OnePlus 2.0が発表されました。
OxygenOS開発トップが統合OSを監督
OnePlusがOPPOとの統合により「OnePlus 2.0」フェーズに移行することを発表しました。
「OnePlus 2.0」でこれまでと同じNever Settleの精神で世界中のユーザーに最高品質の製品を提供し続ける、より成熟した信頼できるテクノロジーブランドになった、としています。
OnePlus 2.0 – The Next Step of Our Journey
製品ラインナップの整理
OnePlus 2.0では、これまで乱立していたラインナップが見直されるようです。
『2020年の成長と成功を踏まえ、今後もユーザーの皆様に高品質な体験を複数の価格帯で提供するとともに、より競争力のある価格設定を行っていきたい』とのことです。
グローバル向けにはプレミアム・ウルトラプレミアムのフラッグシップスマホがリリースされ、より手頃な価格の製品群を各地域に合うようリリースするそうなので、OnePlus Rシリーズはインド・中国向け、Nord CEシリーズはヨーロッパ向けなどといった傾向が続くと思います。
個人的には安物はOPPOに任せてOnePlusはFlagship・R・Nordを出すだけで良いと思いますが…。
カメラ性能の強化
これまでOnePlusはカメラ性能で他社に少し遅れをとっていることが多かったですが、今後はさらに強化していく方針のようです。
- 極めて基本的なレベルで、負担のない優れたユーザーエクスペリエンスを実現すること
- カラー業界のリーダーであるハッセルブラッド社とセンサーやレンズをカスタマイズして、カラー性能の向上に引き続き注力すること
- ユーザーのカメラ体験を新たな高みへと導く、さまざまな新技術・改良技術の研究開発に投資すること
の3つを重視しているとのことです。
OxygenOSの意志を継ぐ統一OS
OPPOとの統合により、ColorOSのコードベースをOxygenOSでも利用するようになっています。
OnePlus Nord 2 5Gでも内部名称「OplusOS」として片鱗を見せていますが、OxygenOSの高速でスムーズな負担のない体験と、ColorOSの安定性と豊富な機能という、双方の強みを1つのより強力なOSにまとめることを目標として開発されているそうです。
あくまでコードベースやユーザーエクスペリエンスを統一するというだけで、OnePlus向けには「OxygenOS 12」、OPPO向けには「ColorOS 12」とこれまでと同じ名称が使われます。
OnePlus Nord 2 5Gレビュー。ColorOSが統合された「OplusOS」の実力はいかに – AndroPlus
グローバルでのColorOSの不人気さを把握しているのか、統一OSの開発はOxygenOS開発チームのトップ (@Gary C.) が引き続き監督することにしたとのことです。
統一OSの初搭載は2022年のフラッグシップスマホになり、おそらくOnePlus 10シリーズに搭載されるものと思われます。
OnePlus 9 Proなど従来機種では2022年のメジャーアップデートにより統一OSへの移行が完了するとのことです。
OnePlus Nord 2 5GのOxygenOS 11.3が特殊パターンだっただけ (使い回しできるSnapdragonではなく構造が異なるMediaTek SoC搭載だったため) で、Android 11ベースはOxygenOS 11.2.Xのままでアップデートされ、Android 12になった時点で統一されるということのようです。
OnePlus 9RTはAndroid 12ベースになるという噂がありますが、どういった扱いになるのかは不明です。
The VergeのインタビューではCEOのPete Lau氏が『今年はTシリーズの製品は発売しない』(9RTという名称が正しければRシリーズのため) のような言葉遊びをしているため、あくまでFlagship初搭載が2022年でRシリーズは別の話、ということかもしれません。
また、Bootloader Unlockを毛嫌いしている節のあるOPPOとの統合で不安になっている人もいた『簡単にBootloader Unlockできる』というOxygenOSの特徴は、OPPO側に引っ張られることなく引き続きサポートされるとのことです。
統一OSとはいえ、OPPOの意向ですべてが決まるわけではなくOnePlusユーザーに合わせてカスタマイズはされるようです。
なお中国ではColorOSに統一することが発表されており、OnePlusスマホも9シリーズに搭載されているColorOS for OnePlusではなくColorOSを搭載することになるそうです。
まだ詳細が明らかになった部分は少ないですが、『Bootloader Unlockが引き続き許可される』ということが約束されたのは朗報です。
グローバルではOxygenOS開発チームがリードして開発していくため、癖が強すぎるColorOSも次第に使いやすくなっていくかもしれません。