ChargerLAB POWER-Z KM003Cレビュー。大画面化したUSB Type-Cテスター

POWER-Z KM003C

USB PDなどのテストができるUSBテスター、POWER-Z KM003Cを購入しました。

より大画面化して見やすくなったUSBテスター

POWER-Z KM003CはUSB充電器などの動作テストをするときに役立つテスターです。

旧モデルのPOWER-Z KM002Cよりも大画面化しているため、見やすいです。

大画面化している以外は特に大きな変更点はないので、POWER-Z KM002Cを持っている人は別に買わなくても良いと思います。

ChargerLAB POWER-Z KM002Cレビュー。240W対応、オス・メスともにUSB-Cで使いやすいUSB PDテスター – AndroPlus
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ChargerLAB POWER-Z KM002Cレビュー。240W対応、オス・メスともにUSB-Cで使いやすいUSB PDテスター - AndroPlus

入力・出力すべてUSB Type-C

POWER-Z KM003CはUSB Type-Cメス・オス端子を搭載しており、余分なケーブルを用意することなく充電器と充電先の機器の間に接続できます。

POWER-Z KM002Cとは異なりボタンが銀色になっています。

ボタン

電源供給・PC接続用のポートもUSB Type-Cです。

もちろんUSB Type-C to Cケーブルにも対応しています。

USB Type-C

裏面にボタン説明が書いてあります。

慣れるまでは押し間違いやすいです…。

裏面

POWER-Z KM003CとPOWER-Z KM002Cの画面サイズを比較するとこんな感じです。

1.3インチから1.54インチになり、細かい数字が見やすくなりました。

レビュー等で紹介するときもPOWER-Z KM003Cのほうが見やすくて良いと思います。

ミヤビックスさんに保護フィルムを作っていただいたので、反射防止のOverLay Plusを貼るとさらに見やすくなり指紋が付きにくくなります。

大画面

重さは約16.8gです。

重さ

手軽に電圧・電流を計測できる

USB Type-Cオス・メス端子のおかげでUSB Type-Cポート搭載スマホなどの充電状況を確認するとき、ケーブルとスマホの間に挿すだけで手軽に計測できて便利です。

電源供給がなくても動作しますが、より正確に安定したデータを見たければ電源供給したほうが良いです。

POWER-Z KM003Cをかませた状態でもMTPでデータ転送できます。

スーパーコンデンサ搭載により、電源供給がなくなっても数秒は動作し続けます。

MTP

画面を切り替えるとCC1・CC2などのグラフ表示ができます。

画面の更新間隔も切り替えられます。

グラフ

さらに画面を切り替えると、充電プロトコルや設定などのメニューが出ます。

アプリ

USB PD EPRやUFCSも計測可能

充電プロトコルのメニューでは、充電器がどのプロトコルに対応しているか、出力PDOがどうなっているかなどを確認できます。

充電プロトコル

ケーブルをシミュレートすることもでき、USB Power Delivery Extended Power Range (USB PD EPR) にも対応しているため50V / 5Aまでの充電器でもテストできます。

LA135はEPR登場前にLenovoが勝手に作ってしまった規格のテスト用です。

ケーブル

リクエストするPD形式は基本的に自動で良いですが、USB PD 3.0、3.1のほかXiaomi独自のMi PPSを強制させることもできます。

PD

対応プロトコルの自動検出のほか、USB PDやQuick Chargeの強制トリガーも可能です。

UFCS (Universal Fast Charging Specification) というのはHuawei、OPPO、vivo、Xiaomiが共同で策定した急速充電規格で、まだあまり対応充電器が出回っていませんが2023年以降増えていくと思います。

トリガー

対応プロトコルの自動検出を使うとUSB PDのほかFCPやAFCなどに対応しているか調べられます。

ただしQualcomm Quick Charge 2.0 / 3.0の検出に弱いようで、POWER-Z KT001 Kotomi Premiumだとちゃんと検出できた場合でもPOWER-Z KM003Cでは表示されないことがありました。

QC2.0 / 3.0を検出したい場合は今のところPOWER-Z KM003Cには頼れなさそうです。

プロトコル

Power DeliveryのメニューではPDOを確認できるほか、各電圧を出力するよう強制できます。

PD

PCソフトも配布されており、グラフを記録したりファームウェアアップデートしたりできます。

PC

eMarkerのチェックも

ModulesのメニューではUSB Type-CケーブルのeMarkerのチェックやApple製ケーブルの情報読み取りなどができます。

モジュール

eMarkerは5A対応ケーブルに必ず搭載されているもので、この情報を見ることでどのベンダー製なのか、データ転送速度が何なのか分かります。

逆に5A対応と謳っているのにeMarkerが検出されなければ、販売者が嘘を言っている可能性が高いです。

eMarker

ケーブル抵抗値を計測するメニューもありますが、私の環境ではうまく動きませんでした。

ケーブル抵抗値

LINEMO

画面は自動回転に対応

POWER-Z KM003Cは自動回転に対応しており、画面の向きがすばやく切り替わります。

設定でオフにすることもできます。

設定

 

POWER-Z KM003Cは米Amazon (公式ストア) では$109.99、AliExpressでは$63ほどで販売されています。

AliExpressで購入する

米Amazonで購入する

支払いはRevolutWise (旧TransferWise) がおすすめです。

チャージして使うプリペイドカードのようなスタイルで通常のクレジットカードよりも外貨手数料がかなり安く、特にRevolutは平日ならGoogle検索で出てくるようなレートとほぼ同額で換算してくれます。

しかもカード会社によってはRevolutへのチャージも還元対象にしてくれるため、さらに安く購入できます。

USB Type-C製品のレビューが役立った場合、私のほしい物リストから何か贈っていただけると嬉しいです。

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