motorola edge X30レビュー。Tensorを上回る性能のSnapdragon 8 Gen 1にクセの少ないOS搭載

motorola edge X30レビュー。Tensorを上回る性能のSnapdragon 8 Gen 1にクセの少ないOS搭載

評価:4.5

motorola edge X30 中国版を購入しました。


格安なのに最高レベルの性能 & OS

motorola edge X30はSnapdragon 8 Gen 1、Android 12を搭載したスマートフォンです。

同規格内でも最高峰の性能を持つメモリ・ストレージも搭載しており、ディスプレイは144Hzリフレッシュレートに対応しています。

中国版であるにもかかわらず日本キャリアのVoLTEに標準対応していますし、余計なカスタムUIがなくバックグラウンドのアプリも勝手に終了されにくいので、グローバル版でなくても普段使いがしやすいOSとなっています。

このレビューはS0SC32.16-29-12バージョン、12GB+256GB版で行っています。

  • 144Hzリフレッシュレート対応AMOLED
  • Snapdragon 8 Gen 1 + LPDDR5 + UFS 3.1
  • 高速なサイド指紋認証センサー
  • 68W急速充電対応
  • 中華OSなのにタスクキラーが弱め
  • 余計なカスタムが少ない多機能版Pixelスタイル
  • 日本キャリアのVoLTE対応
  • 横持ち時に照度センサーが覆われやすい
  • カメラ性能は低め
  • 1080p@60FPSの撮影不可
  • サイドの感触が安っぽい
motorola edge X30 XT2201-2
OS Android 12
RAM 8GB/12GB LPDDR5
ストレージ 128GB/256GB UFS 3.1
プロセッサ Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1
ディスプレイ 6.7インチ FHD+ 144Hz AMOLED
サイズ 163.56 x 75.95 x 8.49mm
重さ 194g
SIM nano SIM + nano SIM
メインカメラ 50MP (OV50A40)
+ 50MP (超広角 S5KJN1SQ03)
+ 2MP (深度 OV02B1B)
フロントカメラ 60MP (OV60A40)
バッテリー 5000mAh
USB端子 USB Type-C (USB 3.2 Gen 1、映像出力対応)
バンド 5G: n1 / n3 / n5 / n7 / n8 / n20 / n28 / n38 / n41 / n41 HPUE / n78 / n78 HPUE
4G: B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B34 / B38 / B39 / B40 / B41 / B41 HPUE
3G: B1 / B2 / B5 / B8
2G: B2 / B3 / B5 / B8

motorola edge X30

付属品は68WUSB Type-C充電器、USB Type-C to Cケーブル、保護ケース、説明書等です。

保護フィルムは最初から貼り付けられています。

付属品

144Hz対応のAMOLEDディスプレイ

motorola edge X30はAMOLEDディスプレイ搭載モデルとしては少し珍しい144Hzリフレッシュレート対応です。

タッチサンプリングレートは576Hzとのことで、Touch Sampling Rate Checkerの結果では285Hzでした。

上部中央にパンチホールがあります。

ディスプレイ

リフレッシュレートは自動、60Hz、144Hzから選べます。

内部的には48Hz、90Hz、120Hzもあるようです。

発色や視野角は良く、色合いを調整することもできます。

リフレッシュレート

ダイヤモンド配列です。

ダイヤモンド

Widevine L1なのでプライムビデオなど各種ストリーミングサービスでHD画質で再生できます。

Widevine

保護フィルムは最初から貼られていますが、低反射でさらさらな指滑りのほうが良いのでミヤビックスさんにOverLay Plusを作成していただきました。

パンチホールやセンサー類の切り抜きもぴったりで素晴らしいです。

アンチグレア特有のギラつきは多少ありますが、ダークモードだとあまり目立ちません。

明るさセンサーなどが左上のほうにあるので、横持ちした時に指で覆われてしまいやすいです。

左側に操作エリアがあるタイプのゲームだとプレイ中に不意に画面が暗くなってしまうので、別の向きに回転させないといけません…。

センサー

青いグラデーションの背面

motorola edge X30の背面は端がカーブしており、光の反射で青~青緑っぽいグラデーションで色が変わります。

さらさらで指紋が付きにくいです。

motorolaロゴの部分が若干盛り上がっているため、保護フィルムを貼ると浮いてしまいます。

背面

カメラ性能は控えめ

スマートフォンのコストの中でもカメラが占める割合は大きめなため、コスパをよくするためにケチられることが多いです。

motorola edge X30も例に漏れずカメラモジュールでコスト削減されており、50MP + 50MP + 2MPトリプルカメラで数字だけ見れば良さそうに見えますが、やはりコストに見合ったレベルに収まっています。

撮影した写真はこちらに保存しています。

カメラ

赤色や緑色の彩度が高くなりがちです。

彩度

日中であればそこそこ綺麗に撮影はできます。

ローストビーフ

ただ、薄暗い場所で明るいものを撮影しようとした時などに、光の帯ができてしまうことがあります。(写真の下側にある緑っぽい光)

おそらくゴースト・フレアを抑えるためのレンズコーティングがあまりされていないのでしょう。

フレア

最大10倍までズームできますが、5倍ズームの時点でディテールが失われており、JBLロゴが潰れてしまっていました。

ズーム

夜景は…ホラー映画に出てきそうな色合いになってしまいました。

鮮明さに欠けていますし、夜景は撮れないものとして諦めたほうが良いでしょう。

夜景

動画はFHDでも30FPSまでしか撮影できず、60FPS撮影するオプションがありません。

ほぼ使わない8Kにかまけている暇があるなら60FPS撮影できるようにして欲しかったです…。

動画

サイド指紋認証センサー

motorola edge X30の電源ボタンは指紋認証センサー内蔵です。

他機種に比べると上側に寄っているので、握ったときに少し押しにくいことがあります。

サイドフレームはプラスチック感のある手触りで、安っぽく感じます。

ただ、熱伝導が良すぎる金属フレームに比べればプラの方が発熱時の不快度を下げられるので、そういう意味ではアリかもしれません。

電源ボタン

認証速度は高速で、タッチしてすぐロック解除できます。

ボタンを押した後に認証させるよう変えることもできます。

ロック解除

アプリ起動できる独自キー

左側面には好きなアプリを起動できる独自キー「My Key」があります。

キー

ショートカットを設定できないのでTaskerでアプリを作るなど工夫しないといけないですが、操作の自由度が高まります。

キー

上部はマイクがあるだけです。

上部

映像出力対応のUSB Type-Cポート

motorola edge X30のUSB Type-CポートはDisplayPort Alt Modeでの映像出力に対応しており、USB 3.2 Gen 1で高速なデータ転送が可能です。

同じ格安スマホでもXiaomiやOnePlusなどだとUSB 2.0にしてコスト削減されることが多いですし、ここが削られていないのは良いですね。

Ready forという独自のモードもあり、Windowsデスクトップのように好きなサイズのウインドウでアプリを開いたり、キーボードやマウスを繋いだりできます。

motorola edge X30の画面をタッチパッドとして使うこともできます。

USB Type-C

日本キャリアのVoLTE対応

motorola edge X30は通話用スピーカーを併用するタイプのステレオスピーカーで、高音が少し弱めです。

USB Type-Cポート横にSIMスロットがあり、nano SIM 2枚が入ります。

生活防水で、気休め程度にゴムパッキンがあります。

対応バンドは

  • 5G: n1 / n3 / n5 / n7 / n8 / n20 / n28 / n38 / n41 / n41 HPUE / n78 / n78 HPUE
  • 4G: B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B34 / B38 / B39 / B40 / B41 / B41 HPUE
  • 3G: B1 / B2 / B5 / B8
  • 2G: B2 / B3 / B5 / B8

Y! mobileSoftBankLINEMOといったSoftBank系の回線向きです。

SIM

デフォルトでVoLTE対応なので、データ通信やSMS含め問題なく使えます。

VoLTE

200g切り

両面保護フィルム込みで重さは198.5gでした。

198.5g

圧倒的なグラフィック性能

motorola edge X30が搭載しているSnapdragon 8 Gen 1は特にグラフィック性能が高く、Google Tensorをも上回る水準です。

3DMark Wild Life Stress Testではスコア10200→7603 (安定度74.5%)、温度は19℃→38℃でした。

Pixel 6 Proがスコア6816なので、Snapdragon 8 Gen 1は発熱してスコアが落ちた状態でさえGoogle Tensorを上回る性能を出せていることになります。

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3DMark

PCMark Work 3.0ではスコア18170でした。

20~21℃程度の温度をキープしていながらも、Snapdragon 888搭載でサーマルスロットリング機能がないMeizu 18のスコアを上回る結果です。

半分チートのようなMeizu 18と違って、素のパフォーマンスでこれほどのスコアをたたき出せているのは素晴らしいです。

PCMark

Geekbench 5の結果ではシングルコア1197・マルチコア3787でした。

よくチューニングされたSnapdragon 888 Plusには大差を付けられていないですが、今後最適化が進んでいけばもう少し改善されるかもしれません。

CPU

原神を最高画質・60FPS設定と最高負荷で動かすと、中央値 57FPSの滑らかな動作でした。(プロ向けベンチマークソフトGameBench Proにて計測しています)

16分のプレイでバッテリー温度は40℃程度までしか上昇しておらず、問題なく持って使える範囲です。

高フレームレートで比較的安定して動かせるものの平均1929mA、7879.21mWと消費は大きく、2時間27分程度しかプレイできないようです。

原神

メモリ・ストレージ性能も高く、ランダムライトは普通ですが他はトップクラスです。

特にシーケンシャルライト、メモリコピーは頭一つ抜き出ています。

ストレージ

Pixelに便利機能を足したようなMYUI 3.0

motorola edge X30に搭載されているMYUI 3.0は、UI面ではほぼAOSPそのままです。

Pixelと同じようなスタイルで、壁紙ベースの色も利用できます。

クイック設定

日本語は設定では選べませんが、adb shellでsettings put system system_locales ja-JPコマンドを実行して再起動すれば日本語設定になります。

カスタマイズ設定ではフォントやアイコンの形状などをカスタマイズできます。

zFontでは変更できませんでしたが、ストアで配布されているAPKを弄ってしまえば自作のフォントに差し替えられました。

こちらのAPKをインストールすればMejiroに変更できます。(Aa方萌を選んでください)

カスタマイズ

バッテリーの制限もAOSP準拠で、制限なし・最適化・制限を選べます。

中国版OSなのにバックグラウンドのアプリの終了が強くなく、制限なしにしなくてもちゃんと動き続けることが多いです。

残念ながら通知はデフォルトオフになっているので、必要なアプリはオンに変更しないといけません。

一度オンにしてしまえばすぐに届くようになるので、システムがほぼ英語のままになることさえ我慢できれば、かなり普段使いしやすいOSだと思います。

バッテリー

別途PlayストアのAPKをインストールしないといけないですが、Playプロテクト認定済みなのでNetflixなどもインストールできます。

Playプロテクト認定

APKインストール時にはおすすめアプリが出てきますが、広告らしい広告があるのはこの画面ぐらいです。

APKインストールは普段はほとんどしない人の方が多いでしょうし、問題ないと思います。

広告

サウンド設定では端末を下向きにしてマナーモードにする機能や、画面オフ時に音量キーで再生中の曲を変えられる機能などをオンにできます。

残念ながら日本のSIMを挿したときのスクリーンショット音はオフにできないようです。

ディスプレイ

地味に便利なのが「マルチ音量」。

アプリ別に音量を設定できる上、特定のアプリ起動時に自動でミュートにさせることもできるので、例えば「外でゲームアプリを起動したときにタイトルコールを大音量で流されてしまう」というような事態を防げます。

マルチ音量

Dolby Atmosはmotorola独自のカスタマイズが入っているようで、ゲームモードやポッドキャストモードも利用でき、バスブーストやバーチャライザなど少し細かく調整できます。

Dolby Atmos

ディスプレイ設定では、画面を見ている間は自動消灯を無効にする親切ディスプレイ、端末を持ち上げたりタップしたりした時に時計を表示するピークディスプレイなどを設定できます。

タッチ感度を上げるオプションも用意されています。

ディスプレイ

バッテリーはいたわり充電のような最適化充電と、3日以上充電しっぱなしなら充電を抑制する機能が使えます。

バッテリー

まとめ

  • 144Hzリフレッシュレート対応AMOLED
  • Snapdragon 8 Gen 1 + LPDDR5 + UFS 3.1
  • 高速なサイド指紋認証センサー
  • 68W急速充電対応
  • 中華OSなのにタスクキラーが弱め
  • 余計なカスタムが少ない多機能版Pixelスタイル
  • 日本キャリアのVoLTE対応
  • 横持ち時に照度センサーが覆われやすい
  • カメラ性能は低め
  • 1080p@60FPSの撮影不可
  • サイドの感触が安っぽい

カメラ性能こそ低めではありますが、Snapdragon 888搭載機種と同じ程度の発熱量なのにGPU特化のGoogle Tensorをも上回るパフォーマンスを出せるなど、その他の性能面はかなり高いです。

OSもPixelスタイルをベースに便利機能を詰め込まれているおかげでかなり使いやすいですし、カメラよりも他の性能や使い勝手を重視する人には有力な選択肢になると思います。

安めのハイエンドスマホなのに映像出力やデスクトップモード、USB 3.2 Gen 1を削っていないところも好印象です。

 

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