いことですがタブレットでは多少無茶をしても十分放熱できるのですし、低発熱重視とパフォーマンス重視どちらにするかユーザーが選べるようにしてもらいたいです。

原神

バッテリー温度を20℃以上にした状態で再計測すると平均47.8FPSでした。

22℃ほどに上がるにつれてパフォーマンスがガクッと落ちていくようです。

原神

お節介なOne UI

One UIは独自機能が多数搭載されているのですが、少々アピールが過剰気味です。

まず初回セットアップ時のデータ移行はGoogleではなくSamsung独自のものに置き換わっており、すぐペアリングが切断される上に結局エラーで移行できませんでした。

サイドバーやペンのアクションボタンが最初からフローティング表示されていたり、電源ボタンの長押しでSamsung独自の音声アシスタントBixbyが起動したり、と独自機能の押しつけが多く、使わない機能をオフにしていくのが面倒でした。

電源ボタン

ダブルタップで画面オンオフ、画面を見ているときは消灯しないといった便利なモーション・ジェスチャーがあります。

何故か常時表示ディスプレイ (AOD) は対応しておらず、時計を表示できるものの真っ黒にならない「デイリーボード」しか使えません。

ジェスチャー

Bootloader Unlock可能

OEMロック解除をオンにして電源を切り、音量ボタン上下を両方押しながらUSBケーブルで接続するとBootloader Unlockできる画面が開きます。

音量上ボタンを長押しするとUnlockへ進めます。

ファームウェアはFrijaでSM-X800・XAR (US版の場合) と入れればダウンロードできます。

Bootloader Unlock

まとめ

  • 120Hzリフレッシュレート対応AMOLED
  • 12.4インチの鮮やかな画面
  • Snapdragon 8 Gen 1 + LPDDR5 + UFS 3.1
  • 10,090mAhバッテリー
  • 低発熱
  • AKGクアッドスピーカー
  • 低遅延で充電不要なSペン対応
  • Snapdragon 8 Gen 1の本気を引き出せていない
  • One UIにお節介機能が多い
  • 画面内指紋認証が少し遅め
  • 45W充電できる条件が厳しい

 

せっかくのSnapdragon 8 Gen 1が低発熱を最重要視する「最適化」のせいで押さえ込まれており、期待していたほどのゲーム性能にはなりませんでした。

とはいえGOS問題はSamsungからすぐ改善するとのコメントが出されていますし、しばらくすれば解決はしそうです。

性能以外では鮮やかで綺麗な12.4インチの大画面にクアッドスピーカー、充電要らずのスタイラスペンなど、コンテンツ消費も製作もこなせるスペックが揃っていますし、GOS問題が解決すれば完璧なAndroidタブレットになると思います。

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