Lenovo Yoga Pad Proレビュー。据え置き用途に最高なスタンド・映像入力対応13インチタブ

Lenovo Yoga Pad Proレビュー。据え置き用途に最高なスタンド・映像入力対応13インチタブ

Lenovo Yoga Pad Pro (Yoga Tab 13) を購入しました。


据え置き特化の尖った高性能タブレット

Androidタブレット市場はここ最近ローエンド・ミドルレンジばかりがほとんどで、ハイエンドはGalaxy Tab S7ぐらいしかありませんでした。

ところがLenovoが発売したYoga Pad ProはSnapdragon 870搭載でSnapdragon 865を超える性能を持っている上に、キックスタンドに9Wスピーカーを搭載するなど他に類を見ない特徴を持っています。

micro HDMI入力によりタブレットとしてだけでなくモニターとして使うこともでき、据え置き型の用途に特化しています。

  • パワフルなSnapdragon 870
  • 13インチ2Kディスプレイ
  • キックスタンド付き
  • JBL 9Wスピーカー
  • Dolby Vision & Dolby Atmos対応
  • UFS 3.0ストレージ & LPDDR5メモリ
  • 映像出力 & 入力 両対応
  • 10200mAhバッテリー
  • 4096段階の筆圧検知に対応
  • 日本でも発売予定あり
  • 830gで、持って使うには重たい
  • 60HzのLTPS LCD
  • GPS非対応
  • 非防水
Lenovo Yoga Pad Pro YT-K606F
OS Android 11
RAM 8GB LPDDR5
ストレージ 256GB UFS 3.0
プロセッサ Qualcomm Snapdragon 870
ディスプレイ 13インチ 2K 2160×1350
サイズ 293.35 x 203.98 x 6.2~24.9mm
重さ 830g
SIM
メインカメラ
フロントカメラ 8MP
バッテリー 10200mAh
USB端子 USB Type-C (USB 3.1・映像出力対応)

YOGA

micro HDMIケーブル付き

Lenovo Yoga Pad ProにはHDMI to micro HDMIケーブル、3.5mmイヤホンジャック変換アダプター、USB Type-C to Type-Cケーブル、30W USB Type-C充電器、説明書が付属しています。

スタイラスペンがついていればもっと良かったですが、Lenovoとしてはあまり重視していないということでしょう。

付属品

保護フィルムは貼られていなかったので、ミヤビックスさんに作成していただきました。

アンチグレアのOverLay Plusはシルエットすら映り込まないほどの反射防止で、さらさらとした指滑りで指紋がつきにくいです。

13インチ 2K大画面

Lenovo Yoga Pad Proのディスプレイは13インチとかなり大きく、机に置いておくには大きすぎず小さすぎずというちょうどいいサイズ感です。

過去には18.4インチのGalaxy Viewなんてものもありましたが、さすがに大きすぎますしね…。

2K 2160×1350解像度で画素密度は196ppiとスマホに比べれば低めですが、粗さは感じずむしろ文字が綺麗に表示されているように感じます。

LCDのためGalaxy Tab S7+のようなAMOLEDタブレットに比べると発色の鮮やかさには欠けますが、単体で見れば違和感はありません。

ディスプレイ

60Hzリフレッシュレートなのが残念ではあるものの、タッチやスクロールはスムーズです。

高リフレッシュレートはゲームでは必要になるものの動画ではあまり関係がないですし、ポータブルテレビ的に使う用途では60Hzでも問題ありません。

Androidタブレットは2021年にもなって56Hzや48Hzなど低リフレッシュレートのものが平気で販売されている (しかも仕様に表記なし) ので、60Hzという「普通」の水準にしてくれただけでもありがたいです。

 

暖色寄りの色合いですが、色温度は設定から自由に調整できます。

Galaxy Tab S7では調整できないですし、色温度を自分好みにしたい人はYoga Pad Proのほうが良いと思います。

カラー設定

Androidタブレットといえば「スマホ向けに縦向きにしか最適化されていないアプリがある」ことが問題になりますが、Yoga Pad Proには「スマート ローテーション」という機能があるため、縦向き表示しかできないアプリでも横画面のまま見やすく表示できるようにしてくれます。

余白がある状態で画面中央に縦向きに表示されるので、引き延ばされて見にくくなることもありません。

スマートローテーション

Dolby Vision・HDR10・HDR10+・HLG対応で、対応コンテンツであればHDRで見られます。

ちなみにWidevineはL1でした。グローバル版を焼いたりBootloader UnlockしてもL1のままです。

Widevine

背面カメラなし

Lenovo Yoga Pad Proはなんと背面カメラを搭載していません。

他社はタブレットでもメモ用途程度にしか使えないカメラをひとまず搭載してきますが、Lenovoは「据え置き特化なのだから不要」とばかりに容赦なく削っています。

実際の所Lenovo Yoga Pad Proで写真を撮る人がどれほどいるか、と考えるとこのコスト削減は妥当といえます。

 

コストだけでなくデザイン性でもカメラが邪魔することがありませんし、レンズ汚れを気にせずに背面上部をどこでも持てます。

背面は上半分はアルカンターラ (ファブリック) となっており手触りが良いです。

背面

GPSは非搭載、Wi-Fi & BTスキャンのみ

これまた据え置き用途を想定したコストカットなのか、GPS非対応です。

Wi-FiとBluetoothでの位置情報取得はできますが、Pokemon GOなど位置情報ゲームをする用途には向きません。まぁYoga Pad Proでやろうとする人はいないでしょうけれど…。

カーナビ的に使いたい人にとっては大きなマイナスポイントとなりそうです。

Wi-Fi 6 リンク速度1200Mbpsに対応しており、Bluetoothは5.2です。

位置情報

キックスタンドで立てたり引っかけたりできる

Lenovo Yoga Pad Pro最大の特徴である「キックスタンド」。

180°自由に角度調整でき、立てるのはもちろんフックに引っかけたり、20°ほどで浮かせたりできます。

ゴムで滑りにくくしてありますが、画面を押すと動いてしまうので「しっかり固定できる」というレベルではありません。

ポート

4096段階の筆圧検知に対応しており、この状態だと普通に机に置くよりもペン入力しやすくなると思います。

斜め

キッチンでフックに吊り下げてレシピを映す、というのも便利そうですが、非防水なので水しぶきが心配というのが若干マイナスです。

フック

重さは保護フィルムを貼った状態で845gでした。

一般的な13インチノートPCよりは軽い、軽量特化のノートPCよりは重いという程度です。

持ち歩けないこともないですが、基本はやはり家に置いておく使い方がメインになると思います。

重さ

JBL 9Wスピーカー

Lenovo Yoga Pad Proには2.5W x2、2W x2のスピーカーが搭載されています。

JBLと提携してチューニングされており、低音・高音どちらもしっかり出ています。

ロゴ

Dolby Atmosオフだとくぐもったような音であまり迫力がありませんが、オンにして「ダイナミック」にするとくっきりとした音になります。

「映画」だと音量が少し大きめになり低音がより強調された広がりのある音に、「音楽」では高音が出やすくなるようでした。クイック設定から即座に変更できるので、シーン毎に切り替えて使うと良いでしょう。

音量も十分出ており室内では半分以下でも大きく感じる程度でした。

スピーカー

スピーカーは上下4箇所に分かれています。

スピーカー

映像の入出力どちらも対応

Yoga Pad ProのUSB Type-CポートはUSB 3.1 Gen1で、DisplayPort Alt Modeでの映像出力に対応しています。

映像出力できるスマートフォンはハイエンドクラスでは当たり前となっていますが、Lenovo Yoga Pad Proは「映像入力」にまで対応しています。

一応アプリを使ってミラーリングする機能であれば他社タブレットでも使えますが、micro HDMIケーブルによる低遅延で安定した入力ができるものは今となってはほぼありません。

mini HDMIポート

Yoga Pad Proから出力するモードでは、普通に画面をミラーリング表示させることもできますし、PCモードにすることもできます。

出力モード

PCモードでは自由にマルチウインドウ化して使用でき、マウスやキーボード操作に最適化されています。

残念ながらPCモードは中国版ZUIにのみ搭載されているようで、グローバル版ROMでは見つかりませんでした。

出力

 

Yoga Pad Proをモニターとして使う場合は、HDMIケーブルを接続すればすぐ切り替わります。

付属のケーブルのせいなのか映像に赤色のノイズが混じることがありましたが、何度か挿し直すと直りました。

Nintendo Switchもこの通りドック接続でき、9Wスピーカーと相まってそこらのポータブルモニターよりも高画質・高音質な環境でプレイできます。

10200mAhバッテリーのおかげで電源がなくても動かせますし、かなり快適です。

Switchと接続

視野角が良く、斜めから見ても白っぽくなりにくいです。

視野角

モニターとして使用しているとタッチ操作はできないものの、タッチして簡易コントロールを出すことはできます。

画面左下のボタンを押せばアスペクト比を16:10と16:9に変更でき、16:9しか対応していないコンテンツも正しく表示できます。

アスペクト比

据え置き向けに充電制御あり

Yoga Pad Proは据え置き用途が想定されているだけあって、充電しっぱなしでもいいようにしてくれる設定が用意されています。

「バッテリー保護モード」オプションが有効だと40~60%の間で推移するように調整してくれるため、過充電を防いで寿命を延ばしてくれます

充電制御

中国版でもGoogle Playストアは入れられる

Yoga Pad Proには中国版ZUIがプリインストールされています。

英語と中国語しか選べず、英語の翻訳も誤訳まみれです。

言語

Playストアは入っていませんが、別途APKをインストールすることで普通に起動でき、Playプロテクト認証も何故か通っています。グローバル版ROMだと通らないのに…。

なお、Playプロテクト認証を通っているのにNetflixはインストールできません。

Google Play

原神も最高画質・60FPSで動作

Yoga Pad ProはSnapdragon 870・LPDDR5メモリ・UFS 3.0ストレージを搭載しており、10万円越えのハイエンドスマホに勝るとも劣らない性能を誇っています。

個人的に記録しているベンチマーク結果一覧 (*22、*23) でも上位にランクインしています。

以下グローバル版ROMでのベンチマーク結果です。

3DMark Stress Testではスコア4232→4207、温度は31℃→32℃ (1℃上昇) でした。Galaxy Tab S7+のSnapdragon 865 Plusを上回るスコアで、満足いく結果です。

面積が大きい分放熱がよく、触ってもあまり分からない程度の発熱に抑えられています。

同じSnapdragon 870のPOCO F3と比べると多少性能を落とされているようですが、POCO F3は42℃まで上昇していましたし、低い温度でそこそこの性能を発揮できる方が快適さが長く続きます。

3DMark

ドキュメント編集など普段使いの性能を測るPCMark Work 3.0ではスコア10941でした。

PCMark

GeekBenchではシングルコア966・マルチコア3098です。

GeekBench

ストレージやメモリもかなり高速で、アプリインストール時などに突っかかりがありません。

ストレージ

原神も最高画質・60FPS設定と最高負荷で動かしても、中央値 56FPSの滑らかな動作でした。(プロ向けベンチマークソフトGameBench Proにて計測しています)

13インチ 2Kの高画質な環境でスムーズに動かせるのは素晴らしいです。

GameBench

グローバル版ROMへの書き換え方法

中国版ROMからグローバル版ROMに書き換えるには、QPSTに付属するQFILツールを使います。

何故かグローバル版ROMはあるのに中国版ROMは配布されていないようなので、今のところ中国版ROMに戻せないことに注意してください。

前提条件:

  • QPST 2.7.472以降をインストール
  • ドライバーもインストール
  • Yoga Pad Pro側の設定でビルド番号を7回タップして開発者向けオプションを出し、USBデバッグを有効化
  • adb・fastbootをセットアップ
  • (念のため) 開発者向けオプションでOEM ロック解除をオンにする

手順:

  1. このページからグローバル版ROMをダウンロード
  2. Cドライブ直下にフォルダを作り、ZIPの中身を展開する
  3. QFILを開き、Conversationを押す
  4. Device TypeをUFSにして、「Reset After Download」にチェックを入れてOKを押す
  5. Load Contentを押し、2.で展開したcontents.xmlを選ぶ
  6. コマンドプロンプトでadb reboot edlを実行する
  7. Download Contentが青くなったらすぐに押す
  8. しばらくすると書き込み完了し再起動する
  9. fastbootモードから進めなくなるので、コマンドプロンプトでfastboot set_active aを実行する
  10. 再起動する

QFIL

QFILはEDLに入ってすぐにDownload Contentを押さないとエラーになってしまいます。

他にもUSBポートによって相性がある (USB 2.0で良い場合とUSB 3.0でないと逆に駄目な場合がある) ので、うまくいかなければポートを変えてみてください。

「QSaharaServer Fail: ディレクトリ名が無効です」などとエラーが出る場合は、QFILが古いので新しめのQPSTをインストールし直してください。

Bootloader Unlockも自由にできますし、QFILがあるおかげで完全文鎮化のリスクがかなり低く、root化して使いやすいです。

 

グローバル版は中国版に比べてAOSP寄りで、かなり機能が絞られています。

何故かアンビエントディスプレイ (常にロック画面を表示) があるのにダブルタップで画面オンは使えない、など調整が中途半端です。

(なお、root化してresetprop persist.sys.gesture.dclick 1を実行すれば有効化できます。アンビエントディスプレイと併用は不可なのが残念…。)

機能性でいえば中国版のほうが多機能ではあるものの、Googleサービスとの親和性やタスクキルの頻度、日本語表示の面ではグローバル版のほうが良いので悩みどころです…。

グローバル版

日本でも発売予定あり

Yoga Pad Pro YT-K606FはグローバルではYoga Tab 13として発売される予定です。

グローバル版の認証情報には技適マーク🅁202-SMJ041があるため、今後グローバル版の発表とともに日本でも発売されるはずです。

日本市場のAndroidタブレットは低スペックばかりで話にならないですし、価格次第ではYoga Tab 13 一強になりそうですね。

技適

まとめ

  • パワフルなSnapdragon 870
  • 13インチ2Kディスプレイ
  • キックスタンド付き
  • JBL 9Wスピーカー
  • Dolby Vision & Dolby Atmos対応
  • UFS 3.0ストレージ & LPDDR5メモリ
  • 映像出力 & 入力 両対応
  • 10200mAhバッテリー
  • 4096段階の筆圧検知に対応
  • 日本でも発売予定あり
  • 830gで、持って使うには重たい
  • 60HzのLTPS LCD
  • GPS非対応
  • 非防水

 

Lenovo Yoga Pad ProはSnapdragon 870にLPDDR5、UFS 3.0とかなり高い性能で、日本で一般的に売られているAndroidタブレットとは比較にならないレベルのパフォーマンスを発揮してくれます。

JBL・Dolby Atmosの9Wスピーカーにしっかり立たせられるキックスタンド、Dolby Vison対応13インチ2Kディスプレイとポータブルテレビとして役立つエンタメ性能も兼ね備えており、タブレットとしてだけでなくmicro HDMIケーブルでモニターとして使うこともできるため、時間が経って他機種に乗り換えた後でも役割を持たせられます。

スマホの延長線上ではなく、完全に据え置き用に最適化されているため万人におすすめできるわけではありませんが、刺さる人にはかなり刺さると思います。

Lenovo Yoga Pad Proは定価3999CNY (約6.9万円)で、AliExpressでは$682.33 (約7.5万円) で販売されています。

京東ではセールで3299CNY (&クーポンで送料分無料) で約5.7万円だったので、618セールで安くならないかチェックしてみても良いかもしれません。

GIZTOPで購入する

AliExpressで購入する

京東で購入する

グローバル・日本での発売の発表日はまだ公表されていませんが、発売が楽しみですね。

Lenovo

なお、持ち歩き用途が多いという場合は同じくLenovoの新製品小新Pad Pro 2021 (Xiaoxin Pad Pro 2021) が良いかもしれません。

こちらはSnapdragon 870を搭載し、ディスプレイは11.5インチ 2.5K OLED、90Hzリフレッシュレート対応です。

GIZTOPで購入する

AliExpressで購入する

はてブ Pocket Mastodon タイトルとURLをコピー

カテゴリ: ,
コメントフォーム右上の「ログイン」メニューで各種SNSアカウントでログインできます。
匿名でコメントしたい場合は、名前とメールアドレスを入力した後「アカウントを作成せず投稿する」にチェックを入れてください。Disqusに登録すると、返信通知を受け取れます。

当サイトで紹介するMODやアプリなどの内、システムファイルの改変やシステムに深く関わるものはroot化やリカバリが必須となります(root化の必要なしと明記している場合は除く)。導入はバックアップを取ってから自己責任で行ってください。また、技適の無い機器の使用は自己責任です。