Google Pixel 7 Proレビュー。カメラや普段使いの利便性特化型スマホ

Pixel 7 Pro

評価: 4

Google Pixel 7 Proを購入しました。


カメラ性能はトップクラス、普段使い特化型

Google Pixel 7 ProはGoogle独自のTensor G2を搭載したスマートフォンです。

ソフトウェアが得意なGoogleらしく、ハードウェアはPixel 6 Proからあまり大きくは変えずにソフト上の処理を改善することでカメラの高画質化や便利な機能の追加を実現しています。

ただしSoC性能としては初代Tensorとほとんど変わらず、発熱対策も大きく進化していないのでゲーム性能は微妙です。

あくまで普段使いでの利便性向上を主眼としていて、高負荷なゲームのプレイをメインとする層は対象にしていないということでしょう。

このレビューはバージョンTD1A.220804.009.A5、12GB+128GB版で行っています。

  • オート撮影で十分綺麗に撮れるカメラ
  • QHD+解像度のディスプレイ
  • 120Hzリフレッシュレート対応LTPO AMOLED
  • USB 3.2 Gen2ポート搭載
  • Pixel 6シリーズより指紋認証が高速化
  • IP68、おサイフケータイ対応
  • SoC性能はSnapdragon 870レベル
  • 発熱対策はあまり改善されていない
  • スピーカーの音のバランスが悪い
  • 他社ハイエンドよりはズーム時の解像感が悪い
  • シーケンシャルリード・ライトが遅い
  • 23Wで遅い充電速度
  • DP Alt Modeでの映像出力ができない
Google Pixel 7 Pro GFE4J
OS Android 13
RAM 12GB LPDDR5
ストレージ 128GB / 256GB UFS 3.1
プロセッサ Google Tensor G2
ディスプレイ 6.7インチ
QHD+ 1440 x 3120
アスペクト比 19.5:9
LTPO 120Hzリフレッシュレート
AMOLED
サイズ 162.9 x 76.6 x 8.9mm
重さ 212g (実測212.6g)
SIM nano SIM + eSIM
メインカメラ 50MP
+ 12MP (超広角)
+ 48MP (望遠)
フロントカメラ 10.8MP
バッテリー 5000mAh
USB端子 USB Type-C (USB 3.2 Gen2)
バンド GSM / EDGE: 850、900、1,800、1,900 MHz
UMTS / HSPA+ / HSDPA: 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
LTE:  B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 14 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 46 / 48 / 66 / 71
5G Sub-6: n1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 14 / 20 / 25 / 28 / 30 / 38 / 40 / 41 / 48 / 66 / 71 / 77 / 78
5G mmWave: n257 / n258 / n260 / n261

Pixel 7 Pro

付属品はOTGアダプター、USB Type-C to Cケーブル、説明書です。

付属品

緩やかなエッジディスプレイ

Pixel 7 Proは6.7 インチ QHD+ ディスプレイを搭載しており、10~120Hzが自動で切り替わるLTPOを採用しています。

保護フィルムは貼られていません。

ディスプレイ

残念ながらエッジディスプレイは継続していますが、エッジの角度は緩やかになっています。

エッジ

Samsung製S6E3HC4を搭載し、ダイヤモンドピクセル配列です。

Pixel 6 Proで搭載していたS6E3HC3のマイナーチェンジ版で、2021年のパネルから大きくは変わっていないせいかパネル自体の消費電力は2022年の最新のものに比べると高めです。

同じ600nitsでGalaxy S22+の2倍近い消費電力だったという報告もあります。

Samsung

最大輝度は1,000nitsへとアップグレードされており、実際に明るさ自動調整オンでのHDR動画再生時に輝度をLX-1336Bで計測すると、最大955nitsに達しました。

明るさ

WALT Latency Timerで計測したタッチ遅延は合計48.2msでした。少し遅延が大きめです。

タッチ遅延

画面内指紋認証は大幅改善、顔認証との併用も

Pixel 7 Proの画面内指紋認証センサーは精度が大きく改善されており、高速な認証が可能となっています。

ただし、画面オフ時は一旦画面をオンにしないと指紋認証ができません。

常時オンディスプレイやタップして起動と併用することで画面をオンにする手間をある程度省けますが、他社と違ってダブルタップではなく本当に1回のタップで反応するため、握ったときに少し触れた程度でも画面がオンになってしまいます。

機械学習を利用した顔認証にも対応するようになりました。

Googleとしては「精度が低い」という理由で一旦廃止したこともあってか、上下左右に顔を振って登録するタイプでマスクを付けているときは反応せず、指紋認証と違ってアプリでの生体認証には使えないなど制限が多いです。

目を開いているときでないと認証できないようにする設定もあります。

顔認証

Snowだと背面の指紋が目立ちにくい

Pixel 7 Proの背面ガラスは光沢があり、指紋が付きやすいです。

ただし白色のSnowだと指紋が目立ちにくいので、指紋汚れが気になる人はSnowを買った方が良いと思います。

背面

重さは212.6gです。

重さ

高いカメラ性能、ただし世界1位ではない

Pixel 7 Proは

  • 50MP
  • 12MP (超広角)
  • 48MP (望遠)

というトリプルカメラです。

カメラ

すべてオート・手持ちで撮影した写真はこちらに保存しています。

彩度を高くしすぎない、自然な色あいに調整されています。

SNS映えが必要ならGoogleフォトで後から補正できます。

少し不自然になることもありますが手ぶれを後から補正できたりマジック消しゴムで不要なものを消したりでき、「好画質」な写真撮影にはソフトウェアのアシストが必要だというGoogleのスタンスが現れています。

色合い

ものに近づくと自動的にマクロモードがオンになり、超広角カメラを使ったマクロ撮影が可能になります。

アイコンをタップすることでオフにもできます。

マクロ

夜景もなかなか明るく撮影できる…ものの、全体的に明るくしつつ光源を白飛びさせない、という撮影は難しいです。

光源をタップすると白飛びしなくなる代わりに、周囲は暗くなります。

夜景

超解像ズームで遠距離の撮影が改善されている…ということですが、同じ距離での2倍ズーム・オート撮影をXiaomi 12S Ultraと比較してみたところPixel 7 Proは文字の周囲に白っぽい縁取りができており、細部が潰れてしまっていました。

国内で正規販売されているスマホとしてはトップクラスではあるものの、世界で1位であるとは言えません。

2倍ズーム

30倍ズームでも差は歴然です。

普通のスマホだと30倍ズームではもっとノイズまみれになるので、世界最高峰のXiaomi 12S Ultraとの比較では分が悪いというだけでPixel 7 Proは十分良いレベルではあると思います。

30倍ズーム

IP68・おサイフケータイ・ミリ波対応の日本仕様

Pixel 7 ProはIP68防水防塵、FeliCa・おサイフケータイ対応で5Gミリ波にも対応するなど日本人向けの機能が盛り込まれています。

  • GSM / EDGE: 850、900、1,800、1,900 MHz
  • UMTS / HSPA+ / HSDPA: 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
  • LTE: B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 14 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 46 / 48 / 66 / 71
  • 5G Sub-6: n1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 14 / 20 / 25 / 28 / 30 / 38 / 40 / 41 / 48 / 66 / 71 / 77 / 78
  • 5G mmWave: n257 / n258 / n260 / n261

Y! mobileSoftBankLINEMOといったSoftBank系の回線はもちろん楽天モバイルでもauパートナーエリア含め利用可能で、ahamoIIJmioOCN モバイル ONEなどのdocomo回線でも概ね問題ないでしょう。

ただし5G n79には対応していないため、docomo回線で5Gをメインに使いたい人には不向きです。

nano SIMとeSIMのデュアルSIMです。一度eSIMに切り替えると物理SIMへの交換に時間がかかってしまうため、頻繁にSIMの入替をしたい人はeSIM.meなどを使うと良いでしょう。

SIMカード

上部にミリ波用アンテナがあります。

ミリ波

スピーカーの左右チャンネルのバランスが悪い

Pixel 7 Proは一応ステレオスピーカー搭載ではあるものの、通話用スピーカーを利用するタイプで音のバランス調整もしていないので、左右で音の大きさがかなり違っています。

横持ちしたときに片方に音が寄ってしまうため、音楽再生時などは特に違和感を感じます。

どちらかというと高音が強めで、ハイハットなど音量が小さい高音は少し潰れたように聞こえました。

スピーカー

WALT Latency Timerでオーディオ出力遅延を計測すると42.2msでした。

オーディオレイテンシー

音量ボタンは右側面の電源ボタンの下側に配置されています。

音量ボタン

USB Type-CポートはUSB 3.2 Gen2対応です。

…が、DisplayPort Alt Modeでの映像出力はできないように制限されており、USB Type-Cケーブルでモニターと接続しても反応しません。

Chromecastを売りたいのでしょうが、USB 3.2 Gen2の帯域幅を活かせる映像出力も自由にできるようにして欲しかったです。

4K対応のChromecast with Google TVも購入しましたがかなり動作が遅くイライラしたので、Pixel 7 Proはせっかくスペック上は要件を満たしているのに、高速かつ安定した有線での出力で映像を楽しめないというのは残念です。

また、充電速度も最大23Wのせいで遅いです。

SoC性能は初代Tensorから大きな変化なし

Pixel 7 Proが搭載しているGoogle Tensor G2は性能面では初代Tensorとは大きな差はありません。

普段使いの快適さを向上するためのAI性能向上を重視したのでしょう。

 

Geekbench 5では原神偽装版でシングルコア1052・マルチコア3236、通常版でシングルコア1051・マルチコア3244でした。

大きな変化がなく、パッケージ名判定での性能制御は当然ながら行っていないようです。

Geekbench

ドキュメント操作など普段使いでのパフォーマンスを計測するPCMark Work 3.0ではスコア11065でした。

PCMark

3DMark Wild Life Stress Testではスコア6494で、温度上昇は25℃→41℃ (16℃上昇)、16~48 FPSでバッテリー消費は10%でした。

Snapdragon 870を少し上回る程度の性能です。

3DMark

ストレージはUFS 3.1ではあるものの、他社のUFS 3.1搭載機種と比較するとシーケンシャルリード・ライトが特に遅いです。

シーケンシャルライトは他社のUFS 2.2搭載機種にすら負けるほどで、PCからファイルをコピーするときなどにUSB 3.2 Gen2ポート・ケーブルなのにそれほど高速にデータ書き込みができていない、と感じる場面がありました。

反対にランダムライトはかなり高速でトップクラスです。

普段使いではランダムアクセス性能が影響する場面が多いため、これは普段使いの快適さを重視してチューニングした結果なのかもしれません。

ストレージ

原神を最高画質・60FPS設定でプレイしてWeTest PerfDogで計測すると、平均43.2FPSで1FPSあたり134.20mWの消費電力でした。

バッテリー温度は最大で40.7℃程度まで上昇し、サイドフレームはじんわりと熱くなっていました。

フレームレート・ワッパともにSnapdragon 870レベルで、高性能省電力なSnapdragon 8+ Gen 1に大差を付けられています。

ゲームを快適にプレイしたい人にはPixel 7 Proは向いていません。

原神

World of Tanks Blitzでは、120FPS設定・グラフィック設定すべて最高値でのプレイしたところ平均112.3FPSで、1FPSあたり53.69mWの消費電力でした。

WoT

ソフトウェアの機能は他の媒体で詳しく紹介されているので割愛します。

リアルタイム翻訳や文字起こしなどはかなり便利です。

まとめ

  • オート撮影で十分綺麗に撮れるカメラ
  • QHD+解像度のディスプレイ
  • 120Hzリフレッシュレート対応LTPO AMOLED
  • USB 3.2 Gen2ポート搭載
  • Pixel 6シリーズより指紋認証が高速化
  • IP68、おサイフケータイ対応
  • SoC性能はSnapdragon 870レベル
  • 発熱対策はあまり改善されていない
  • スピーカーの音のバランスが悪い
  • 他社ハイエンドよりはズーム時の解像感が悪い
  • シーケンシャルリード・ライトが遅い
  • 23Wで遅い充電速度
  • DP Alt Modeでの映像出力ができない

Pixel 7 Proは決して世界一位とは言えないまでも、ソフトウェアの力を活かしてオートで楽に綺麗な写真を撮影しやすく、Googleフォトで手ぶれや色合いを補正できるなど好みの画質にしやすいようになっています。

指紋認証の高速化や顔認証に対応するなどPixel 6シリーズと比較すると進化した部分は多いものの、他社ハイエンドと比較するとようやくスタートラインに立てたという段階のため、最高峰を求める人にとっては物足りない感じがすると思います。

特にカメラよりもゲーム性能を重視している、というような人には不向きです。

 

Pixel 7 ProはGoogleストアにて124,300円~で販売されています。

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